小松弘愛
1998年8月、花神社から刊行された小松弘愛(1934~)の第8詩集。著者は高知県生まれ、刊行時の住所は高知市。 目次 幸せ(ポール)の木 桃の雨 静物画 空中鬼 雀もまた 闇 鳥の糞 おうい雨蛙よ 雀の森 宍喰へ 虫浄土 平鍬(じょうれん)を肩にした少年 少し…
2012年10月、土曜美術社出版販売から刊行された小松弘愛の第12詩集。装幀は直井和夫。 『ヘチとコッチ』に収めた詩は、同人誌「兆」(高知)に発表したものが多い。二○一一年二月、私はこの「兆」1号に、「あとがきにかえて」と題して次のようなことを書いた。…
2000年10月、花神社から刊行された小松弘愛の第9詩集。装幀は熊谷博人。 目次 びっと しぶった へこい ほしのよめいり コロンボ ほけ ぼし… アブラコ あやかしい ちゃがまる おうく たこつる ぞうもむ おかいす つくなむ ぶえん まけまけに しゃんしもうた …
2016年9月、花神社から刊行された小松弘愛の第13詩集。装幀は熊谷博人。 二〇〇〇年、わたしは十冊目の詩集として『「びっと」は“bit” 土佐 方言の語彙をめぐって』を出した。そして二〇〇九年、『のうがええ電車 続・土佐方言の語彙をめぐって』、二〇一二…
2003年10月、花神社から刊行された小松弘愛の第10詩集。装幀は熊谷博人。 目次 アインシュタインの声 ひも もじゃもじゃ ススキの穂 銃剣 ネクタイ 古代紫 「犬」よ 八岐大蛇 雄鶏 翡翠 夏草 中毒 哄笑 日本語は乱れている? 赤蛙 人生 夏の蝶 焚火の跡 黄色…
1989年11月、花神社から刊行された小松弘愛の第6詩集。 四十年以上も前に死んだ叔母「愛ちゃん」について、一冊の詩集を編む、ということになった。 「愛ちゃん」の死んだのは一九四六年、敗戦の明くる年で、経済的不如意、加えて人手不足ということもあって…
1977年2月、私家版として刊行された小松弘愛(1934~)の第2詩集。 目次 Ⅰ 交渉 ナイフ 抗議 旅 水 嘔吐 答案 採点 祭典 式典 宴会 和解 行為 馘首 Ⅱ なめくじ 六月 挽歌 名前 不妊 野心 方法 場所 日常 あとがきにかえて―日常― 日本の古本屋で検索ヤフオク…
1984年5月、花神社から刊行された小松弘愛(1934~)の第4詩集。 昨年十月、私はこの連作について、次のように書いた。 前詩集『狂泉物語』(一九八〇年)以前から書きはじめていた連作『嬰児』が、この夏、最後の二篇を書き終り、合計二〇篇、ようやく一冊…
1980年10月、混沌社から刊行された小松弘愛(1934~)の第三詩集(写真はカバー欠)。挿画は片木太郎、装幀は片岡文雄、写植は大家正志。第30回H氏賞受賞。 「狂泉物語」二〇編に登場する「私」とは何者だろう。「私」の思考や行為が、現実の私と重なってい…