
1989年7月、国文社から刊行された臼田稔の第2詩集。装画は河原宏治。著者は徳島県生まれ。刊行時の著者の住所は上田市。
私にとってやっと第二詩集が出来た。"やっと"とは純粋に経済的理由ただ一つだけに「とかくこの世はままならない。」
私としては、吐き出さなければならないものを、この際吐いてしまわなければ、おあとがいっぱいつかえているわけだし、未来における詩の実験もはたせないのだ。
どういうのか日本嫌いでコスモポリタリズムを愛す。音楽におけるモーツァルト、絵画でのピカソをメチャメチャに愛す。はっきり言って、やはり日本的詩には嘔吐してしまう。もう天才にしか興味はない。
詩人という時ピシッと脳髄を射るのは、ボードレール、ランボー、ジャン・コクトーであって日本人は一人も入ってこないのである。
一切を国文社様におまかせしたら、心地よく引き受けてくださったわけで、感謝にたえません。特に前島哲氏がなにかとアドバイスしてくれた。
自分の生んだ異形な子たちがどう成長していくか、気長にしかしきびしく見つめていきたい。
(「あとがき」より)
目次
- 猫
- 信濃デッサン館
- 日常
- 白雄の句碑
- ヴェニス
- デパート
- わが友(モナミ)
- 死
- 桃井かおりさんへ
- ハレルヤ
- 子供の情景
- 春愁
- 日々
- 和服
- タバコ(1)
- ロッキングチェア
- やさしい歌
- 水鳥
- 魚(1)
- 入れ歯
- タバコ(2)
- 毒
- かたち
- 秋
- 魚(2)
- レコード
- 犬
- たましいよ
- タバコ(3)
- フランスベッド
- 肖像
- TV
- 風景
- 「現手」新人欄投稿に2回落つるの記
- うかれて
- ヴァレリイさん
あとがき