2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

高祖保詩集(岩谷書店版)

1947年、高祖保の知人・遺族らの手によって、岩谷書店から発行された詩集。序詩は堀口大學による「天童哀悼」。『希臘十字』、『禽のゐる五分間寫生』、『雪』、『夜のひきあけ』、覚書(城左門)、追憶記(岩佐東一郎)を収録。 経歴生年月日 明治43年5月4…

フィフティ 名木田恵子詩集

キャンディ・キャンディの原作で知られる児童文学作家、名木田恵子が2004年に発行した私家版詩集。 二十才の頃、詩集『還る』を自費出版した。その五年後、その『還る』をもとにした詩集『思い出は歌わない』がサンリオ出版から出版された。 それから、わた…

影追いの街 竹谷内桜子/上田風子 詩画集

2007年6月、エクリから刊行された竹谷内桜子の詩と上田風子の挿画による詩画集。装幀は須山悠里。 あなたの脳内銀幕に映し出す百のオムニバス都市幻影作家と画家はこの際、弁士と映写技師なのである。――宇野亜喜良 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ジャズ・エイジ 中上哲夫詩集

花梨社から2012年9月に発行された中上哲夫の第12詩集。序詩を含めて22篇。大家正志が作品論を、八木忠栄が詩人論を寄せている。2013年の第28回詩歌文学館賞受賞。 [受賞のことば] 自己にこだわりすぎる、もっと他者のことを思え、といわれたことがあった。つ…

詩論のバリエーション 荒川洋治

學藝書林から1989年1月に発行された荒川洋治の詩論集。人名索引有り。 ひと口に詩論といっても、さまざまなバリエーションが可能だ。詩を論じるさなかに、そこへちゃっかり自作の詩を書き込んでしまうという自称〈実行〉型の発想をためすのも、間口をひろげ…

七月のひと房 井坂洋子詩集

2017年1月、栗売社から刊行された井坂洋子の最新詩集。1984年~2016年までに雑誌・詩誌に掲載された26篇収録。装幀は高橋千尋。第35回 現代詩花椿賞受賞。 地上という葉っぱから朝露のように人がこぼれ落ちませんようにとの思いがある。平和は実感できないが…

谷川俊太郎詩集 ポエム・ライブラリィ

1958年5月、東京創元社から刊行された谷川俊太郎選集。装幀は花森安治、解説は長谷川四郎。『二十億光年の孤独』『六十二のソネット』『愛について』収録詩篇で構成。以下、長谷川四郎の解説から引用。 谷川俊太郎の子供の時を私は知っている、というより、…

日本の現代詩 那珂太郎/高柳誠/時里二郎 編著

発行は玉川大学出版部。1987年10月20日初版1刷。 本書は明治新体詩成立以降今日までの日本の現代詩を概観し、各時期の主要な詩人の作品を選び集めたものである。ひろく一般の読者に日本の現代詩詞華集(アンソロジイ)を提供しようとするものであるが、同時…

黒田喜夫 村と革命のゆくえ 長谷川宏

1984年未来社発行。詩人・黒田喜夫の詩と評論の展開を追いつつ戦後史・戦後思想におけるその思想の意味を分析。 原稿をひととおり書きあげて、未来社編集部の西谷能英さんに手わたして二十日あまり、突然、黒田喜夫の訃報に接した。知らせてくれたのは、黒田…

自伝 空想旅行 日は過ぎ去らず 小野十三郎

朝日選書41として1975年に発行された。 文学学校に情熱をもやし、アラブの仲間と語らい、亡き友花田清輝を想う、そしてまたSLに胸を躍らせ、「南海ホークス」に一喜一憂する――読売文学賞に輝く大阪市井の詩人が綴る珠玉の散文。 目次 大阪の道すじ わがユー…

ヒューマニズム詩集 覚えはない アイクとマレンコフへ 小田俊与詩集

Wikipedia によれば1907年1月20日生まれの小田俊与は「沖縄県(自称は広島県)出身の洋画家、彫刻家、作詞家、政治ゴロ、反核運動家、特殊株主。『世界タイムス』『全東京新聞』[1][2]発行人、『政治大学校』参与、『東北・北海道開発期成会』会長。日本選挙…

大阪―昨日・今日・明日― 小野十三郎

1967年8月、角川書店から刊行された小野十三郎(1903~1996)の21冊目の著書。 万国博は、東京ではなく大阪で開催される。大阪が、政治、経済、文化的に日本歴史上で果たしてきた役割は大きい。そして、それは今後も約束されているように思われる。だが、は…