2019-01-01から1日間の記事一覧

黄金比の卓袱台 米村敏人詩集

2013年7月、澪標から刊行された米村敏人の第5詩集。装幀は森本良成。 私は五、六年前から三十坪ばかりの農園を借りて、いわゆる家庭菜園なるものを手がけている。夏野菜と秋冬野菜、年二回の衣更えも労は大きいが疲れは心地よい。病気にやられたり害虫やカラ…

薔薇贄 山口ひとよ詩集

1971年10月、母岩社から刊行された山口ひとよの第2詩集。イラストは北山泰斗。 前詩集「復活祭まえに」を刊行いたしましてから今年で四年目になります。今回も「方舟」同人諸氏のあたたかな励ましに支えられて、第二詩集を刊行することができましたこ。とを…

綾垣 佐藤三保子句集

1978年5月、端渓社から刊行された佐藤三保子の第1句集。 一つの人生を確かに生きた人ならば、誰でも一篇の小説を書くことが出来ると、そんな言葉を嘗つて讀んだ記憶がある。たしか一篇だけはという限定がついていたような氣がするが、それを實際に文字に綴る…