谷川雁

谷川雁のめがね 内田聖子

1998年4月、山人社から刊行された内田聖子(1943~)のエッセイ集。 日本のエネルギー産業が石炭から石油に移行する時代、歴史に残る三井三池闘争があり、れと並行して大正炭坑の闘いがあった。 中小の大正炭坑を拠点に大正行動隊を組織して積極的に活動、華…

幻夢の背泳 谷川雁

1995年3月、河出書房新社から刊行された谷川雁(1923~1995)のエッセイ集。装画は山口啓介「千の高原」、装幀は菊地信義。 目次 大消滅・小消滅 東アジア黄藍戦争 手作り「細胞一神教」 大口真神(おおかみ)を待ちながら NDLで検索Amazonで検索日本の古本…

無の造型――60年代論草補遺 谷川雁

1984年10月、潮出版社から刊行された谷川雁(1923~1995)の評論集。装画、装幀は李禹煥。付録栞は谷川雁と中上健次の対談。 目次 ・前狂言 蛮人 ・一九六〇年 熱い泥の激突 反暴力 さしあたってこれだけは 創造者の論理 危険思想のリフレイン せんさいな丸…

工作者宣言 谷川雁

1963年8月、現代思潮社から刊行された谷川雁(1923~1995)の評論集。装幀は粟津潔。 目次 工作者の論理 観測者と工作者 伝達の可能性と統一戦線 何が「警職法」を破ったか 沈黙の夜を解くもの 明日へ生きのびること 『城下の人』覚え書 庶民・吉本隆明 私は…

谷川雁 革命伝説 一度きりの夢 松本健一

1997年6月、河出書房新社から刊行された松本健一による谷川雁の評伝・評論集。装幀は岩瀬聡。 目次 Ⅰ 歴史ノンフィクション 第一章 隠された札 井上光晴の死――はじめに 言葉で武装するひと 追放されるもの 戦争と詩人 第二章 死と再生 死に赴く生 帰還 美し…

意識の海のものがたりへ 谷川雁

1983年6月、日本エディタースクール出版部から刊行された谷川雁のエッセイ集。 目次 虚空に季節あり まえがきに代えて ・意識の海のものがたりへ・宮沢賢治への旅 魂の水飲み場をあとめて ”兄の声”に応えて遊べ 何が賭けられたのか 『注文の多い料理店』序を…

大地の商人 谷川雁詩集

1956年4月、母音社から刊行された谷川雁の第1詩集。画像は再刊(初版は1954年11月)。発売は中村書店。発行人は丸山豊。 目次 商人 母 毛沢東 故郷 丸太の天国 革命 異邦の朝 人間A 晩夏郵便 東京へゆくな 漁夫の読書 請願 隊へ 破産の月に おれたちの青い地…

原点が存在する 谷川雁

1963年7月、現代思潮社から刊行された谷川雁の評論集。装幀は粟津潔。 八宝菜のようなこの本の再版が、亀裂の五年間をへたいまの読者に何をもたらすか、私にはほとんど測定しがたい。「原点」という極微の観念を定立しなければ、この世との先験的な関係に刃…

影の越境をめぐって 谷川雁

1963年6月、現代思潮社から刊行された谷川雁の評論集。 目次Ⅰ 下向するシンボルを インターナショナルの根 不可視の党のために 民主集中制の対極を 越境された労働運動 権力止揚の回廊 地方―意識空間として 筑豊炭田への弔辞 Ⅱ 骨折前後 「サークル村」始末…

戦闘への招待 谷川雁

1961年4月、現代思潮社から刊行された谷川雁の評論集。装幀は粟津潔。 きっちり二十字で、離党届の文面はつきた。あまりにも軽いその封筒が、初夏の陽をべっとり塗っているポストの、小さな廃坑のような胎内をひらひらと舞いおちていったとき、感じがない、…

海としての信濃 谷川雁詞集

1985年5月、深夜叢書社から刊行された谷川雁の詩集。題簽は飯田龍太。信濃毎日新聞連載。 目次 一行の赤 倭寇の休日 すみれとあいびき 南無 俳句 イズナ 未生 信州無頼 漂流劇 垂死の口上 底のない秋 棘 敗王へ一献 歳末バラッド・太郎の雪 雑木林への年貢 …