ハンセン病文学

冬の旅 大屋典一

1956年1月、河出書房から刊行された大屋典和(1916~1988)の長編小説。カバーは高橋忠彌。大屋は一色次郎の本名。第22回直木賞候補作品。 目次 右手 下流から下流へ 土砂降り 冬の旅 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

望ケ丘の子供たち 長島愛生園編

1941年8月、山雅房から刊行されたハンセン病児童文学アンソロジー。編集者代表は長島愛生園長の光田健輔。 目次 序 光田健輔先生 序 下村海南先生 生活記録篇 童謠及自由詩篇/187 短歌篇 俳句篇 附録(其の一) 附録(其の二) 附録(其の三) 卷末附記 内田…

雪ふる音 津田治子歌集

1964年3月、白玉書房から刊行された津田治子(1912~1963)の遺歌集。 目次 序 五味保義 昭和二十九年(七十五首) 昭和三十年(百十六首) 昭和三十一年(五十九首) 昭和三十二年(七十六首) 昭和三十三年(九十三首) 昭和三十四年(九十六首) 昭和三十…

ハンセン病と戦後民主主義 なぜ隔離は強化されたのか 藤野豊

2006年10月、岩波書店から刊行された藤野豊(1952~)の評論集。装幀は後藤葉子。カバー写真は菊池恵楓園の隣接地に作られた「癩刑務所」の外塀。 目次 序章 ハンセン病絶対隔離政策史への視点 一 戦後隔離政策の前史 二 世界の隔離と「日本型隔離」 三 本書…

海の蠍 明石海人と島比呂志 ハンセン病文学の系譜 山下多恵子

2003年10月、未知谷から刊行された山下多恵子の評論集。カバー写真はみやこうせい。2017年に増補版が刊行された。著者は岩手県雫石町生れ。刊行時の職業は長岡工業高等専門学校非常勤講師。 目次 はじめに ・海の蠍 明石海人への旅 Ⅰ「癩」であること 1宣告―…

日常 塔和子詩集

1993年5月、日本基督教団出版局から刊行された塔和子(1929~2013)の詩集。装幀は熊谷博人。 私達、人間社会の中では、生存競争にしのぎをけずって傷つき疲よるべないことどもの中に、夫婦という至ってノーマルな人間関係があり、そこで互いにいたわりなが…

高野六郎歌集

1961年12月、新星書房から刊行された高野六郎(1884~1960)の遺稿歌集。 高野先生は私に取って職場と趣味と両立した先達であり恩人である。私が今日「ハンゼン」氏病短歌開拓者の栄誉を担い得ているのも、高野先生が療養所の元締である内務省の予防課長(後…

鬼の顔 谺雄二詩集

1962年10月、昭森社から刊行された谺雄二(1932~2014)の第1詩集。著者は東京都生まれ、刊行時の住所は国立療養所栗生楽泉園。 この「鬼の顔」は、過去一〇年間、私がほそぼそとかきつづって来たものの中から、記録的な作品を中心に編んだ小詩集である。 私…

極限のひと 病める人とともに 神谷美恵子

1973年9月、ルガール社から刊行された神谷美恵子(1914~1979)のエッセイ集。 目次 第一章 限界状況における人間の存在 癩療養所における一妄想症例の人間学的分析 人間学 日本における癩患者の精神状態 第二章 精神科の窓から 心に残る人びと 癩園内の一精…

漂泊の日に 國満静志

1988年9月、皓星社から刊行された國満静志(1912~1987)の詩文集。著者は旧制高校卒業後にハンセン病発病。1938年長島愛生園に入所、1941年逃走、1947年多磨全生園入所。1957年から入退所を繰り返す。1972年以降は多磨全生園で過ごす。 目次 ・詩 このいの…

草津アリラン 香山末子詩集

1983年8月、梨花書房から刊行された香山末子(1922~1996)の第1詩集。カットは武田幸経。らい文学選書。 この度、高原詩話会の選者の村松武司さんの御すすめにより、香山末子さんが還歴を機に詩集を出版することになった。 香山さんは昭和十九年にハンセン…

飛んで行きたや 沖縄愛楽園より 平得壯市 俳句・短歌集

2019年6月、コールサック社から刊行された平得壯市(1936~)の句歌集。著者は与那国島生まれ、1951年からハンセン病療養施設「沖縄愛楽園」に入院。 目次 俳句Ⅰ 飛んで行きたや 俳句Ⅱ 肩寄せ合って 俳句Ⅲ 語り部たちの皺深く 短歌Ⅰ 共に歩みし 短歌Ⅱ 心豊か…

棕梠の葉 川島多一歌集

1977年10月、短歌新聞社から刊行された川島多一(1913~)の歌集。 私は大正二年群馬県の片隅の農村に生れました。米作と僅かな養蚕を営む農家の八人きょうだいの末子でした。物心ついたときはすでに父は亡くなっていました。 小学校を卒える春のこと、背中…

鶯の啼く地獄谷 香山末子詩集

1991年7月、皓星社から刊行された香山末子(1922~1996)の第2詩集。装幀は藤林省三。著者は韓国生まれ。1945年、栗生き楽泉園に入園。 目次 Ⅰ 消えた足あと 消えた足あと ため息 まっかなトマト 湯煙のように あの日の別れ 冬の想い出 夢はしっかりそのまま…

来者のこえ 続・ハンセン病療養所からのメッセージ 島比呂志

1988年9月、社会評論社から刊行された島比呂志(1918~)のエッセイ集。装幀は貝原浩。 目次 ここは日本か 序にかえて 第一部 米者の紙碑 跣足の詩人――大江満雄「癩者の憲章」 来者の紙碑――越一人詩集『違い鷹羽』 未来を考える――『姶良野』通巻二百号に思う…

一粒の麦 藤田峰石川柳句集

1999年2月、葉文館出版から刊行された藤田峰石(1926~)の川柳句集。1945年7月、国立栗生楽泉園入園。 目次 序 『一粒の麦』に寄せて 西来みわ 春の使者たち(昭和五十年~昭和五十八年) 十字架の光(昭和五十九年~平成二年) 高原の銀河(平成三年~平成…

麻痺した顔 らいの検診カルテから 原田禹雄

1979年5月、ルガール社から刊行された原田禹雄(1925~)の記録集。著者はハンセン病療養所の国立療養所長島愛生園医長、邑久光明園長、等歴任。著者は、寺山修司、塚本邦雄、山中智恵子らと共に、前衛短歌誌「極」で活躍。 主として戦後になってから、らい…

生きものの刻 名草良作

1972年1月、私家版として刊行された名草良作の短編小説集。 目次 序にかえて おびえるか影に およばざるか愛は 黒い愛 生きものの時 生きものの刻 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

としつきの音 横山石鳥歌集

1975年11月、草津公論社から刊行された横山石鳥の歌集。 この歌集は、私が昭和二十二年(二十二オ)群馬県草津町にある国立療養所栗生楽泉園に入園したとき以来、昭和三十四年(三十四才)までの十三年間の作品から、五百二十二首を収録した。そのうち昭和三十三…

津田治子の歌と生涯 川合千鶴子 成瀬晶子 福原滉子 枡本良

1979年4月、古川書房から刊行された津田治子研究書。共同著者は、川合千鶴子、成瀬晶子、福原滉子、枡本良。 目次 序歌 五味保義 序に代えて 內田守人 津田治子と言いそむ 鶴田ハルコ 回春病院――ミス・ライト 短歌との出逢い 肉親(一) 肉親(二) 肉親(三…

身不知柿 古川時夫歌集

1976年5月、村松武司の梨花書房から刊行された古川時夫(1918~)の歌集。著者はハンセン病患者。刊行時は国立療養所栗生楽泉園入所中。 ハンセン氏病(らい)の歴史は永く、それはまだ終ってはいないし、社会的偏見と差別の夜は明けていません。しかし私たち…

望郷の丘 多磨盲人会創立20周年記念誌

1979年5月、多磨盲人会から刊行された会員アンソロジー。編者代表は多磨盲人会記念誌編纂委員会汲田冬峯。 目次 『望郷の丘』発刊にあたって 汲田冬峯序文 大西基四夫 ・第一部 明治四十二年――昭和十年頃 杉山かく 土葬 騷動 慰安、娛樂 高田サオリ 大楓子油…

詩集緑の岩礁 長島詩謡第二作品集 長島詩謡会

1951年11月、長島愛生園慰安会から刊行されたアンソロジー詩歌集。 長島の人々は甘年前にこの島に愛生園が誕生した時からすでに詩の発足をしていられ、昭和十一年には「長島詩謡」第一輯と云う立派な詩集を出していられる。それは光田園長先生及び當局の方々…

第一日の孤独 塔和子詩集

1976年3月、蝸牛社から刊行された塔和子(1929~2013の第4詩集。題字は大岡信、装幀は渡辺隆。 私にとってこのかけがえのない一回きりの生は、遠い始祖からの血の流れの中で、生まれ死に生まれ死に、際限もなく受けつがれて来た、ひとつぶの層によって在らし…

津軽の子守唄 桜井哲夫詩集

1988年11月、編集工房ノアから刊行された桜井哲夫(1924~2011)の第1詩集。カバー装画は加藤祐司。編集協力は社団法人好善社。 桜井哲夫の詩 村松武司 草津の療養所、栗生楽泉園に桜井哲夫という詩人がいる。彼の年齢は一九二四年生れというから、いま六十…

深い淵から ハンゼン氏病患者生活記録 堀田善衛/永丘智郎編

1956年5月、新評論社から刊行されたハンセン病患者の生活記録アンソロジー。編集は堀田善衛と永丘智郎。カバー装画は永丘智行。2003年に新評論からオンデマンド版が復刊された。 ある日、慰問をかねての講演を終えてから、わたくしは、全生園の研究室で、こ…

鼻の周辺 風見治

1996年4月、海鳥社から刊行された風見治(1932~2018)による短編小説集。表紙カバー絵は著者による「アンガマの面」。1986年、「鼻の周辺」で第17回九州芸術祭文学賞受賞作品。著者は長崎市生まれ、1952年に菊池恵楓園に入園。1962年に星塚敬愛園に移った。…

句集東風 第二輯 大島青松園邱山会編

1953年7月、大島青松園協和会文化部から刊行されたハンセン病句集。 私等の詩碑として、五百二十二句を再び世に送る事の出來ますことは此の上もない欣びであります。 本句集は昭和十一年に発行されました、「邸山句集」に次ぐ第二句集でありまして、量質共に…

骨片文字 栗生詩話会編

1980年11月、皓星社から刊行されたハンセン病合同詩集。 栗生楽泉園の詩話会の合同詩集『くまざさの実』が刊行されてから七年経った。そのときの詩人のうちの六人に、新たな詩人四名が加わって、今回の十人詩集『骨片文字』が編まれることになった。新たな詩…

分身 塔和子詩集

1969年11月、私家版として刊行された塔和子(1929~2013)の第2詩集。題字は宇留野清華、装画は二葉由美子。 私にとって、この現実はすべて詩を産むための母体でした。苦しいときは苦しみを養分にして悲しいときは悲しみを養分にして詩をみどもり、まるで月…