2019-01-01から1年間の記事一覧

詩への小路 古井由吉

2005年12月、書肆山田から刊行された古井由吉のエッセイと翻訳詩。装幀は菊地信義。 目次 1 ふたつの処刑詩 2 人形めぐり 3 晩年の詩 4 生者の心をたよりの 5 鏡の内の戦慄 6 鳴き出よ 7 莫迦な 8 歓喜の歌 9 生きながらの 10 無限船と破船 11 折角の犀 12 …

おいでおいで 相場きぬ子詩集

1982年7月、ワニ・プロダクションから刊行された相場きぬ子の詩集。 目次 分譲ヒマラヤ杉 部分 夢の栖 水の蓋 犬っ掻きのジョー せんだんの実 家 おいでおいで 夜径 帽子 雨期の家 観光地B 観光地C 標準 五分間 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

還る 名木田恵子詩集

1969年11月、埴輪から刊行された名木田恵子の第1詩集。なお目次不在のため各頁から詩篇名を拾った。 三年ほど前、高校生向けの雑誌の詩の選をしていたとき、熱心に投稿してくる北原命という娘さんがいた。彼女はいつも細いペン字で、原稿用紙の枡目の中に小…

願望 扇谷義男詩集

1952年9月、日本未来派発行所から刊行された扇谷義男の第1詩集。附録栞「扇谷義男について」(笹澤美明、岩佐東一郎、那須辰造、村野四郎、北川冬彦、安藤一郎、乾直恵、田中冬二、池田克己、大江満雄、能村潔、近藤東、伊藤信吉、長島三芳)。 目次 ・若い…

冬から春へ 小泉萩子詩集

1961年10月、私家版として刊行された小泉萩子の詩集。 あなたはいつも口癖のようにこうおっしゃいます。「次に生まれて来るなら、草や樹がいいわ。それも樹は寿命が長すぎるから、どちらかといったら草がいいわ。」と。 そして又、こうも言います。「行く手…

野生馬 榎並潤子詩集

1980年4月、版木舎から刊行された榎並潤子の第1詩集。 ここに初めて、詩集のできたことを、嬉しく思います。 協力してくれた菅原克己さん、林信弘氏に熱く感謝します。 わたしの子供たちをつめこむ列車に、いつまでも乗るのをためらっていた最後の三篇は、「…

評伝 山岸外史 池内規行

1985年2月、万有企画から刊行された池内規行による山岸外史の評伝。カバー画は本郷新、カット画は阿部合成。 目次 一 『煉獄の表情』論 二 作品をめぐる評価について 三 青少年時代 四 文学修業 五 新進批評家 六 外史を慕う文学青年たち 七 戦争前後―リアリ…

切抜帳 江代充詩集

2019年9月、思潮社から刊行された江代充の第7詩集。 目次 ・生 木切れの子 生 木切れの子 語調のために 群れスズメ 内に宿るあゆみ 泉のほとりへ行く 段の幻 黒いミニ 能なしラカ 諸物 友の庭面 留め置くところ ・薪束 六つの詩 老い ヴィオラ 天使の話 薪束…

ポーの宇宙観 その存在論 竹村直之

1994年3月、音羽書房鶴見書店から刊行された竹村直之の評論集。 目次 一 ”TheBells”について 二 ”Eureka”について 一 その思想面 二 ポーの宇宙観 三 『ユウラリウム』のリフレインの意味 四 ポーと論理 五 ポーと思想 六 ポーと埴谷雄高 一 ポーの存在論 二…

天体あるいは鐘坂 杉本徹詩集

2019年9月、思潮社から刊行された杉本徹の第4詩集。カバー写真は村松桂。 目次 裏窓 影絵 緑蔭 ロザ、リオ 些細でありながら もくせいの夜は 風の貌 ヒュペーリオン 空中都市 木曜歌 ネ・ム・リ・へ シュターツカペレ A twinkle 群青の 真鍮のボタン 歌ある…

ゴンクールと日本美術 後藤末雄

1943年11月、北光書房から刊行された後藤末雄の評論集。 目次 序言序論本論 (一) 日本美術のパリー進出とゴンクール (二) ゴンクールの生活と日本美術との接觸 (三) ゴンクールの觀たる日本美術の特徴と其の價値 I 日本の風光と日本人の自然崇拜 II 日…

ホロウボディ 朝吹亮二詩集

2019年10月、思潮社から刊行された朝吹亮二の第8詩集。装幀は佐野裕哉。 目次 Ⅰ 少年期 せいおんのあさ 夏 わたしはむなされていた 石の夢 はいきょいし 人の野 の Ⅱ 冬の日(難解さとやわらかさのあいだで) 静物(ざわめきやまない) 塔の歌 空の鳥影 わた…

萬花鏡 室生犀星

1923年1月、京文社から刊行された室生犀星の短編小説集。著者自装。 それ全體が珠玉(たま)でないかぎり別に大したものではなからう、――しかしところどころ珠玉のやうなもの、或ひはそれに似たやうなものがないとも限らない。何故だといへば時に非常に拙い…

相対死の詩法 角田清文

1983年、書肆季節社から刊行された角田清文の評論集。装幀は政田岑生。 目次 Ⅰ 此岸への殉教――あるいは現象の多様性への愛 藍青研究――塚本邦雄論 情念の詩法―浜田到論 主語政政変のものがたり――山中智恵子の一首 詩人の使命と節操 流離の恍惚感の創造――地方…

氷湖 高野邦夫詩集

1978年7月、昭森社から刊行された高野邦夫の第2詩集。装画は中西新太郎。 目次 ・秋の蝶 秋の蝶 蝶の歌 蝶の死 鳥辺野 晩秋 淡い影 沈み行く蝶 林道 吾が髪 森(一) 森(二) 森 (三) 森(四) 光の中 花野 ・大枯野 光(一) 光(二) 休暇 無明 道 壺 極…

聖歌隊 中野秀人詩集

1938年7月、帝国教育會出版部から刊行された中野秀人(1898~1966)の第1詩集。画像は裸本。 この詩集は、私の廣汎な藝術的活動の土臺石である。私の仕事の多くは踏み躙られまた散佚した。だが顧みて、この一巻の書が、その量的制限にもかゝはらず、藝術及び…

悪疫 田中房太郎詩集

1963年5月、日本未来派社から刊行された田中房太郎の詩集。 目次 顔 邪魔 不在 つりばしご 分身 悪疫 誤解 羞恥 微笑 憎悪 愛 無題 郷愁 仮眠 このろくでなし このろくでなしめが! 童話 鎮魂歌 「悪疫」ノート略歴 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

意識の海のものがたりへ 谷川雁

1983年6月、日本エディタースクール出版部から刊行された谷川雁のエッセイ集。 目次 虚空に季節あり まえがきに代えて ・意識の海のものがたりへ・宮沢賢治への旅 魂の水飲み場をあとめて ”兄の声”に応えて遊べ 何が賭けられたのか 『注文の多い料理店』序を…

竹花忍歌集 竹花忍

1980年4月、木馬社から刊行された竹花忍の歌集。編集は中林良雄、米屋陽一、愛敬浩一。 目次 作品Ⅰ 作品Ⅱ 評論 近代文学としての短歌の考察 絵画の美と短歌の美 跋 倉持正夫 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

武尊の麓 江口きち

1939年4月、婦女界社から刊行された江口きちの歌集。 『武尊の麓(ほたかのふもと)』一巻は如何に多くの人々に讀まれるか豫期されないが、少なくとも三千人の眼に觸れることは間違ひない。その中には眞に本書に讀みついて、手放すことが出來ないと云ふほど…

花筺 三好達治詩集

1947年6月、実業之日本社から刊行された三好達治の詩集。 目次(要確認) 遠き山見ゆ(序にかへて) たきまはる ねむの花さく 時世をふれば かへる日もなき しろくすずしく 命つたなき 青くつめたき けふはわが背の 夏の日の 明日は死ぬ人のやうにも 城はや…

石生藻 岩越昌三

1940年6月、砂子屋書房から刊行された岩越昌三の短編小説集。装幀は山崎剛平。画像は函欠。 目次 石生藻 博物詩抄 若き日のIdee 饑鬼 或る若き寡默家の獨白 酸漿 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

半島論あるいはとりつく島について 船越素子詩集

2013年7月、思潮社から刊行された船越素子の詩集。写真は坪谷昭夫。附録栞は木村文洋「真理の言葉、合言葉、そのはざまの言葉」。 目次 もう、雪だらけ雪女 窓の歳時記 降臨 歩行するブロッコリイ 夢に還る日 箪笥の中の骨 深大寺でくるみさんにあう だから…

与那覇幹夫詩集 与那覇幹夫

1989年11月、脈発行所から刊行された与那覇幹夫(1939~2020)の詩集。沖縄現代詩文庫3。装幀画は城間喜宏。 人は状況を生きるしかないが、状況に呪縛されるのはまた愚直であり、私はその愚かな山羊にときどき絶句する。それと云うのも、かつて私は、ある断…

卑弥呼よ卑弥呼 永瀬清子詩集

1990年1月、手帖社から刊行された永瀬清子の詩集。双書現代詩一千行4。装幀は宮園洋。 目次 第一章・卑弥呼よ 卑弥呼 さえずり 圭(かど) 紙屑籠 卑弥呼よ 卑弥呼 サンショウクイ すれちがったよ藤の花と 六月の夜 まだ まだ まだ ナーシッサスの唄 一九八…

乳房百萬両 陣出達朗

1949年3月、日本文藝社から刊行された陣出達朗の時代小説。装幀は小田利美。 目次 一 巡禮の少女が無言行列の禁を破り謎の髑髏武士が突如現われる事 二 手裏剣の嵐におそはれた髑髏武士、亂れ髪の名刀で戦う事 三 九官鳥侍の藏本藏人の立腹ととるに山彦號が…

宮沢賢治 森荘巳池

1944年1月、杜陵書院から刊行された森荘巳池による宮沢賢治の評伝。装幀・装画は栗木幸次郎。 この本は、宮澤賢治先生の、生まれてから死ぬまでの、一生のことを書いたものであります。この本は、童話でも小説でもありません。ですから、少しもかざったり、…

紫陽花姫 深田久彌

1942年10月、博文館から刊行された深田久彌の短編小説集。装幀は硲伊之助。 目次 紫陽花姫 眞吉 大陸の子供 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

そしていま旅の終りに 瀬戸口宣司詩集

1982年7月、創林社から刊行された瀬戸口宣司の第4詩集。版画は森野眞弓。 目次 Ⅰ そしていま旅の終りに 痛みごころ Ⅱ 迷妄の旅 見えない森 新しい夢―あるいは<倦怠>― 哀しみをいまは 村 ミスター・サエキの絵をみるひと日 春 衰えていく予感 街角 冬の記憶…

脳裡の絵画 近藤節子歌集

1999年8月、角川書店から刊行された近藤節子の歌集。古今歌集叢書105。 気がついたら庭の杏が、今年も白い花を沢山つけていた。ここに植えられた頃は、やはり多くの花が咲き、たわわに実をつけた。がその後の事は余り記憶がない。実の成る頃は小鳥が何処から…