

1962年10月、ヌーボ社から刊行された磯村英樹(1922~2010)の第4詩集。
これはわたしの四冊目の詩集である。収めた作品は、大体一九五八年から一九六二年の間に書いたものの中から選んである。作品の並べ方は制作順序と関係ない。
わたしは、戦争中、零下四十度近いソ満国境をふりだしに、南下して酷熱の仏印、タイ、ビルマなどを転戦した。
この詩集の作品の大部分は、その体験に根ざしていると言っていい。
おおざっぱにいえば、わたしは、詩は読んで面白くなければならないとおもっている。そのために、わたしは現代詩が脱ぎすててきたいろいろなもの、たとえば、抒情性だの、音楽性だの、物語性だのを、かまわず着こんで書いてきた。その結果の一部を、この詩集で世に問おうとしているわけであるが、わたしは、この詩集を沢山の人たちが、"これは面白い"といってくれるだろうと信じている。
この詩集につづいて、あと二冊ばかり出すつもりで編集を進めている。引続いてご愛読をおねがいしたい。
(「あとがき」より)
目次
あとがき