その他評論評伝

意志と情熱 十返一

1941年7月、通文閣から刊行された十返一(肇)の評論集。青年藝術派叢書。 目次 序章 新時代の環境について 第一部 ジユリアン・ソレル 1 自己殺戮 2 精神の密室 3 意慾的狂氣 4 「精製」について 第二部 ラスコオリニコフ 5 不安な夢 6 憑かれた人々 …

国民詩朗讀のために 榊原美文

1942年6月、日本出版社から刊行された榊原美文(1906~1979)の評論集。著者は愛知県生まれ、刊行時の職業は中学校教師。戦後、愛知学芸大学教授、帝塚山大学教授。 目次 序 Ⅰ國民詩朗讀のあらまし 一 大東亞戰と國民詩 二 國民詩の朗讀 三 朗讀の要領 1 明…

村上昭夫 作品と生涯  ふくしのりゆき

1972年10月、三人会から刊行された、ふくしのりゆきによる詩人・村上昭夫の研究書。刊行時の著者の職業は岩手県立高校教諭。 村上昭夫との付合いは、ずいぶんふるいことだが、先年盛岡へ行ったとき、彼は国立療養所で寝ていた。大坪君や高橋君といっしょに、…

失われた「文学」を求めて【文芸時評編】 仲俣暁生

2020年10月、つかだま書房から刊行された仲俣暁生の評論集。ブックデザインはミルキィ・イソベ。 目次 はじめに:文学(へ)のリハビリテーション 政治を語る言葉を失った日本の小説 村田沙耶香『コンビニ人間』 崔実『ジニのパズル』 単なる政権批判や反原…

谷崎潤一郎と書物 山中剛史

2020年10月、秀明大学出版会から刊行された山中剛史(1973~)による谷崎潤一郎の書籍評論集。カバーデザインは『麒麟』『人魚の嘆き』『蓼食ふ蟲』『新槧春琴抄』『鍵』『武州公秘話』『自画像』からの引用。タイトル文字は小村雪岱文字(『女人神聖』)か…

詩人と戦争 櫻本富雄

1978年1月、小林印刷株式会社出版部から刊行された櫻本富雄(1933~)の評論集。 目次 序章 宴のはじまり 日本文学報告会詩部会の誕生 第一章 国を挙りて 「十二月八日」の詩人たち 第二章 糊塗の全景 草野心平・愛国詩人覚書 第三章 金子光晴論の虚妄地帯 …

沖縄 記憶と告発の文学――目取真俊の描く支配と暴力 尾西康充

2019年11月、大月書店から刊行された尾西康充(1967~)による目取真俊論を中心とした沖縄文学論。装幀は鈴木衛。 目次 はじめに 第一章 《知る》ことと《語る》ことの倫理――目取真俊の文学を考えるために 第二章 「風音」――死と性をめぐる記憶の葛藤 第三章…

「世界文学」はつくられる 1827年―2020年 秋草俊一郎

2020年7月、東京大学出版会から刊行された秋草俊一郎(1979~)の評論集。 目次 序章 「世界文学」とはなにか ヴェルトリテラトゥーアの野望 1827-2019 1 ワイマールの邸宅で 2 ゲーテのまねびによって 3 「世界文学全集」というカノン 4 新しい「世界文学」…

行きかう詩人たちの系譜 和田英子

2002年12月、編集工房ノアから刊行された和田英子による評伝。 目次 ・ある出会い ある出会い――廣瀬操吉と小熊秀雄 『一九二九年関西詩集』 「神戸文藝」投稿の頃――足立巻一少年 盛岡――富田砕花出身地 富田砕花「創作」・「詩歌」の頃 ・歌集『白樺』ほか 歌…

広津和郎・娘 桃子との交流記――輝いていた日々 亀山恒子

2012年6月、図書新聞社から刊行された亀山恒子(1918~2010)による広津和郎・桃子親娘との交流記。編集は亀山亜土。 目次 広津和郎氏の心の襞 続 広津和郎氏の心の襞――思いつくまま 広津桃子さんと散文精神 遺稿 輝いていた日々――わたしの中の広津氏ご夫妻 …

悲劇のシステム 作家Mと甘粕大尉 中林庫子

1995年5月、紅書房から刊行された中林庫子(1917~2007)による真船豊の評伝。装幀は山本美智代。 あのころは戯曲といえば、すぐおうむ返しに眞船豊の名がかえってきた。じじつ彼の名は戯曲の代名詞であり、当時は第一人者だった。だが人びとから葬り去られ…

辻村もと子――人と文学 加藤愛夫

1979年8月、いわみざわ文学叢書刊行会から刊行された加藤愛夫(1902~1979)による辻村もと子(1906~1946)の評伝。いわみざわ文学叢書第2集。装幀は宮川美樹。 目次 第一章 原始林 辻村直四郎が買入した土地 志文という地名 随筆「ポプラのある窓」 随筆「…

北信濃の歌 津村信夫の思い出 津村昌子

1987年2月、花神社から刊行された津村昌子による津村信夫の回想記。 歳月の流れは早く、私ももう七十余歳。ふと気付くと、信夫の人生の倍も生きたことになります。夫なきあとの人生は、一瞬の夢の間のようにはかない気もしますが、ひとつひとたどれば、たく…

大江満雄論 転形期・思想詩人の肖像 渋谷直人

2008年9月、大月書店から刊行された渋谷直人による大江満雄の評伝。装幀は桂川潤。 目次 はじめに 第一章 詩人の誕生 一 故郷喪失と〈他者志向〉 二 近代詩と現代詩の狭間で 三 詩集『血の花が開くとき』 第二章 激動の時代に 一 『学校』から『プロレタリア…

歌人並木秋人 個性派の破滅と創造 中畑信雄

1985年2月、潮文社から刊行された中畑信雄による並木秋人の評伝。カバーは星襄一。 目次 生い立ち(明治二十六年―明治三十二年) 出生―父系 母系―生母との生別―義母の入嫁 (図版)三島家と東北新幹線 三島家系譜 少年時代(明治三十二年―明治四十年) 生母の再婚―…

別の場所から 詩とエッセイ集 柴田基孝遺稿集

2004年11月、あざみ書房から刊行された柴田基孝(1929~2003)の遺稿集。編集は柴田順子。附録栞は、黒田達也「九州のシュールの星柴田基孝(もとのり)氏逝く」、有田忠郎「柴田基孝さん」、石村通泰「柴田基孝さんを偲ぶ」、上野眞子「故柴田基孝さんを悼…

ロオトレアモン覚書 高森忠義

1971年10月、電算出版から刊行された高森忠義によるロートレアモン評論集。 目次 ・ロオトレアモン論のための素描 1はじめに 2黒い青春 3心理学の問題 4言葉の問題 5マルドロオルの歌第一歌 6奇妙な恋愛 7内的共感ということ 8超ユーモア 9ロオトレアモンに…

道とロゴス 澤村光博

1981年12月、書肆山田から刊行された澤村光博の評論集。 目次 まえがき 第一部 言葉の暗夜の中で 第一章 詩人の生誕 第二章 言葉の生と死について 第三章 詩人にとっての思想 第四章 火と言葉 第五章 道とロゴス 第六章 ダーバールと言葉 第七章 意味の交わ…

暁の前に 藤川正夫の詩 今道友信

2002年4月、私家版として刊行された今道友信(1922~2012)による藤川正夫(1922~1945)に関する評伝・評論。 この書物は藤川正夫というひとりのたぐい稀な詩人の作品について私の試みた解釈の記録である。この詩人はまだ一部の人びとを除いてはあまり知ら…

変革の詩人 森竹夫 福島朝治

1986年12月、私家版として刊行された福島朝治による森竹夫論。森竹夫は三木卓の実父。 目次 (1)歌の変革――「極光」年少歌人 生活派口語短歌をめぐって (2)詩の変革――モダニズム詩人 作家「寝台」をめぐって (3)詩壇の変革――反逆の詩人 全詩人連合・…

情熱の祝祭 愛郷詩人・伊波南哲 江波洸

2005年8月、琉球新聞社から刊行された江波洸による伊波南哲の評伝。装画は宮良瑛子。 目次 序章 伊波南哲の風景 第一章 詩の館 第二章 沖縄を誇りの楯として 第三章 銅鑼の憂鬱 第四章 花開く日を待ちつつ 第五章 沖縄よ歌え!そして舞え! 第六章 得意から…

改造社の時代 戦中編 水島治男

1976年6月、図書出版社から刊行された水島治男によるノンフィクション。 目次 つかの間の「よき」時代 近衛内閣成立 トロツキーとスターリン 満州・北支行き 戦火の上海 軍閥の跳梁 三木清 蒙彊紀行 「麦と兵隊」 退社 上海から北京へ 科学主義工業社 科学新…

改造社の時代 戦前編 水島治男

1976年5月、図書出版社から刊行された水島治男による改造社回想録。装幀は鈴木礼男。 目次 改造社入社 無産党と共産党 横光利一・林芙美子・小林多喜二 山川均 勞農派 昭和初期『改造』の新人たち 昭和初期の大家たち プロレタリア文学 険悪化の谷間 非常時…

探詩縹渺 鎗田清太郎

1989年6月、土曜美術出版販売から刊行された鎗田清太郎(1924~2015)のエッセイ集。装幀は岡本信治郎。詩論・エッセー文庫13。鎗田は角川書店、新人物往来社などに勤務した編集者。 語義的にいうと「詩論」(長大な論文は別にして)も「エッセー」に入るだろ…

距離のパトス 吉村博次

1989年4月、書肆季節社から刊行された吉村博次のエッセイ集。装幀は政田岑生。 目次 Ⅰ落魄の竪琴 落魄の竪琴―山崎栄治の詩の世界 回想の山崎栄治 ⅡEcce Homines! 串田孫一『幸福を求めて』 トオマス・マン 『ファウスト博士』『選ばれし人』 「同時代」復刊…

下村千秋 生涯と作品 平輪光三

1975年9月、崙書房から刊行された平輪光三による下村千秋の評伝。 この小著は、昭和の初期、かって流行作家であった下村千秋の人と作品を、主に千秋の執筆した小説、評論、随筆などと、数少ない千秋文献によって書いたものである。千秋は六三年の生涯を、文…

金子みすゞと尾崎翠 一九二〇・三〇年代の詩人たち 寺田操

2000年2月、白地社から刊行された寺田操(1948~)の作家論集。 目次 Ⅰ 魂の旅人たち 1 金子みすゞ 魂の旅人 童謡詩人 金子みすゞと少女文化 2 中原中也 神の道化 歌うようにしゃべる中也とみすゞ 中原中也は睡れない 神の道化 3 尾崎翠 第七官界彷徨 幻…

現代の詩論 その展望と解説 村野四郎/木下常田郎編

1954年、宝文館から刊行された詩論アンソロジー。編集は村野四郎と木下常田郎。装幀は鉄指芳雄。 目次 序 本文概要 現代の詩・島村抱月 詩界の根本的革新・相馬御風 某月某日・高村光太郎 三木露風一派の詩を追放せよ・萩原朔太郎 調子本位の詩からリズム本…

評伝 山岸外史 池内規行

1985年2月、万有企画から刊行された池内規行による山岸外史の評伝。カバー画は本郷新、カット画は阿部合成。 目次 一 『煉獄の表情』論 二 作品をめぐる評価について 三 青少年時代 四 文学修業 五 新進批評家 六 外史を慕う文学青年たち 七 戦争前後―リアリ…

ポーの宇宙観 その存在論 竹村直之

1994年3月、音羽書房鶴見書店から刊行された竹村直之の評論集。 目次 一 ”TheBells”について 二 ”Eureka”について 一 その思想面 二 ポーの宇宙観 三 『ユウラリウム』のリフレインの意味 四 ポーと論理 五 ポーと思想 六 ポーと埴谷雄高 一 ポーの存在論 二…