現代詩女流賞

物たち 太原千佳子詩集

1981年3月、詩学社から刊行された太原千佳子(1937~)の第1詩集。第6回現代詩女流賞受賞作品。刊行時の著者の住所は練馬区下石神井。 昭和五十年四月から同年々末まで、産経学園自由ヶ丘・詩の教室の講師を勤めたことがある。これは、前任の村野四郎氏の亡…

火喰鳥 原桐子詩集

1977年8月、詩学社から刊行された原桐子(1924~)の第2詩集。装画は山崎猛。第2回現代詩女流賞候補作品。刊行時の著者の住所は茨城県常陸太田市。 真夏のうだるような日、太陽の黒点と火葬にされた母の真っ黒に焼けのこった腰の部分が、かさなって見え、私…

仮り仮り 木村信子詩集

1985年6月、かど創房から刊行された木村信子(1936~)の第5詩集。第10回現代詩女流賞候補作品。 目次 少し空腹 不幸 陰画郷 神さま ゆかた にぎりめし おさなともだち 銅製の箸 想心賦 花頭痛 歯 女流詩人 雪 わたしという宇宙 銅版画の街 元素賦 髭 おそい…

一本の格子 志津麻子詩集

1977年10月、時間社から刊行された志津麻子の第1詩集。企画は北川多紀。第2回現代詩女流賞候補作品(受賞作は会田千衣子詩集『フェニックス』)。 目次 序 北川冬彦 幻日 タイヤの跡 チロ 直線 顔 四角な家 縁の下 枝 新しい傘 祈り ある誕生 山梔(くちなし…

砂と菫 北森彩子詩集

1986年10月、花神社から刊行された北森彩子(1926~)の第5詩集。第11回現代詩女流賞候補作品。 第四詩集を出してから五年たった。この間、長年暮した仙台から神奈川県内へ転居するなど大小の雑事に追われ、なかなか骨の折れる時期であった。ようやく落ちつ…

紙の刃 菊池敏子詩集

1983年9月、紫陽社から刊行された菊池敏子(1936~)の第3詩集。第8回現代詩女流賞受賞、第34回H氏賞候補作品。 目次 Ⅰ 春の魚 藍を買う アイスキャンデー 柿をほめる 秋の酒 飾り包丁 自然薯の唄 でっかい唄。 夕餉 鮟鱇のうた 今日の買物 Ⅱ 紙の刃 壁 夜半…

朝のいのり 山本沖子詩集

1979年4月、文化出版局から刊行された山本沖子の第2詩集。第4回現代詩女流賞受賞作品。 『朝のいのり』は、私の第二詩集です。 第一詩集『花の木の椅子』(新版、昭和五十二年)の末尾の詩と、『朝のいのり』の最初の詩とのあいだには、ほぼ三十年の歳月のへだ…

窓へのノート 明峯明子詩集

1984年11月、めくるまーるから刊行された明峯明子の詩集。第9回現代詩女流賞候補作品。 目次 序――窓 Ⅰ古い十四行詩など 1月 夜の雨 2月 熱があるので 3月 春の嵐 4月 角形の日々 5月 廃墟の窓 Ⅱ果実 6月 あじさい 7月 夏が、瓶に 8月 夏の落葉 9月 葡萄 10月…

すこしゆっくり 征矢泰子詩集

1984年11月、思潮社から刊行された征矢泰子(1934~1992)の第4詩集。第9回現代詩女流賞受賞作品。 はじめての詩集をまとめてから、もう八年がすぎました。当時、小学生だった娘は大学生になり、いっぱしの批評をする手きびしい 読者になってしまいました。 …

北 小林富子詩集

1981年12月、思潮社から刊行された小林富子の第2詩集。第6回現代詩女流賞候補作。 第一詩集”渕へ”を出してから十年たった。そのときのあとがきに、年をとってから詩を書きはじめ、書き続けていこうと、自分で決めた気持が途中でくずれてしまわないように、楔…

露まんだら 森原智子詩集

1985年8月、思潮社から刊行された森原智子(1934~2003)の第4詩集。ブックデザインは勝井三雄(1931~)と石橋晶子。第10回現代詩女流賞候補作。 目次 part-1 春の雪と呼ばれるもの 平林寺 梨のなかの眼 のど笛の色 喧嘩こおろぎ 返信 煙歌 村まつり part-2…

のどを猫でいっぱいにして 松井啓子詩集

1983年10月、思潮社から刊行された松井啓子の第2詩集。第8回現代詩女流賞候補作品、第34回H氏賞候補作品。 二さつめの詩集を出すことになった。「書下しもすこし入れましょう」という、思潮社の樋口さんにはげまされて、青葉若葉の五月の連休、毎日一篇ずつ…

化石 関口フサ詩集

1984年、あざみ書房から限定250部で出版された関口フサの第三詩集(第一詩集は『火の声』、第二詩集は『形』)。第9回現代詩女流賞候補作品。 化石 薄闇の中では何も見えなかった猫のようにひらいた瞳孔でみつめた先も薄闇がつづいた 薄闇の中で耳を澄す何か…