2024-01-01から1年間の記事一覧

日本詩の古代から現代へ 網谷厚子

2019年6月、国文社から刊行された網谷厚子(1954~)の評論集。カバー装画は高田有大。著者は富山県中新川郡生まれ。 「日本語」で詩を書くとはどういうことなのか。「日本語」の特質を存分に発揮した〈洗練〉された表現はできないか。第一詩集を出してから…

うずくまる陰影のための習作 粒来哲蔵詩集

1981年10月、花神社から刊行された粒来哲蔵(1928~2017)の第8詩集。著者自装。 目次 ・うずくまる陰影のための習作 うずくまる陰影のための習作 運河A 運河B 海処より 日付のある三つの情景 向こうへ 湖沼とその周辺 犬 ・異城の人 ブラシ 鴉など モニカ …

苔桃の酒 小池純代歌集

1994年9月、砂子屋書房から刊行された小池純代(1955~)の第2歌集。刊行時の著者の住所は横浜市港南区。 目次 ・一九九一年 無題 間奏曲 手紙について 顔のない影 人體嬉遊曲 旅行について 櫻花畫譜 紅天之圖 名前のない國 夏野戲畫 冥府之圖 ・一九九二年 …

穴 粒来哲蔵

2006年10月、書肆山田から刊行された粒来哲蔵(1928~2017)の第13詩集。装画は著者。著者は米沢市生まれ。1934年に郡山市に転居。 目次 ・ゴドノフと私 鉈 ゴドノフと私 穴 闇の中 終幕記 木霊 白い花、あるいはコータンダリア 黒い蝶 1 黒い蝶 2 ・土瓶の…

こけし手帖総目録

2014年10月、東京こけし友の会から刊行された「こけし手帖」の総目録。 目次 こけし手帖関連年表 注意事項 総目録記載要領 名品こけしとその工人 工人及びそのこけし こけしの系統 こけし研究 木地業及び木地屋関係 工人の俤 論説・論考・評論 記録と資料 深…

島幻記 粒来哲蔵

2001年10月、書肆山田から刊行された粒来哲蔵(1928~2017)の第12詩集。装幀は菊地信義。第20回現代詩人賞受賞作品。著者は米沢市生まれ。1934年に郡山市に転居。 目次 序詩 島唄 ・島幻記 灯台 祭 鳥の寺 吊りランプ 嵐が止んで 好日 尻萎え 赦(ゆる)し…

愛と憎しみの街 アメリカ村周辺 広池秋子

1958年5月、大日本雄辯会講談社から刊行された広池秋子(1919~2007)の長編小説。装幀は田中岑。 目次 原色の新天地 通り魔 闇の道 青線バラック ハウス経営 ドルの亡者 米兵立入禁止 文化人往来 外人部落の家主 ナイス・タウン NDLで検索Amazonで検索日本…

こいのぼり 三谷梓詩集

1998年5月、アリス館から刊行された三谷梓(1986~)の詩集。ダウン症の障害をもつ。和光小学校在学中に書いた詩。 目次 はるのはっぱは… ぽーくかれーを… たんじょう日 きしゃ ははの日 田んぼ むせんでんわ オギャーギャーマーチ こもりうた おちば 虫のこ…

幼葉 田熊健詩集

1993年9月、ワニ・プロダクションから刊行された田熊健(1923~)の第4詩集。著者は鳥取県生まれ。刊行時の住所は狭山市。 目次 空の旅 あした そのときがきたら 掌と手 別れの言葉 祭の広場で さくら 仮説 洗濯 仮説(2) かげ 長い影 はつひので のむ 幼葉…

子羊の肉 加藤律子詩集

1998年12月、書肆山田から刊行された加藤律子(1973~)の第1詩集。装幀は青山杳。付録栞は平田俊子「匂い立つ人」。第34回現代詩手帖賞受賞。著者は横浜生まれ。 目次 エリゼ 肉と雪 南の人 全部の赤 チキン 川の底 ヴェエル。ナーヴァス。 ベイビーをさが…

夜が眠らないので 若山紀子詩集

2012年10月、土曜日術出版販売から刊行された若山紀子の第9詩集。刊行時の著者の住所は名古屋市守山区。 しなやかな革の薄茶色の靴であった。足に馴染んでいて長い間履いていた。別れた時、置いて出た。何故今頃と思うのだが。詩集を出すと決めたとき、ふっ…

立ち枯れた花の群れに 山本一二詩集

1978年6月、国文社から刊行された山本一二の詩集。装画は荻久保和征。 目次 立ち枯れた花の群れに 輝きの詩 近い天体 紅 遠い日への試み 出会うべく悲しみは ただ科白のように 蛾 五篇 三十三回忌 ここを過ぎて ここを過ぎる 寂莫の中で 柔かい棺 仮象 そこ…

女の生涯 亘千枝

1942年7月、河出書房から刊行された亘千枝の長編小説。装幀は大久保實雄。序文は横光利一。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

歪む夕日 市川満智子詩集

1968年5月、思潮社から刊行された市川満智子の詩集。装幀は飯島範子。 目次 女 年輪 車窓 ボディ 成長 感傷 夢のなかの風景 晩秋 「時」 歪む夕日 戦争 みの虫の唄 鳥よ アルバム あさって 水族館 割箸の唄 「ブランコ」乗り ランドセル アイロン おもいで …

飛騨雪解 江夏美好

1978年4月、中野書店から刊行された江夏美好(1923~1982)の随筆集。装幀は尾崎正憲、版画は広田朋子。 目次 ・飛騨雪解 雪解 約束 トンバス 酒宴 鹿間ケージ試乗記 ヒダ県 ブエン かなしい話 笠井峠 蜂の子 シナ漬 栃餅 修業僧 男たち 濃飛のおんな 雪の正…

母の聖歌 田中規久雄詩集

1955年1月、詩洋社から刊行された田中規久雄(1915~)の詩集。装幀は恩地孝四郎。 目次 序文 前田鐵之助 南の海の貝がらよ ・鸚鵡の歌 解剖 精神病棟にて 傷魂 生誕 追思 雪日への追憶 別れ道 邂逅 鸚鵡の歌 筑紫野よさらば 送葬 精神分離 ・旅情逸出 旅情…

微笑の町 森内俊雄

1980年11月、集英社から刊行された森内俊雄(1936~2023)の短編小説集。装画は城景都、装幀は菊地信義。 目次 雨祭 朝の柩 谷端川 浮人形 水墨山水 道 庭 遁れの町 止堂利 花解け 灰色の鳥 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

震災詩集 沙と葩 中村千才詩集

2011年8月、詩画工房から刊行された中村千才の詩集。著者は山梨県一宮町生まれ。 目次 プロローグ 貼紙の向こう 浮き沈み 季節は浜に降りてきた おかあさんの声 芽ぶく 今 防潮堤だけが かるいかばん ほんでも 負けられん 影の町 陽光の 郡山 山のげんき草 …

倒れかかるものたちの投影 粒来哲蔵詩集

1990年1月、思潮社から刊行された粒来哲蔵の第10詩集。装画は西本真一、装幀は芦澤泰偉。刊行時の著者の住所は三宅島。 最近私は、私の編む小誌「鱏(えい)」三号のあと書きに、次のような短章を書いた。――棫(タラ)の木の先にゴマダラカミキリが止まって…

海鳴り 須山静夫

1981年11月、近代文芸社から刊行された須山静夫(1925~2011)の長編小説。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ぼくは梅雨期のなかにいた 諸井良一郎詩集

1968年10月、国文社から刊行された諸井良一郎(1939~)の第1詩集。著者は神戸市生まれ、刊行時の住所は神戸市垂水区。 目次 Ⅰ あこがれに語る 午前0時の嘔吐 河豚 砦 いつかみたゆーれい 海をアジテータァならしめよ ぼくの夏は突然死んだ 風のシンデレラが…

うたのゆくへ 齋藤史歌集

1953年7月、長谷川書房から刊行された齋藤史(1909~2002)の第5歌集。著者は東京市四谷区生まれ。 わたくしの第五番目の歌集です。 昭和二十三年から二十七年までの五百五十二首を入れました。身邊の事から云へば、東京からの疎開ぐらし满三年半ののち、村…

北京の家 豊田三郎

1939年8月、第一書房から刊行された豊田三郎(1907~1959)の長編小説。画像は函欠本。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

にあんちゃん 十歳の少女の日記 安本末子

1958年11月、光文社から刊行された安本末子の日記。カバーは北川民次。カッパブックス。1978年、講談社文庫で復刊。 まえがき 目次 第一部 お父さんが死んで 1 兄さん、ねえさん 2 「なんでこんなにお金が……」 3 べんとう 4 大雨の日 5 滝本先生 6 びょうき …

音づれる聲 藤原安紀子詩集

2005年1月、書肆山田から刊行された藤原安紀子の第1詩集。付録栞は藤井貞和「詩的ライセンスとたたかう言葉」。装幀は亜令。 目次 羽葉らの木翳 シマへあける舟 白有による森 は音の円話 葉擦れにある家 つらなる光耳 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検…

ふたりの昭和史 山下肇 加太こうじ

1964年10月、文藝春秋新社から刊行された山下肇(1920~2008)と加太こうじ(1918~1998)によるエッセイ集。カバー写真は藤森秀郎。ポケット文春。 目次 ・ふたりの会話 一 江戸から東京へ (山下) 江戸と加太の成立ち 伊勢八の繁昌 没落への道 二 明治の投…

中嶋康博詩集

2013年5月、潮流社から刊行された中嶋康博(1961~)の詩集。著者は名古屋市生まれ、岐阜市育ち。刊行時の住所は岐阜市。 目次 Ⅰ 夏帽子(一九八八年刊)より 序の歌 金星 火の山のにはで 情事 街道 春のをはりに Märchen 野菜 川原 晴夜 決闘 終着駅 海の家 …

めぐりあい 運命序曲 奥村博史

1956年9月、現代社から刊行された奥村博史(1891~1964)の自伝小説。題字は平塚らいてう、著者自装。現代新書。 奥村君がこの小説の原稿を持って来て見てくれと言われたのはもう何年前か、二、三年前の気がするが、もっとずっと前かも知れない。時のたつの…

アルチーヌ 糸井茂莉詩集

2005年4月、思潮社から刊行された糸井茂莉の詩集。 目次 ・私のために整えられた寝台には次のものが 暗い夢の空地 夜/窓 珠の軌跡 ・アルチーヌの先をゆく昏睡状態は、漂う瓦礫の 名づけられぬもの 恍惚と愉悦と ・獣たちや相次ぐ暴風雨にもかかわらず、アル…

虚子の近代 仁平勝

1989年3月、弘栄堂書店から刊行された仁平勝(1949~)の評論集。著者は武蔵野市吉祥寺生まれ。 目次 Ⅰ 1 平凡な文学 2 虚子の<時間> 3 花鳥諷詠 4 レトリックのこと 5 「いひ現はしやう」 6 <句日記>の方法 (一) 7 <句日記>の方法 (二) 8 字余り論 (一) 9 …