
1997年4月、緑鯨社から刊行された新井高子の第1詩集。版画は徳長章。
「覇王別姫」は私の第一詩集です。
詩を書くということは、やはり一つの宇宙旅行に似ていて、私の場合、中心におそらく一筋の川が流れているのでしょう、そこを遡ったり下ったり、あるいはほとりで休んだりしながら旅を続けてきました。そしてこの宇宙川の道程で、いい人間たちとの奇遇があったことを全く幸運に思います。それがこの本の文字の息吹きです。
詩篇はほぼ書いた順番通りに並んでいます。皆様にはまず、足どりのままに読んでいただくのが良いのではと思ったのです。
(「あとがき」より)
目次
- 死顏
- 指先
- 香港
- キッス
- 冬の月
- 地下鉄
- 瞳
- 水棲
- この冬
- 北秋川
- 盂蘭盆会
- 鐘
- 髪を切った夜に
- ひとすり
- 河
- 老男(おとこ)と老女(おんな)
- わた
- 山女
- 桐生
- 種火
- 夕立
- 眠り
- 手話
- 華奢
- 金柑
- 川上へ
- 八月
- 霸王別姫
- 鶴
あとがき