その他評論評伝

歌え、わが明星の詩 前田愛子

1988年9月、かもがわ出版から刊行された前田愛子(1930~)による真下飛泉(1878~1926)の評伝。 観光客で賑わう京都知恩院の境内に、「ここはお国を何百里」と、力強い文字で刻んだ石碑が建っている。 良正院の門前にあるこの碑は、『戦友』の作詞者である…

レオノーラ・キャリントン 野中雅代

1997年10月、彩樹社から刊行された野中雅代によるレオノーラ・キャリントンの評伝。装幀は+COHO。 レオノーラ・キャリントンに初めて逢ったのは、一九八五年大地震に襲われた直後のメキシコ・シティだった。当時はレオノーラについてのまとまった研究書は英…

長谷川時雨 人と生涯 長谷川仁 紅野敏郎編

1982年3月、ドメス出版から刊行された長谷川時雨(1879~1941)の評伝。編者は長谷川仁と紅野敏郎。カバーは長谷川春子(1895~1967)。 私を生むと間もなく病死した生母に代わり、生まれ落ちるより一人前の大人になるまで私を薫育し、明治、大正、昭和の三…

輝く晩年 作家・山川亮の歌と足跡 小泉修一

2004年2月、光陽出版社から刊行された小泉修一(1926~)による山川亮(1887~1957)の評伝。山川亮は山川登美子(1879~1909)の弟。 山川亮という作家の足跡は、今日ほとんど顧みられる機会がなく、わけても戦後発表した短歌は埋もれてしまっている。鳳逸…

みだれ髪 母・与謝野晶子の全生涯を追想して 森藤子

1967年9月、ルック社から刊行された森藤子(1919~2012)による与謝野晶子(1878~1942)の評伝。題字は沖六鵬。著者は与謝野晶子の六女。 目次 一 序章 二 ふるさと 幼などち するがや 生いたち 三 少女のころ 蕾の日 小豆の香 蔵ごもり 四 帳場格子のなか …

人民戦争論 ボー・グエン・ザップ 奥源造 野波勝三郎

1971年6月、新人物往来社から刊行されたボー・グエン・ザップ(1911~2013)の軍事論文集。編集は奥源造、翻訳は野波勝三郎。 目次 はしがき ・軍事路線の基本的論点 わが党の軍事路線における基本的論点の発展――一九六四年、ベトナム人民軍創立三十周年記念…

無頼の悲哀 歌人大野誠夫の生涯 坂出裕子

2007年7月、不識書院から刊行された坂出裕子(1936~)による大野誠夫(1914~1984)の評伝。 目次 生い立ち 雪の歌 絵 樹木のうた 犬の歌――孤独の呟き ふるさと――萩原朔太郎 娘のうた――家庭 子の歌――自己愛 母 父 里子論――漱石と龍之介 太宰治僮憬──桜桃 疎…

歩行者の論理 長谷川鑛平

1948年2月、眞善美社から刊行された長谷川鑛平(1908~1995)の評論集。著者は岐阜県生まれ、刊行時の職業は中央公論社編集者。 目次 I 二葉亭四迷 森鴎外 國木田獨歩 獨歩病牀録より 谷崎潤一郎 II 井伏鱒二 曉と一雄と鱒二 石川淳 III ヒューマニズムにつ…

詩とマルキシズム ジョージ・トムソン 小笠原豊樹訳

1955年11月、和光社から刊行されたジョージ・トムソン(1903~1987)の評論。翻訳は小笠原豊樹。現代選書。 目次 はしがき ベンジャミン・ファリントン 1 ことばの魔術 2 リズムと労働 3 即興とインスピレーション 4 敍事詩 5 演劇の発展 6 悲劇 7 これから…

文学運動のなかで 戦後民主主義文学私記 窪田精

1978年6月、光和堂から刊行された窪田精(1921~2004)の評論集。 目次 ・第一章 廃墟のなかから宮本百合子「歌声よおこれ」/敗戦直後の共産党本部/トラック島より帰る/江口渙と野沢富美子/第一期中央党学校/米よこせデモと食糧メーデー/蔵原惟人「芸術論」…

浜田到 歌と詩の生涯 大井学

2007年10月、角川書店から刊行された大井学による浜田到(1918~1968)の評伝。装幀は田口良明。 「かりん」の中の、小さな、けれど刺激的な勉強会がきっかけで浜田到を知った。破調の中に響く独特の世界に、自分が求めていた歌を見たような気がした。詩世界…

ホームレス歌人のいた冬 三山喬

2011年3月、東海教育研究所から刊行された三山喬(1961~)のノンフィクション。 目次 プロローグ 第一章 まるで写楽のように 第二章 ドヤ街の人群れのなかを 第三章 「公用です」と名乗った電話 第四章 もうひとりの「消えた歌人」 第五章 奇縁の邂逅 第六…

モダニズムの時代 中野嘉一

1986年1月、宝文館から刊行された中野嘉一(1907~1998)の評論集。 本書は十年程前に出した『前衛詩運動史の研究』モダニズム詩の系譜(大原新生社刊・昭和50・8)以後に書いたエッセイ・ノートの類をまとめたものである。本書にも私自身の詩的体験を根底に、…

水野仙子 理智の母親なる私の心 武田房子

1995年10月、ドメス出版から刊行された武田房子(1948~)による水野仙子(1888~1919)の評伝。 目次 Ⅰ 水仙の花 屹立した精神 Ⅱ 須賀川 須賀川 歌集 『迦具土』――兄躬治(もとはる) 次姉ケサと妹テイ 投稿 上京熱 Ⅲ 東京へ 新進作家 結婚まで 渦の中 友情…

森の家の巫女 高群逸枝 西川祐子

1982年3月、新潮社から刊行された西川祐子(1937~)による高群逸枝(1894~1964)の評伝。装画は杉全直。 目次 序章 甘やかな森をたずねて 森の家 一九三一年の分割線 一九四五年八月十五日 第一章 火の国 夢みる才能 手づくりの文集 言語能力 天才か老成か…

海の蠍 明石海人と島比呂志 ハンセン病文学の系譜 山下多恵子

2003年10月、未知谷から刊行された山下多恵子の評論集。カバー写真はみやこうせい。2017年に増補版が刊行された。著者は岩手県雫石町生れ。刊行時の職業は長岡工業高等専門学校非常勤講師。 目次 はじめに ・海の蠍 明石海人への旅 Ⅰ「癩」であること 1宣告―…

ヴィクトリア朝の〈文芸〉と〈社会改良〉 向井秀忠 近藤存志

2011年10月、音羽書房鶴見書店から刊行されたヴィクトリア朝文学評論アンソロジー。編者は向井秀忠と近藤存志。 目次 まえがき 序 ヴィクトリア朝期イギリスの文学・芸術と近代的〈社会改良〉 近藤存志 1ディケンズをどう読むか「やさしさ」としての〈社会…

文学のなかの朝鮮人像 高崎隆治

1982年4月、青弓社から刊行された高崎隆治(1925~)の評論集。刊行時の著者の職業は法政大学文学部講師。 目次 Ⅰ 文学者にとって朝鮮とは 日本人文学者のとらえた朝鮮 高浜虚子の『朝鮮』を解剖する――総督は何を読みとったか 俗流「内鮮一体」小説の擬態――…

反聖畸人伝 吉野亨

1985年7月、青弓社から刊行された吉野亨(1922~)の評論集。編集は新日本文学会。装画は谷口幸三郎、装幀は今江誠人。著者は徳島市生れ、1964年に共産党より除名される。刊行時の職業は書店経営、住所は大阪市東淀川区。 目次 序文 針生一郎 Ⅰ 反聖畸人伝 …

アリの町のマリア 北原怜子 松居桃楼

1963年11月、春秋社から刊行された松居桃楼による北原怜子(1929~1958)の評伝。 目次 この本を手になさった方に 第一部 アリの町のマリア プロローグ 柩の中の乙女 第一章 まねかれた人々 第二章 こころみの花 第三章 美しきしもべ 第四章 麦の秋 エピロー…

作家追想  一編集者の見た34人  松山悦三

1965年11月、社会思想社から刊行された松山悦三(1893~)の随筆集。現代教養文庫539。著者は宮崎県生まれ、刊行時の住所は東村山市。雑誌「人間」元編集長。 目次 夏目漱石 森鷗外 坪內逍遙 幸田露伴 島崎藤村 徳富蘆花 田山花袋 徳田秋声 永井荷風 久保田…

渡辺順三の評論活動 その一考察 碓田のぼる

2015年7月、光陽出版社から刊行された碓田のぼる(1928~)による渡辺順三(1894~1972)の評伝。 目次 はじめに Ⅰ 第一章 助走からプロレタリア短歌運動へ 一 第一評論集『階級戦の一隅から』の主張 1 内心の燃える要求 2 短歌への回帰 3 プロレタリア短歌…

文学に表れた警察官 佐藤進

1949年7月、広島管区警察学校高等部から刊行された佐藤進の評論集。著者自装。 目次 文學と警察官 國木田獨歩の『巡査』 泉鏡花の『夜行巡査』 尾崎士郎原作浪曲『村上六等警部』 山本有三の『嬰兒殺し』 竹田敏彦の『警察官』 伊藤永之介の『鷲』 伊波南哲…

詩歌と戦争 白秋と民衆、総力戦への「道」 中野敏男

2012年5月、NHK出版から刊行された中野敏男(1950~)の評論集。NHKブックス1191。刊行時の職業は東京外国語大学教授。 目次 序章 震災から戦争へ揺れた心情の経験 詩人と民衆の詩歌翼賛への道 震災から戦争へ進んだ時代の詩歌曲の記憶 震災後の愛国主義と抒…

文豪の素顔 長田幹彦

1953年11月、要書房から刊行された長田幹彦(1887~1964)の随筆集。 目次 島崎藤村 有島武郞 森鷗外 泉鏡花 近松秋江 德田秋聲 谷崎潤一郞 長田幹彥 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

百合子、ダスヴィダーニヤ 湯浅芳子の青春 沢部仁美

1990年2月、文藝春秋から刊行された沢部仁美(1952~)による湯浅芳子の評伝。装幀は坂田正則。 目次 第一章 百合子との出会い 第二章 名のない愛の生活 第三章 母にもらった愛 第四章 田村俊子への慕情 第五章 北村セイとの恋 第六章 モスクワの日々 第七章…

命の残り 夫 和田芳恵 和田静子

1989年10月、河出書房新社から刊行された和田静子による和田芳恵(1906~1977)の回想記。装画は岡鹿之助。 目次 「日本小説」のころ 麻布森元町のころ 来し方を 命の残り 和田芳恵年譜あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

荒魂の人びと 一学芸記者の手帖 濱川博

1983年3月、永田書房から刊行された濱川博(1923~)のエッセイ集。 目次 Ⅰ 棟方志功 荒魂を呼ぶ日本の魂 津田青楓 逆説の懶哲学 北村西望 ある敗戦秘話 浜田庄司 リーチとの友情 川端康成 安らかなデスマスク 雨田光平 幻想の三好達治箏 大木惇夫 天性の詩…

指骨 川淵依子

1967年6月、新小説社から刊行された川淵依子による高橋潔の評伝。高橋は元大阪市立聾唖学校長。著者は高橋の長女。 目次 序文松山善三 序 大曽根源助 指骨 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

女の記録 読売新聞社会部編

1958年5月、三芽書房から刊行された読売新聞社社会部によるルポ。装幀は朝倉摂。 目次 まえがき 読売新聞社会部長 金久保通雄 青い目の子を抱いて—夫は不治の病でハワイにいる細谷さん— 戦争花嫁—早く日本へ帰りたい中野さん— 母情一途—小児マヒの子をよみが…