聖―歌章 稲川方人

 2007年11月、思潮社から刊行された稲川方人(1949~)の長篇詩集。右は異装版。

 

共有の議論となり得るか否かは問われるが、「詩」はいま、みずからの「反省」を探ることと、みずからの「前進」を探ることとを同一の難問として、この時代における存立の理由を明らかにしつつある。そこでの試行は詩を書く者それぞれから、いたずらに散逸してはいないことが広く確かめられる。そしてやはり「詩」は、「詩自体」を乖離するのではないことが、改めて強く、それぞれの試行の過程に見い出される。「詩」の理性をそこに思う。書くべきことはなお多くあると、その理性が示唆してやまない。
本書は、「聖書、反詩、水物語覚書」「「詩と啓蒙」のためのパラグラフ」「聖―歌章」と題された各連作、および書下ろしを含むそれらの前後に書かれた諸篇の改稿編纂から成っている。三つの章は連続する一編の長篇詩として構成されている。
(「覚書」より)


NDLで検索
Amazonで検索
日本の古本屋で検索
Yahoo!オークションで検索
メルカリで検索