その他詩集

詩集三人 青柳希世子 浅見圭子 寺尾知江子

1962年4月、三人の会から刊行された青柳希世子、浅見圭子、寺尾知江子の合同詩集。 五時に行きますから、と電話がかかってきたら、きちんと五時に二人がやってきた。もう一人は群馬に行ってしまったので東京には手がとどかない。詩にもでてくる「ポンブラン…

定本北見哲哉詩集 岩渕欽哉編

1989年11月、詩学社から刊行された北見哲哉(1934~1985)の詩集。編集は岩渕欽哉。 生前、北見哲哉は第三詩集を上梓すべく準備にとりかかっていた。予定では一九八四年の秋から年末にかけて具体的に進め、翌年の春頃には発行できるよう、中村隆氏に跋文をお…

かなしき春 飯野農夫也詩集 

1958年11月、二人社から刊行された飯野農夫(1913~2006)の第2詩集(第1詩集は『やぶれた花』)。著者は茨城県真壁郡五所村生まれの画家。 ぼくは 出そうとおもいながらためらっていた詩集を やつと出す気になりました そこで自分に聞いてみるのですが一体…

ダイビング 佐野千穂子詩集

1991年8月、詩学社から刊行された佐野千穂子の第1詩集。著者は山梨県中富町生まれ。刊行時の著者の住所は船橋市。 目次 Ⅰ 河 踏台 熱 外泊 花殺し 作り方 せっけん Ⅱ 水の桃 人形 残りの色 鹿の声 未明の鯉 押す 爪月(そうげつ) Ⅲ 水底の石 ポストと李再順…

どんぞこで歌ふ 根岸正吉 伊藤公敬

1992年5月、古河三樹松の私家版(上州復刻版)として復刻された根岸正吉/伊藤公敬の詩集。底本は1920年発行日本評論社出版部版。 序特異なる二個の人物 此の集の著者根岸正吉君が私の家に遊びに来てゐる時、其の姓名だけを云つて他の来客に紹介すると、『其…

詩世紀詩集 一九五五年版

1955年8月、詩世紀の會から刊行されたアンソロジー詩集。 目次 はしがき 服部嘉香 齒車と夢・阿部三夫 海からの風・石川宏 日記・石澤眞紀夫 斷章―灰色の散歩―・石田惠美 豚の子人生・石田眞澄 海圖・伊藤康圓 落日・井上惠雄 酒盃・伊村美岐 げんばくの兒等…

大師橋 荒船健次詩集

1969年4月、三秀書房から刊行された荒船健次(1943~)の第1詩集。著者は川崎市生まれ、刊行時の住所は横浜市戸塚区。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

詩人はつねに文字文字して 谷川昇詩集

1990年4月、樹海社から刊行された谷川昇(1935~)の第2詩集。装画は杉山恵一。著者は浜松市生まれ、刊行時の職業は高校教師、住所は静岡市新川。 二十代で書くことをやめてしまった詩を四十代半ば過ぎて再び書きはじめたのはカミングズに出会ったことによる…

スケッチ 橋田繁文詩集

2022年12月、編集工房ノアから刊行された橋田繁文(1951~)の第1詩集。著者は奈良県天川村洞川生まれ、刊行時の住所は吉野郡吉野町上市。 目次 Ⅰ 春の時計 西陣界隈 証(あか)し ツェランよ 四十雀(しじゅうから) 夏蟬はうたう 帰路 室内 花 星屑 あお空…

うしろの声 下山嘉一郎詩集

1964年11月、思潮社から刊行された下山嘉一郎(1930~)の第2詩集。装幀は小池魚心。著者は太田市生まれ、刊行時の住所は桐生市天神町。 目次 Ⅰ うしろの声 白い馬(四季の組曲Ⅰ) 雪だるま(四季の組曲ⅡI) 舞台装置(四季の組曲Ⅲ) 夏の思い出(四季の組曲Ⅳ) 石膏…

三階の廊下 綾部清隆詩集

1994年7月、北海詩人社から刊行された綾部清隆(1936~)の第3詩集。著者は八王子市生まれ、刊行時の住所は千歳市大和。 ☆この詩集は平成五年四月頃、無性に彼等(高校生)の日常をテーマにした詩を創ってみたい衝動にかられた。 いま、三十数年教職に携ってき…

集真藍里(あづさいり) 平鹿由希子詩集

2022年4月、思潮社から刊行された平鹿由希子(1954~)の第2詩集。著者は秋田県横手市生まれ。 目次 秘葉の蹊 うばこが おばこ 隠れぼち 浦島伝説譚 せっちん怖い 死孕み野 集真藍忌考(あづさいみこう) 影踏み村 七葉のために こでなこ哀歌 早春連記 牡丹…

昆虫記 林堂一詩集

2011年4月、編集工房ノアから刊行された林堂一(1932~)の第4詩集。装画は粟津謙太郎、装幀は森本良成。著者は福岡県生まれ、刊行時の住所は吹田市。 目次 尺取虫 琥珀 スカラベ 天と地と まどさんの虫眼鏡 螢 クリケット 熊ん蜂 ミスジシリアゲ グレゴール…

白の盆灯 志田幸枝詩集

1965年9月、富士見出版社から刊行された志田幸枝の詩集。刊行時の著者の住所は江東区深川高橋。 前からのものとごく近いものとを一つにはじめて個人詩集を編みました。が全部をのせることはしませんでした。目次のとおり年を追って三つに分けました。 父の死…

うたうゆうれい 小杉元一詩集

2022年7月、藤田印刷エクセレントブックスから刊行された小杉元一(1947~)の第3詩集。著者は釧路市生まれ、刊行時の職業は公共図書館業務。 目次 うたうゆうれい わたしという抽象性 海溝 顔パンツ 明治のたんぽぽ インド 牛によて 丘のうえのとしょかん …

花季 十時延子詩集

1940年1月、栗田書店から刊行された十時延子の詩集。装幀は小南香堂。 目次 序 河井酔茗 序 河井酔茗 ・水に棲む 水に棲む 水母 やすらひの川 花期 寒鮒 河童 植物 冬の音 雫 痛み 多摩川 魚族 暗い滿月 小鳥 無人島 雀 日向 ある風景 銀貨海月 木の葉 倦鳥 …

静かなざわめき 藤倉孚子詩集

2008年8月、花神社から刊行された藤倉孚子の第4詩集。刊行時の著者の住所は杉並区宮前。 目次 Ⅰ 石の街 西へ行くひと もう聞こえない 螢 カジカの声と柳の木 黒いフルート 谺 ぼたん雪 山の広場 オリオン 夜の影 西向きの月 Ⅱ 静かなざわめき 蜻蛉 痩せ馬 雑…

うちなー ちむがなしゃ 仲宗根清詩集

1992年4月、潮流出版社から刊行された仲宗根清(1941~)の第2詩集。著者は大阪生まれ、刊行時の住所は那覇市安謝。 目次 Ⅰ 瞳 瞳 花思い カスミ草 Ⅱ 青春 カルテ――青春 坂――青春 オートバイ――青春通り Ⅲ うちなー (沖縄) マイタウン那覇――羽化 島Ⅰ 島Ⅱ 島Ⅲ …

風屋 春名純子詩集

2002年5月、編集工房ノアから刊行された春名純子の第1詩集。刊行時の著者の住所は西宮市甲陽園。カバー絵は著者。 短いような長いような、としつき、ささやかに言葉を紡いで生きて来ました。 ある日、それら積み重なるものたちが旅立ちの意志を持ちはじめ、…

遠離 徐新民詩集

1985年12月、麻衣文庫から刊行された徐新民の第4詩集。題字は姜舜。 一、詩集「遠離」は私にとって四冊目の詩集です。 出来ますことなら、ハイ・ティーンの頃から書いて来ましたものを一冊にまとめたかった。いろいろな事情でそれもかなわず、こんな形で上梓…

色取り 文屋順詩集

2003年5月、青樹社から刊行された文屋順(1953~)の第6詩集。装画・装幀は丸地守。著者は宮城県生まれ。刊行時の住所は仙台市宮城野区。 詩集『色取り』は六冊目の詩集で、詩誌「舟」九十七号から百十一号に連載したものを一冊にまとめたものである。タイト…

野鳥 石川皓勇

1961年1月、思潮社から刊行された石川皓勇(1932~)の詩文集。新鋭詩人叢書第16。著者は東京生まれ。 目次 ・序曲 こだま 失われた季節のために ・野鳥 ・散文 サーカス 葉蔭透夕月光 秘密 海鳥の抱擁 脱走 目ざめ 試練 ・詩 光 月のひかり 記録のない歴史 …

天牛蟲(かみきりむし) 魚野真美詩集

2017年5月、igaから刊行された魚野真美(1990~)の詩集。表紙はハマグリ。著者は大阪府生まれ。 目次 Ⅰ 牛小屋にて ガンガー バズーカ病院 金(きん)ください 秘湯黄金鄉温泉 カリフラワー ヤクルト! 腐赤蟲 瀬戸内詩篇 01 お酒を抱いて眠りたい 螺旋 運命…

混成曲として歌われる雅歌 安宅啓子詩集

1969年11月、北国出版社から刊行された安宅啓子(1944~)の詩集。著者は中華民国南京生まれ、刊行時の住所は金沢市兼六元町。 私は自分の詩にたいして好き勝手をしている。私は毎日どこへでも出かけるし、まただれとでも会う。タイム・マシーンを駆って、中…

背丈ほどあるワレモコウ コマガネトモオ詩集

2006年10月、思潮社から刊行されたコマガネトモオ(1977~)の第1詩集。新しい詩人5。 目次 ヌル ヒトの背丈ほどあるワレモコウ 体温 核心から最も遠ざかる 虹 最密充填むい おや、おまえいつからそこにいた? みくまり草紙 きっかい ホームスイートホームも…

山の向こうに家はある 石川厚志詩集

2018年9月、思潮社から刊行された石川厚志(1962~)の第3詩集。著者は東京都生まれ、刊行時の住所は埼玉県。刊行時の職業は臨床心理士・写真家。 親がなければ私はいません。自身も親になりました。仕事柄、家族というものを考える機会も多いのです。子ども…

かわいくて 紺野とも詩集

2014年7月、思潮社から刊行された紺野ともの詩集。装幀は小林礼佳。付録栞は川口晴美「かわいいということの意味」、渡辺玄英「ウロボロスの現在」。 目次 エレクトロニカ鳴動す マキア プラッシュブロッサム BI嬢 懐風 薄膜 NOJESS 燐光 洌 L'Amant Spectru…

ウミの中のシカクい窓 北村守詩集

1993年4月、まんじゅしゃげ電車から刊行された北村守(1938~)の第6詩集。 目次 1 エノコログサはビオラを弾いている 2 マイカ 3 スウパア 4 テレホン 5 ザマンアイラブ 6 通過駅 7 桜の葉が捲くれ立って 8 失敗 9 朝あるいは駐車場 10 白紙に夢を 11 海が…

突然の居眠り 濱條智里詩集

1996年8月、あざみ書房から刊行された濱條智里の第4詩集。刊行時の著者の住所は三重県一志郡。 目次 おしゃべりの中の孤独 風紋 モーニングコール 北の場所 縞の行方 こわれる 拾う 白い壁 五月晴 かくれんぼ 遠吠え 扉の中 花火 快晴の日曜日 日常 波紋 別…

春夏秋冬 戸張みち子詩集

1985年12月、冬至書房新社から刊行された戸張みち子の詩集。 甲羅ならぬ、わが身に似せた穴を掘り、ひたすら、子供、家庭、それに仕事と遮二無二働き続け、大局を見る眼は持たず、視野せまく生きて来ました。 幼時、七歳で母を失い、それからの、子を持たぬ…