2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

すばらしい空 佐江衆一

1969年7月、新潮社から刊行された佐江衆一(1931~)の第1著作集。「素晴らしい空」は第51回、「風」は第58回、「青年よ、大志をいだこう」は第61回芥川賞候補作品。 目次 背 すばらしい空 元気でね… 無邪気な兇器 丘 風 青年よ、大志を抱こう NDLで検索Amaz…

北信濃の歌 津村信夫の思い出 津村昌子

1987年2月、花神社から刊行された津村昌子による津村信夫の回想記。 歳月の流れは早く、私ももう七十余歳。ふと気付くと、信夫の人生の倍も生きたことになります。夫なきあとの人生は、一瞬の夢の間のようにはかない気もしますが、ひとつひとたどれば、たく…

瑠璃猫 梅津ふみ子歌集

1989年7月、七月堂から刊行された梅津ふみ子(1945~)の第1歌集。 子供の頃、祖母や母の昔話や絵本に出てくる鬼が可哀そうでならなかった。どうして退治されなければならないのか、逐われなければならないのか、逃げなければならないのかがわからなかった。…

大江満雄論 転形期・思想詩人の肖像 渋谷直人

2008年9月、大月書店から刊行された渋谷直人による大江満雄の評伝。装幀は桂川潤。 目次 はじめに 第一章 詩人の誕生 一 故郷喪失と〈他者志向〉 二 近代詩と現代詩の狭間で 三 詩集『血の花が開くとき』 第二章 激動の時代に 一 『学校』から『プロレタリア…

銀座太郎 三橋一夫

1960年8月、桃源社から刊行された三橋一夫の長編小説。装幀は永田力。画像はカバー欠。 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

透視図法―夏のための 大岡信詩集

1973年4月、山田書店から刊行された大岡信の詩集。1972年7月発行の元版を縮刷普及版としたもの。 目次 Ⅰ あかつき葉っぱが生きている 榛名みやげ 夜が雷管をもって 壜とコップのある 風景・恋する少年のいる 不能・恋する青年のいる 王城・黙秘する塵のいる …

古本屋人生史 青木正美詩集

2014年1月、青木書店から刊行された青木正美の詩集。 目次 序詞 長男のワタシ(15歳) 初恋(16歳) 妹 〃 クリスマス 〃 足を洗おう(17歳) 罪の子 〃 ぼたもち 〃 ネコイラズ 〃 僕はやせた大根 〃 自家嫌悪(18歳) どうしようもない俺(18歳) 「古本屋…

いのちの宴 塔和子詩集

1983年9月、編集工房ノアから刊行された塔和子(1929~2013)の第7詩集。装幀は栗津謙太郎。 私達は、もぎたての果実を前にしたとき、その果実が、つながっていたいのちの木をはなれて、そこに在るという現実は、果実が着果する前の闇、そして、熟した新鮮さ…

歌人並木秋人 個性派の破滅と創造 中畑信雄

1985年2月、潮文社から刊行された中畑信雄による並木秋人の評伝。カバーは星襄一。 目次 生い立ち(明治二十六年―明治三十二年) 出生―父系 母系―生母との生別―義母の入嫁 (図版)三島家と東北新幹線 三島家系譜 少年時代(明治三十二年―明治四十年) 生母の再婚―…

感傷周波 鄭仁詩集

1981年12月、七月堂から刊行された鄭仁の第1詩集。装幀は倉本修。 この詩集に収めた作品は、一九八〇年の一年間を通じ、月刊誌『文学学校』に連載した十二篇、他に一篇を加えた十三篇と、一九五六年から一九六〇年初頭にかけて『ヂンダレ』その他に発表した…

月夜の町 大木実詩集

1966年8月、黄土社から刊行された大木実の第9詩集。 作者はどう思っているか知らないが、大木君の詩は、詩のための詩ではない、人生――勘なくとも彼の生きた生活から、じかににじみ出た漿液である。その表現は、低声で、つつましく、控え目である。衆に対して…

別の場所から 詩とエッセイ集 柴田基孝遺稿集

2004年11月、あざみ書房から刊行された柴田基孝(1929~2003)の遺稿集。編集は柴田順子。附録栞は、黒田達也「九州のシュールの星柴田基孝(もとのり)氏逝く」、有田忠郎「柴田基孝さん」、石村通泰「柴田基孝さんを偲ぶ」、上野眞子「故柴田基孝さんを悼…

幼な子の歌 タゴール詩集 タゴール/神戸朋子

1991年3月、日本アジア文学協会から刊行されたラビンドラナート・タゴール(1861~1941)の訳詩集。翻訳は神戸朋子。装幀は橋本小百合。 目次 序文 江間章子 世界の海の岸辺に お母さんが好き かくれんぼ 船頭 心優しい人 船旅 心配 思いやり 疑問 お休みの…

邂逅 広部英一詩集

1977年7月、紫陽社から刊行された広部英一(1931~2004)の第3詩集。装幀は谷川晃一。 目次 Ⅰ 驟雨 迂回 空の道 紙飛行機 屋根 邂逅 永訣 Ⅱ 藤棚 初蝉 木犀 すいれん 街燈 Ⅲ 燕 赤とんぼ Ⅳ 野菊 朝霧 早春 Ⅴ 水鳥 湖水 月光 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

解体 石井健吉詩集

1957年3月、詩の座社から刊行された石井健吉の第1詩集。装幀は菅原克己。 目次 序文 大木惇夫・一九五五年 逃亡 挽歌 女 女と男 詩 鳥籠 影 荒天 私は夕方に詩を造る 禿 ウンコ 寂寥 ・一九五四年 二人 柿の木 湖 さやうなら 誘ひ 奥歯 約束 幸福 大地 上着 …

わが恋人ゲーテ ベッティーナ/塚越敏

1952年11月、出版東京から刊行されたベッティーナ・アルニムの小説。翻訳は塚越敏(1917~2008)。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

アニマル・ファーム ジョーヂ・オーウェル/永島啓輔

1949年5月、大阪教育図書から刊行されたジョージ・オーウェルの中編小説。翻訳は永島啓輔。日本語初訳。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

朝霧に架かる橋――平家・蕪村・現代詩 以倉紘平

2000年12月、編集工房ノアから刊行された以倉紘平(1940~)の評論集。装幀は森本良成。 もう何年も前に「詩学」に連載した「大阪人」というエッセイを、編集工房ノアの涸沢純平氏が、出版しないかと云ってくれたことがあった。Ⅰ・Ⅱ部は、そのエッセイを中心…

散ル木ノ葉 小山正孝詩集

1968年4月、思潮社から刊行された小山正孝(1916~2002)の第4詩集。装幀は駒井哲郎。 目次 四重奏 散ル木ノ葉 1つきはなせば 2両手を 3雪の山が 散ル木ノ葉 1彼はゆつくりと 2一本の木を 3男ばかりで 散ル木ノ葉 1彼ハコップヲ 2五発ノ弾丸ヲ 3緑…

侮蔑の時代 粒来哲蔵詩集

2014年8月、花神社から刊行された粒来哲蔵(1928~2017)の第17詩集。 目次 白光 ある消滅 哺育 玩具考 妄執 萱草 五月雨桔梗 花蟷螂 蝉 静かな木々 海馬よ海馬 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

能登 安水稔和詩集

1962年5月、蜘蛛出版社から刊行された安水稔和(1931~)の第4詩集。 目次 1 知らぬ土地 くさり 襲撃 くれないか 現地 地名* 地名** 千枚田 垂水滝 禄剛崎燈台で 珠洲幻想 垣根をまわって 2 曽々木* 曽々木** 葭ガ浦* 葭ガ浦** 3 ぼくらにとって…

梁塵 永塚幸司詩集

1986年7月、紫陽社から刊行された永塚幸司(1955~1994)の詩集。第37回H氏賞受賞作品。 目次 献呈 追う音の夢 菜園と猫 みはるかす爆風 油を舐める犬 チャンネル アサガオ 鯨油 偏西風 発注 薔薇園会議 土壌 梁塵 音声記 睡蓮の苦しみ 腫脹 鐘 木星 怒張 四…

檸檬・ブラックの死 斯波四郎

1959年9月、講談社から刊行された斯波四郎(1910~1989)の第2著作集。装幀は伊藤明。斯波は毎日新聞社勤務。 私達は世間や、職場、あるいは家庭の男女の間において自分以外の人間に対面させられるし、そこで色々の対話をする。一番無難な話題は、お天気の話…

空にむかひて 若杉鳥子随筆集

2001年1月、武蔵野書房から刊行された若杉鳥子(1892~1937)の随筆集。 目次 雪のそり橋/朝日 想像 月下に立ちて 葬られざる自己 雨後の下渋谷―岡田八千代女史を訪ふ― 解放したる心の扉の記 不忍 闘ひ疲れて―荒廃せし一年間を筑波の山麓に― 再び上京して 我…

カリプソ・ファイルズ 井口紀夫詩集

1996年10月、IDENTITYから刊行された井口紀夫の第2詩集。装幀は矢野眞。 一九五七年に最初の詩集「カリプソの島」を出したあと、「歴程」を中心に作品の発表を続けていたが、六二年に大学院でMAを貰い、時事通信に就職してからは、文字通り詩作をする時間も…

わがキディ・ランド 三木卓詩集

1970年9月、思潮社から刊行された三木卓(1935~)の第2詩集。装画・装幀は山下菊二。 この詩集は第一詩集『東京午前三時』以降の作品、すなわち一九六六年後半から一九六九年半ばまでの約三年間の作品十四篇で構成している。この間にわたしは三十一才から三…

ひとりの女に 黒田三郎詩集

1954年6月、昭森社から刊行された黒田三郎の第1詩集。装幀は北園克衛。 ここに収録した作品は、一九四八年冬から翌四九年春にかけて書いたもので、大部分は四九年から五〇年にかけて「VOU」「詩学」「近代文学」「造形文学」に発表したものである。(「あと…

漆あるいは水晶狂い 渋沢孝輔詩集

1971年8月、思潮社から刊行された渋沢孝輔(1930~1998)の第4詩集。装幀は加納光於。 目次 弾道学 恋唄 水晶のゼロ クラゲ譚 血統の街 島 パジグラフィー 漆 十字石 おお砲筒 埋葬 矢印 単調な三十三行 祭式 夏至線 捕縛 水晶狂い NDLで検索Amazonで検索日…

学校 清水昶詩集

1998年7月、思潮社から刊行された清水昶(1940~2011)の詩集。 こんな童話を聞きました。夏休み、少年がひとりで田舎の年老いた叔母さんのところへ行きました。しっけはきびしく少年は夜は早早と寝かしつけられてしまいます。なかなか寝っけぬまま目覚めて…

世界の構造 粕谷栄市詩集

1971年10月、詩学社から刊行された粕谷栄市(1934~)の第1詩集。装幀は林立人。第2回高見順賞受賞作品。 この私の初めての詩集におさめた作品、四○篇のうち、三○篇は、一九五八年から一九六八年までに、私の書いた作品のおよそ三分の二である。残り一○篇は…