2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

武蔵陣屋 野口赫宙

1961年10月、雪華社から刊行された野口赫宙(1905~1997)の歴史小説。装幀は佐多芳郎。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

太行山脈 生柿吾三郎兵隊小説集 平井信作

1971年11月、津軽書房から刊行された平井信作(1913~1989)の短編小説集。著者は南津軽郡浪岡村生まれ。刊行時の著者の職業はりんご移出商。 私の戦地生活は足掛け四年でしたが、この戦場での月日は、私の六十年に近い人生のうちの三分の二以上の重さがある…

世紀の哄笑 第一部 相川俊孝

1924年11月、新詩壇社から刊行された相川俊孝(1889~1940)の長編小説。著者は金沢生まれ。室生犀星・萩原朔太郎創刊の「感情」に同人として参加。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

赤い熱い海 佐野洋

1967年1月、読売新聞社から刊行された佐野洋(1928~2013)の長編小説。装幀は重原保男。書き下ろし・新本格推理小説全集3。 目次 新本格推理小説に寄せて 松本清張 序章 熱い空 第Ⅰ章 着手会議 第Ⅱ章 小栗光一 第Ⅲ章 原島剛 第Ⅳ章 泉野亮 第Ⅴ章 森良之 第Ⅵ…

暗殺の年輪 藤沢周平

1974年9月、文藝春秋から刊行された藤沢周平(1927~1997)の短編小説集。表題作は第69回直木賞受賞作品。 目次 黒い縄 暗殺の年輪 ただ一撃 溟(くら)い海 囮 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

純白の夜 三島由紀夫

1950年12月、中央公論社から刊行された三島由紀夫(1925~1970)の短編小説。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

伝大弐三位註紫式部日記抄 坊城俊民

1980年10月、昭森社から刊行された坊城俊民(1917~1990)の短編小説集。 目次 序 破 急 跋にかへて NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ある映画作家 フィルモグラフィ的自伝風な覚え書 野田真吉

1988年6月、泰流社から刊行された野田真吉(1916~1993)の自伝。表紙は山下菊二。 目次 (1)戦前、戦中のこと 私の出自、文学青年時代、映画界への参入(P・C・L入社)、東宝文化映画部時代。兵隊にとられる(戦争体験)。敗戦。 (2)戦後のこと、東宝のスト…

死者の奢り 大江健三郎

1958年3月、文藝春秋から刊行された大江健三郎(1935~2023)の短編小説集。第1著作集。装幀は福澤一郎。表題作は第38回芥川賞候補。「奇妙な仕事」は1957年東京大学新聞五月祭賞受賞作品。 僕はこれらの作品を一九五七年のほぼ後半に書きました。監禁されて…

すれ違う音は泳ぐ光にとまどい 鍵谷幸信

1978年7月、集英社から刊行された鍵谷幸信(1930~1989)の音楽エッセイ集。装幀は長谷川正。 目次 Ⅰ ジャズの残酷な二日間 気温が28度になったらこんな音楽を聴いた わたしの名盤 ジャズ喫茶考現学 ジャズ・コンサートへの苦言 摩訶不思議なジャズの鳴る場…

雅族 小池純代歌集

1991年9月、六法出版社から刊行された小池純代の第1歌集。装書は岡井隆、装幀はコスギ・ヤエ。ほるす歌書。 一九八七年から一九九〇年にかけての一五二首を収録した。いづれも次々に過ぎてゆくなにものかを呼びとめるために付けた、三十一音から成る名前のや…

闇からの聲 イーデン・フィルポッツ 井上良夫訳

1950年10月、新樹社から刊行されたイーデン・フィルポッツ(1862~1960)の長編小説。翻訳は井上良夫。装幀は城所昌夫。ぶらっく選書16。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

災厄の町 エラリ・クイーン 妹尾韶夫訳

1950年11月、新樹社から刊行されたエラリー・クイーンの長編小説。翻訳は妹尾韶夫。装幀は城所昌夫。ぶらっく選書6。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

怒りの審判 クレーグ・ライス 長谷川幸雄訳

1950年7月、新樹社から刊行されたグレイグ・ライス(1908~1957)の長編小説。翻訳は長谷川幸雄。装幀は城所昌夫。ぶらっく選書12。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

月と比喩 財部鳥子詩集

1979年9月、書紀書林から刊行された財部鳥子(1932~2020)の詩集。装幀は河野道代。 ガラス瓶に梅酒を仕込んでから、この詩集の初校を見ていると、ついガラスの中でふしぎな天体のようにかがやいている青梅に目がいってしまう。見ほれてしまう。そしてつい…

鎮魂と癒しの世界 評伝 伊藤桂一 津坂治男

2003年2月、詩画工房から刊行された津坂治男(1931~)による伊藤桂一(1917~2016)の評伝。装画は垣内美穂。 目次 第一章 修業と遍歴 系譜 大日寺 伊藤家 父 玄信 母イチと寺退散 その十代 修業と遍歴 徳山、久米小学校 試行錯誤の十代 「祖父一家」 異体…

歌びとの家 吉野壮児

1968年3月、新潮社から刊行された吉野壮児(1933~1993)の長編小説。著者は吉野秀雄(1902~1967)の次男。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

帰らない日へ 十七歳のモニュメント 伊藤マリ子

1981年10月、講談社から刊行された伊藤マリ子(1952~1978)の遺著。装画は南桂子。著者は伊藤整の次女。 目次 まえがき 伊藤礼 Ⅰ ラクダ色のベレー帽 父と娘に関する十二章 祖母のこと アンクルトムの小屋 私の心理学 肥後の石工 京都の町 津和野の町は自転…

絵桜 萩原健次郎詩集

1998年11月、彼方社から刊行された萩原健次郎(1952~)の詩集。装幀は高橋善丸、写真は奥脇孝一。著者は大阪府生まれ。 目次 春泥の 絵桜 春の立像 笑える鯉 熱の地所 下りる幸福 草を騙す 厚紙の庭 虫鳴くうちに 川の肖像 禅院を抱く 交換 NDLで検索Amazon…

あんた 徳道かづみ川柳集

2004年6月、大阪プラスチックチェアから刊行された徳道かづみ(1973~)の川柳集。イラストは高橋秀武、木村文。著者は富山県生まれ。 毎日毎日、寄り道ばかりしている。東京に居た頃は渋谷へ新宿へ、大阪に来てからは梅田へ心斎橋へ。単調な日々の中で、い…

秩父困民党のバラード 浅尾忠男詩集

1997年9月、光陽出版社から刊行された浅尾忠男(1932~)の詩集。表紙書は橋本泰司。著者は堺市生まれ。 目次 序 虜囚のバラード 井上傳蔵 蜂起の日々はそのまま死出の道行で 田代栄助 おれは火蓋を切る男 加藤織平 まとまりて凄し木の葉の秩父颪(おろし) …

虜愁記 千葉治平

1966年3月、文藝春秋から刊行された千葉治平(1921~1991)の長編小説。撮影は小野幹。装幀は鉄指公蔵。第54回直木賞受賞作品。刊行時の職業は東北電力秋田支店電力通信施設の工事及び保守。 今から二十年ほど前のこと、ある日本兵が中国の洞庭湖畔の農村で…

懐かしい年への手紙 大江健三郎

1987年10月、講談社から刊行された大江健三郎(1935~2023)の長編小説。口絵は司修。付録栞は著者インタビュー「大きい『懐かしさ』にむかって」。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

教育の天 野口茂夫詩集

1941年8月、東陽閣から刊行された野口茂夫(1907~1993)の詩集。 目次 (附)序 草場弘 ・春いまだ 二十三篇 肝油の球 天使たち 私が氣を附けをかけると 萬歳は昇天する 霧 遠足 オルガンについて 日だまり 馬揃へ 顏 春日 歴史 敗北1 煙草の始末 敗北2 T…

文學のよろこび 楢崎勤

1942年11月、光風館から刊行された楢崎勤による文学入門書。女性新書。1950年、ジープ社から復刊。 目次 1 輝きと美きもの 2 泰西の名作 3 滅ばざるものは芸術 4 広野の道 5 魂をきよめるもの 6 文学のよろこび 7 ヘッセの「世界文学文庫」 8 私の「…

行く手 山田今次詩集

1958年2月、コスモス社から刊行された山田今次(1912~1998)の詩集。装幀は高橋綿吉。 山田今次とは、かけちがって、まだ一度もあったことがないが、私たちは、もうずいぶん古い知り合いである。いや、そのつもりでいる。私は山田今次の名昭和二十二年、新…

短調 荒木二三詩集

1962年11月、文童社から刊行された荒木二三(文雄)の詩集。編集はラビーン詩社、装幀は天野隆一。 「オフェリア頌」以後かいたものの中で、比較的ましだと思うものを集めた。まずいのが気にかかる。詩は言葉の芸術だと思うので、まずいのは致命的だ。だが自…

深夜の歌 小寺菊子

1936年6月、教文社から刊行された小寺菊子(1884~1956)の短編小説集。 目次 序文にかへて 徳田秋聲 はしがき 產院情景 梅雨時 最後の機會 踊り場風景 五月の夜 吉原 別れは悲し 山莊の夜 念佛の家 父の歸宅 自傳の一節 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋…

日本挽歌 宮柊二歌集

1953年10月、創元社から刊行された宮柊二(1912~1986)の歌集。口絵は駒井哲郎。 目次 ・鐵道草 雨となる午後 五首 冬の雁 七首 白秋忌 三首 某日某夜 七首 黃の夕映 八首 旅上小吟 八首 柳河 七首 孤獨 七首 立冬以後 四首 六階の部屋 五首 智慧出 有大僞 …

詩人の感想 壺井繁治

1948年1月、新星社から刊行された壺井繁治(1897~1975)のエッセイ集。 この本は私の最初のエッセイ集であり、一九二三年から四七年に至るまでの二十五年間に亙つて書かれたものの中から、詩に闘する感想・評論のみを選び出して、年代順に収録した。このほ…