日野啓三

抱擁 日野啓三

1982年2月、集英社から刊行された日野啓三の長編小説。装画は落田洋子、装幀は菊地信義。第10回泉鏡花賞受賞作品。 人間はどんな形をしているか。頭があり手脚があり白い腹の真中にヘソがあり……というのは、他人から見た外形にすぎない。自分自身が内側から…

天窓のあるガレージ 日野啓三

1982年5月、福武書店から刊行された日野啓三の短編小説集。装幀は菊地信義。 目次 ワルキューレの光 昼と夜の境に立つ樹 月の島 天窓のあるガレージ 29歳のよろい戸 夕焼けの黒い鳥 地下都市 渦巻 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

母のない夜 日野啓三

1980年講談社から刊行された日野啓三の長編小説。装幀は司修。 目次 第一章 黒い音 第二章 枯野の子 第三章 血 第四章 遠い声 第五章 母のない夜 第六章 地下 第七章 谷間にて 第八章 光る影 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

夢の島 日野啓三

1985年10月、講談社から刊行された日野啓三の短編小説集。装幀は菊地信義、写真は菊地仁。第36回芸術選奨文部科学大臣賞受賞作品。 もう二十年以上前、勤め先の新聞社が西銀座にあったころ、夕刊の締切が終わったあとに、ぶらりと銀座通りを横切り、昭和通り…

聖家族 日野啓三

1983年3月、河出書房新社から刊行された日野啓三の長編小説。カバーはムンク”マドンナ”。装幀は巌谷純介。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

あの夕陽 日野啓三

1975年3月、新潮社から刊行された日野啓三の短編小説集。装幀は久保田政子。表題作は第72回回芥川賞受賞作品。 目次 あの夕陽 野の果て 無人地帯 対岸 遠い陸橋 私の原風景 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

どこでもないどこか 日野啓三

1990年9月、福武書店から刊行された日野啓三の短編小説集。カバー写真は野町和嘉、装幀は山崎英樹。 目次 背後には何もないか ここはアビシニア 林でない林 メランコリックなオブジェ 黒い天使 岸辺にて NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで…

断崖の年 日野啓三

1992年2月、中央公論社から刊行された日野啓三(1929~2002)の短編小説集。装画は黒崎俊雄、装幀は中島かほる。第3回伊藤整文学賞受賞作品。 手術をしてから、一年半ほどの日がたった。 身体は回復し始めている。 だが意識の力は、もう元に戻ることはありえ…

名づけられぬものの岸辺にて――日野啓三主要全評論

1984年1月、出帆新社から刊行された日野啓三の評論集。装幀は菊地信義。 目次 序章 夜明け前の対話Ⅰ 廃墟論 悪夢の彼方 空虚について 夢みる力 Ⅱ 不毛からの創造 トーマス・マン『ファウスト博士』 存在のニヒリズム 三島由紀夫 彼方からの声 梅崎春生『幻化…

階段のある空 日野啓三

1987年8月、文藝春秋から刊行された日野啓三の短編小説集。装幀は遠藤享。 目次 火口湖 階段のある空 消えてゆく風景 ふしぎな影 鏡面界 風を讃えよ 七千万年の夜警 腐蝕する街 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

都市の感触 日野啓三

1988年2月、講談社から刊行された日野啓三の短編小説集。装幀は戸田ツトム。 これは一九八七年新年号から十二月号まで、「一九八七年触覚的考察」というタイトルで、文芸雑誌「群像」に連載した文章である。 本にするに当たって、総タイトルを「都市の感触」…

漂泊・北の火 日野啓三

1978年5月、河出書房新社から刊行された日野啓三の連作短編集。装幀は横尾龍彦。 目次 漂泊 ボンベイの光 北の火 西湖幻々 サイゴンの老人 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

還れぬ旅 日野啓三

1971年10月、河出書房新社から刊行された日野啓三の連作短編小説集。 目次 還れぬ旅 めぐらざる夏 喪われた道 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

風の地平 日野啓三

1976年4月、中央公論社から刊行された日野啓三の短編小説集。装幀は司修。 目次 ヤモリの部屋 空中庭園 天堂への馬車代 霧の参道 彼岸の墓 風の地平 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

幻視の文学――現実を越えるもの 日野啓三評論集

1968年12月、三一書房から刊行された日野啓三の評論集。カバーは石川勝。 本書は『存在の芸術――廃墟を越えるもの』(南北社)、『虚点の思想――動乱を越えるもの』(永田書房)に次ぐ私の第三評論集である。『存在の芸術』では芸術の原理的試論を、『虚点の思想』…

虚構的時代の虚構 日野啓三評論集

1972年9月、冬樹社から刊行された日野啓三の評論集。装幀は水木連。 目次 第1章 手ごたえなき時代 Ⅰ 虚構的時代の虚構 Ⅱ 象徴なき時代 第Ⅱ章 虚構の原点 Ⅰ 私を越える《私》 Ⅱ はじめに夢があった Ⅲ 虚空の凝集力 埴谷雄高論 Ⅳ 夢の中での出会い 第Ⅲ章 言葉…

昭和の終焉 20世紀諸概念の崩壊と未来 辻井喬 日野啓三対談集

1986年9月、トレヴィルから刊行された辻井喬(1927~2013)と日野啓三(1929~2002)の対談集。装幀は戸田ツトム、写真は立花義臣。 目次 Part1 Part2 Part3 あとがき著作リスト NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

私のなかの他人 日野啓三

1975年7月、文藝春秋から刊行された日野啓三(1929~2002)のエッセイ集。装画は尾方一成、装幀は阪田政則。 姓は不明。五郎という名しかわからない。年齢四十五歳。「病んだ精神のうらぶれた中年男」と自分では考えている……。 最初にベトナムに特派員に行っ…

落葉 神の小さな庭で 日野啓三

2002年5月、集英社から刊行された日野啓三(1929~2002)の短篇集。装幀は菊地信義、カバー写真は松永伍一と二重作曄。 目次 落葉 風が突く 薄青く震える秋の光の中で 日中手話親善大会 迷宮庭園 ある微笑 デジャ・ヴュ――背理の感触 生成無限転生の賦 黒い音…

都市という新しい自然 日野啓三

1988年8月、読売新聞社から刊行された日野啓三(1929~2002)の評論集。装幀は菊地信義、写真は著者。 目次 Ⅰ 廃墟のコスモロジー Ⅱ 私にとって都市も自然だ 都市は廃墟をはらんでいる 「都会」から「都市」へ。 自己増殖する鉱物都市 尖鋭化する夢の空間 幻…

Living Zero 日野啓三

1987年4月、集英社から刊行された日野啓三(1929~2002)の短篇集。装幀は菊地信義。 目次 空白のある白い町 放散虫は深夜のレールの上を漂う 何かが都市にやってくる 母なる大地? ホワイトアウト 世界という音――ブライアン・イーノ 空を生きる イメージた…

書くことの秘儀 日野啓三

2003年1月、集英社から刊行された日野啓三(1929~2002)のエッセイ集。装幀は菊地信義、装画は波多野光。遺作。 目次 はじめに 忘却の川 前世の記憶 初めに怖れがあった 森の中で 人間に成る 呪術的儀式 神話的思考 歴史の裂け目 書くことの秘儀――マルグリ…

梯(きざはし)の立つ都市(まち) 冥府と永遠の花 日野啓三

2001年5月、集英社から刊行された日野啓三(1929~2002)の短篇集。装幀は菊地信義。装画は『ピラネージの黒い脳髄』 一九九〇年代のほぼ後半に、単発で(つまり連作を意図することなく)書いた短篇を集めた。世紀末であった。オウム事件や神戸の大地震などの…

此岸の家 日野啓三

1979年8月、河出書房新社から刊行された日野啓三の短篇集。装幀は星襄一。第2回平林たい子賞受賞作品。 目次 此岸の家 雲の橋 浮ぶ部屋 遣しえぬ言 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

台風の眼 日野啓三

1993年7月、新潮社から刊行された日野啓三(1929~2002)の自伝小説。装画は門坂流。第46回野間文芸賞受賞作品。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索