パラダイス 糸屋鎌吉詩集

 1964年5月、青衣社から刊行された糸屋鎌吉(1911~2003)の第3詩集。青衣叢書。著者は八戸市生まれ、刊行時の職業は東京交響楽団勤務。

 

 青衣叢書は私で六冊目になった。
 野球流にすれば、六番バッターと云うのは一番気が楽なバッターになつているようであるが、そうもいかないところもあった。
 ボール、そのボールがポッと手から躍り落ちる、そのろうばいや恐怖や悲しみが急激に襲ってくる。
 既に自分から離れてしまってどうしようもない。
 微笑をもつて見とつてくれる人は、私にとっては、かけがえのない人々である。
 その人々の中に私をおいて戴いたり、その人々が私の詩の中に下りてきて下さったり、そんなことを念願しているようだ。別に病気をしているわけでもないが。
 序文を書いてくれた西垣脩氏は、交友十五年以上にもなるので、書きようがなくって大変困ったことだろうと思う。本当にすまなかった。
(「あとがき」より)


目次

序 西垣脩

  •  アンブレーラ
  • 朝顔
  • 花園
  • 家鴨
  • 天使
  • 天使その2
  • 懸命の花
  • 黒い人
  • 月友
  • 枯葉
  • 聖女の木
  • パラダイス
  • 港湾と慕情その1
  • その2
  • その3
  • その4
  • その5
  • シャトーのある記念会
  • バス
  • 二人の老人

あとがき


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