稲川方人
1988年8月、書肆山田から刊行された稲川方人の第5詩集。装幀は青山杳子。 本書は、過去の一時期に書かれ、書かれたきり、たとえば本書に引用される『哲学の図および世界を姦通する洞』のように、ひたすらじぶんが書物となることを夢みる本などとはちがい、な…
2009年10月、思潮社から刊行された稲川方人と瀬尾育生の対話集。装幀は稲川方人 目次 まえがき 稲川方人 1人間が露わになる場所から 2002. 7.6 2詩の時間をどう作るか 2002. 9.22 3根源に見えるもの 2003.3.4 4公開の責任 2003.7.14 5錯乱の詩法 2003, …
2013年5月、思潮社から刊行された稲川方人の評論集。著者自装。 目次 はじめに 生ける言葉と死す言葉 いまこそ難解な虚構が求められなければならない 詩が書かれたことの記憶 吉岡実がいるということは…… この死の「最後」に詩=史は明るく口を開いている 北…
1985年11月、思潮社から刊行された稲川方人の長篇詩。装幀は菊地信義。 本書ハ、「封印」ト題サレテ書カレタ詩篇(「現代詩手帖」一九八〇年四月号――八月号)ラ中心ニ、ソノ前後数年間ノ詩句ニヨッテ構成サレテイマス。時間的ナ隔離ノミナラズ、本書ニ現ワレル…
1986年8月、青土社から刊行された稲川方人の第4詩集。 目次 ⅰ (あれは亡霊が桑の葉の匂いをかぐころ) (上流へそれよりも上流へ) (みどりの水にうきあがるころ) (たましいの乳母車が十五) (三百の火を三百の雫で消しながら) (麦芽のころ) ⅱ(川、流レツヅケマ…
1997年5月、書肆山田から刊行された稲川方人(1949~)の第8詩集。第5回萩原朔太郎賞候補作。 本書は、同題名の連作詩篇を中心に、それと、その周辺で書かれた詩篇とによって構成されている。多くは断片化され、再編集された。本書の全体は、一九七〇年代初…
2009年2月、三省堂から刊行された現代詩入門書。編集は小池昌代(1959~)、林浩平(1954~)、吉田文憲(1947~)。収録詩篇の朗読CD付き。編集協力は用松美穂、表紙写真は土屋文護、組版・装幀は㈲オーポン 五味崇宏、スタジオ録音は2008年8月~9月。作品…
2015年10月、書肆子午線から刊行された稲川方人(1949~)の第11詩集。挿画はユズキカズ、装幀は著者。第24回萩原朔太郎賞候補作。 一冊全部を通して一連の長篇詩となるようにしか詩集をつくってこなかった。それら既刊詩集に与しない詩篇をふたつの「未刊詩…
1991年4月、思潮社から刊行された稲川方人(1949~)の第7詩集。長篇詩。カバー作品は吉増剛造。装幀は芦澤泰偉・岩崎美紀。 本書を構成している諸篇のほぼ三分の一は、「ユリイカ」(一九八八年七月号)、「早稲田文学」(一九八八年七月号)、「すばる」(…
1976年11月、書紀書林から刊行された稲川方人(1949~)の第1詩集。 本書は、「書紀=紀」第一号一九七四年一二月刊および第八号一九七六年九月刊、「書紀」第二号一九七五年六月刊、「邪飛」第一号一九七六年一〇月刊、の三誌に初出抄録した断片に若干の改…