
1987年3月、編集工房ノアから刊行された丸本明子(1929~)の第4詩集。著者は大阪生まれ、刊行時の住所は宝塚市。
紅梅の蕾の、開花するときのように、かぐわしい、錚々たる美しさを秘めた母親でした。記憶の中にある、若い時の母親の生活している姿は生き生きとしていました。今も、鮮明に脳裡に、優しく、暖かくめぐってまいります。
永い間、詩を書きつづけてまいりますことが出来ましたのは、先輩諸兄姉と、仲間の方々のおかげと思います。
今後も、諸縁にささえられて書きつづけてまいりたいと思っています。
約十年間、詩誌「輪」に発表させていただきました作品と、「兵庫詩人」「再現」に、最近発表させていただきました作品をまとめました。
井手文雄先生から「丸本詩の展開」と、題して、鋭い視点の包含する跋文をいただきました。突然の御病気で、一時、断念されましたが、書いてくださいました。
また「輪」の仲間の、岡見裕輔氏に「『五鼓』に耳を澄ませば」と、題して、永年の友情の暖かい心の内在する跋文をいただきました。また、編集にさいしまして、細心の御配慮と熱意を傾注してくださいました涸沢純平氏に心より感謝いします。
母の三回忌にささげます。
(「あとがき」より)
目次
- 五鼓
- 青鼓
- 赤鼓
- 白鼓
- 黒鼓
- 黄鼓
- 花
- 海草
- 山つつじ
- 萩
- 再転
- 桔梗
- 鳥
- 輪運
- 砂丘
- 遁走する
- 傘をさす
- 水中花
- 吹雪
- Summer Lightning
- 沈む形象
- 鬼子
- 形象
- 叢
- 鬼門
丸本詩の展開 井手文雄
「五鼓」に耳を澄ませば 岡見裕輔
あとがき