荒地

美酒すこし 中桐文子

1985年6月、筑摩書房から刊行された中桐文子による夫・中桐雅夫(1919~1983)の回想録。 目次 「かわいそうなひと」 序にかえて 相手は学生 冷たい季節 二つの歯車 不自由が丘 明日は昏く 蜉蝣のように 泥沼の中 翼と風と 危機すでに 孤りで歩く ピアノ狂い…

緑の思想 田村隆一時集

1967年9月、思潮社から刊行された田村隆一(1923~1998)の第4詩集。装幀は大野健一。 目次 水 日没の瞬間 栗の木 秋津 雲見 岩地 飛ぶ 秋の山 空中を飛ぶ英子 いなくなった英子 未知くんへのメッセージ 未知くん病気 緑の思想 NDLで検索Amazonで検索日本の…

ふるさと 黒田三郎詩集

1973年11月、昭森社から刊行された黒田三郎(1919~1980)の詩集。 この詩集は、昭和四十六年春から、翌四十七年夏までに書いた詩のなかから、二十一篇を選んで構成した。昭和四十六年夏刊行の、「定本黒田三郎詩集」に収録した未刊の詩集「羊の歩み」につづ…

森川義信詩集 鮎川信夫編

1971年12月、母岩社から刊行された森川義信(1922~1942)の詩集。編集は鮎川信夫(1920~1986)。 目次 冬•断章 春 抒情小曲 別れ 星 あの人 青き蜜柑 海 季節 あるひとに 冬 雨 習作 雨の日 季節抄 季節抄 春 歌のない歌 雨の出発 衢路 冬の夜の歌 衢 衢に…

独楽 高野喜久雄詩集

1957年3月、中村書店から刊行された高野喜久雄(1927~2006)の第1詩集。著者は佐渡ヶ島出身。 目次 海辺にて 無題 飢えのはて ひとりでいると 汽車にのつて 遠くの空で 噴水 レコードのように 父は 鳥 いつから 凧 蜘蛛 傀儡 一人でいると 日よ 棺で 詩法 …

海都 追悼北村太郎

1993年、海都の会から刊行された北村太郎(1922~1992)追悼集。 目次 今日も 青野忍 白昼 氏家篤子 赤い実 大江ひさこ 秋冷 小倉よし子 影・錫 荻悦子 アンドロギュヌスの曳航 川端ゆり子 あの日々のこと 加藤幸子 イタリアン・トマトにて 鈴木正枝 胸さわ…

樹 佐藤木実詩集

1965年3月、思潮社から刊行された佐藤木実の第1詩集。装幀は国松登。 目次 ふるさとのうた 砂漠のある街 小さな夜の幸福 接吻 欲望 白い船 門 夢 叫んでみる 波 断崖へ ある湖のほとり 帽子の下に 樹 心 子守うた 日記 あなたの視線を 部屋 さようなら 青草…

言葉のない世界 田村隆一詩集

1962年12月、昭森社から刊行された田村隆一(1923~1998)の第2詩集。装幀は真鍋博、写真は福井鉄也。 目次 星野君のヒント 天使 帰途 開善寺の夕暮れ 雨の日の外科医のブルース 夏の光り 見えない木 保谷 西武園所感 言葉のない世界 NDLで検索Amazonで検索…

ドラマはいつも日没から 1978-82 野田理一詩集

1983年3月、思潮社から刊行された野田理一(1907~1987)の詩集。表紙は著者スケッチによるフォンタナ「詩と空間概念」。 目次 新年 深夜 平面と影 日蝕の記録 どうやらその日 秘密の地図 暗黒の時代の希望 知らないままでいることの遠く深い意味 一日の音 …

牧野虚太郎詩集 鮎川信夫編

1978年10月、国文社から刊行された牧野虚太郎(1920~1941)の詩集。著作権者は島田隆。編集は鮎川信夫。著者は東京出身。 目次 象牙の雑草Ⅰ 象牙の雑草Ⅱ 破れた靴下 フルーツ・ポンチ 葉脈と時間 碑 独楽 鞭のうた 花 復讐 神の歌 聖餐 虚太郎考 鮎川信夫 N…

頭東足西 中江俊夫詩集

1984年3月、編集工房ノアから刊行された中江俊夫(1933~)の詩集。 目次 風族 君らにまかす 木・素描 春日小景 ゑまひ 着物 春の諧調 おなじみ 宇宙言語 頭東足西 肝っ玉 百億月陽 讃歌 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

牧野虚太郎詩集

1978年10月、国文社から刊行された牧野虚太郎(1920~1941)の詩集。編集は鮎川信夫。刊行時の著作権者は島田隆。装幀は垂水千賀子。 目次 象牙の雑草Ⅰ 象牙の雑草Ⅱ 破れた靴下 フルーツ・ポンチ 葉脈と時間 碑 独楽 鞭のうた 花 復讐 神の歌 聖餐 虚太郎考 …

アアの共同体 1964~76 野田理一詩集

1976年、書肆季節社から刊行された野田理一(1907~1987)の詩文集。 目次 プラカードのために 聞こえるということば 花園で… 切紙の日 セミ1 BODY & SOUL それは…(映画写真) 僧 時間の映像 いのちのある限り 花の下にも休む あれは暗さ 寓話1 寓話2 寓…

死の一章をふくむ愛のほめ歌 鈴木喜緑詩集

1958年7月、私家版として刊行された鈴木喜緑の第1詩集。図版はゴッホ「椅子」モジリアニ「女」。印刷は斎藤庸一。著者は、中江俊夫、吉本隆明らとともに第1回荒地賞を受賞。 終戦から意識的に詩を書きはじめた、ぼくの主要作品のすべてをおさめる。 *「メチ…

拒否 中江俊夫詩集

1959年10月、文童社から刊行された中江俊夫(1933~)の第2詩集。 目次 ふくろう 二月 なくす 昆虫 古い門の精 卵 貧血症 目標 出来事 言葉 そのこと 僕には 沈黙 対岸について 少年について 苦縛 鼠のうた 途次にて 夕方 私財 瞼の裏では 症状 栄光あれ そ…

暗星のうた 中江俊夫詩集

1957年11月、的場書房から刊行された中江俊夫の詩集。第1~第3までの私家版詩集合本。 目次 ・魚のなかの時間(一九五一年六月―一九五二年十一月) 物音 記憶 夜 わたしは 夜と朝のこと 樹 山 秋について 春 夜明け 地上で 夜と魚 人魚と魚 地球 夕方 山 雲 …

小さなユリと 黒田三郎詩集

2015年5月、夏葉社から復刊された黒田三郎(1919~1980)の第5詩集。底本は1960年5月、昭森社発行。付録栞は荻原魚雷「詩人のひとりごと」。 目次 美しい日没 月給取り奴 しずかな朝 夕方の三十分 九月の風 顔のなかのひとつ 夕焼け 僕を責めるものあ 洗濯 …

黒田三郎詩集 黒田三郎

1958年6月、書肆ユリイカから刊行された黒田三郎(1919~1980)の詩選集。今日の詩人叢書4。 父親が海軍士官だったので、当時軍港であった広島県呉市に生れた。大正八年春である。三歳の時に故郷の鹿児島市に帰り、高等学校を卒えるまで、ここで暮した。 男…

ひとりの女に 黒田三郎詩集

1954年6月、昭森社から刊行された黒田三郎の第1詩集。装幀は北園克衛。 ここに収録した作品は、一九四八年冬から翌四九年春にかけて書いたもので、大部分は四九年から五〇年にかけて「VOU」「詩学」「近代文学」「造形文学」に発表したものである。(「あと…

放曠 加島祥造詩集

1990年12月、書肆山田から刊行された加島祥造(1923~2015)の第2詩集。装幀は青山杳。 目次 雪解の水のように 春の裏表 山中の礼譲 兇事願望 愁いの路は 聞えない声 若いコオロギ となりにいない友に 林のむこうに 淋しい魚の眼 お前のまだ生れないころに …

魂の領分 牟礼慶子詩集

1965年12月、思潮社から刊行された牟礼慶子(1929~2012)の第2詩集。装幀は安倍真知。 五年前にはじめての詩集「来歴」を出したとき、これでやっと私のうつわはからになったかと、何とも言えない解放感に肩の軽くなる思いをした。自分のすみか――つまり、世…

晩晴 加島祥造詩集

1985年6月、思潮社から刊行された加島祥造(1923~2015)の第1詩集。桜枝図扉・夕音図。 まことに不思議な味わいの詩集である。〈十年一タビ覚ム楊洲ノ夢〉の恨みから〈愁ヒ来タッテ独リ長詠シ 聊カ以テ自ラニオクルベシ〉に至る趣を逆手にとって、ここには…

寄友 加島祥造詩集

2000年2月、書肆山田から刊行された加島祥造の詩集。編集は加島祥造、三好豊一郎の詩を引用。装幀は青山杳。 この詩集は、ひとつの主題によって編まれている。その主題は、ふたりの男の心の交わりであり、収めた詩は、いずれもその線にそった作である。それ…

詩と批評 T.S.エリオット/鮎川信夫

1954年11月、荒地出版社から刊行されたエリオットの詩論集。翻訳は鮎川信夫。 目次 序論 ペンブローク伯爵夫人のための辯明 ドライデンの時代 ワーズワースとコウルリッジ シェリーとキーツ マシュー・アーノルド 現代の精神 結論 解説(鮎川信夫) NDLで検…

人生摘要 英米現代詩集 衣更着信訳

1983年12月、書肆季節社から刊行された衣更着信の翻訳詩集。装幀は政田岑生。 わたしが詩の翻訳をするようになったのは、あきらかに中桐雅夫の影響による。終戦間もなくの香川県知事選挙が、戦後の地方選挙を占うモデルとかで、各新聞社の本社記者がそろって…

孤独な泳ぎ手 衣更着信詩集

1983年11月、書肆季節社から刊行された衣更着信の第3詩集。装幀は政田岑生、製本は町田隆、製函は栗田博。 目次 孤独な泳ぎ手. Sous La mer 近況 昼下がり 中年 あぐりという女と 老人 夜明けの時 早春譜 谷の奥の端の わがヨーロッパ Mon Caprice 二つのカ…

橋上の人 鮎川信夫詩集

1963年3月、思潮社から刊行された鮎川信夫の詩集。現代日本詩集12。装幀は真鍋博。 目次 1 ギリシャの日傘 名刺 夏のsouvenir 2 室内 夢見る室内 椅子 十二月の椅子 雨をまつ椅子 雨の歌 カタストロフ 睡眠 白い像 形相 形相 3 神(こころ) 神々 雨に作…

20の詩と鎮魂歌 中江俊夫詩集

1963年12月、思潮社から刊行された中江俊夫の詩集。装幀は古橋矢須秀。第4回中部日本詩賞作品。 目次 森へ行く 星のための家 夜のなかで 洋裁師 ことば 新年―一九六一― わが宇宙 今日のことば やさしいことば ろくろ首 一通行人 断片 わが銀河系 山 部屋 無…

詩の作り方 改訂版  黒田三郎

1975年12月、明治書院から刊行された黒田三郎(1919~1980)の詩論集。1969年版の改定本。 目次 詩との出会い 一煤煙と青い空 二基本の形 三現代詩とは 四教科書の詩 五続教科書の詩 六詩のブーム 七「わからない」と言う人 八自分は見た 九美辞麗句 現代詩…

現代の詩学 詩の主題と意味 木原孝一

1976年10月、飯塚書店から刊行された木原孝一(1922~1979)の詩論集。 目次 読者への手紙 1「現代詩」とはなにか? 2混沌のなかから 3宇宙の詩学 4空間の詩学 5時間の詩学 6存在の詩学 7『生』の詩学 8解読の詩学 9再び…… あとがき NDLで検索Amazonで検索日…