2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧
2002年6月、思潮社から刊行された田野倉康一の第4詩集。第13回歴程新鋭賞受賞作品。 「流記」とは、たとえば『法隆寺伽藍縁起并流記(ならびにるき)資財帳』が時間の流れに沿って、何百年もひたすら書き足されてゆくことによって成立した法隆寺の財産目録で…
1991年7月、河出書房新社から刊行された渡邊十絲子の第2詩集。装幀は松本邦吉。装画はレオナルド・ダ・ヴィンチ。 目次 草原遡行 千年風 落花 午後の残光 再現 消息 声の発光 転調 分散和音 冬の半身 真冬日 吸気 inspiration 惜語 風の傾斜 薄明 果樹園 鏡…
1975年1月、文学書林から刊行された粒来哲蔵(1928~2017)の第3詩集。装幀は後藤寿朗。天山文庫5。画像は帯欠。 目次 儀式 幽囚 儀式 海 蠍 干潟 廻廊にて 耳について 暗渠 通過儀礼について 椅子 虚像 小綬難 朝 晩夏 教区 詩劇 海 遠い声・かすかな声 つ…
2005年5月、思潮社から刊行された中田敬二の詩集。付録栞はアダ・ドナーティ「もう一つの天地をめざす詩」。 目次 廃園 あなろぎあ・えんてぃす おりひめにあいにゆく VENEZIA 2003 流浪するわたしというもの 三葉虫谷戸をゆく 恐竜が出没する わたしはカモ…
1988年8月、書肆山田から刊行された稲川方人の第5詩集。装幀は青山杳子。 本書は、過去の一時期に書かれ、書かれたきり、たとえば本書に引用される『哲学の図および世界を姦通する洞』のように、ひたすらじぶんが書物となることを夢みる本などとはちがい、な…
2006年12月、思潮社から刊行された中田敬二の詩集。 目次 ・書き継がれ、壊され、また書き継がれてゆく四行詩 続続・片言集 ・書き継がれ、壊され、また書き継がれてゆく長編詩 グラウンド・ゼロを行く インド 混沌 対話・死の町をゆく エトルリアへの旅 ・…
1959年1月、南旺社から刊行された橋田寿賀子の長編小説。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
1982年2月、集英社から刊行された日野啓三の長編小説。装画は落田洋子、装幀は菊地信義。第10回泉鏡花賞受賞作品。 人間はどんな形をしているか。頭があり手脚があり白い腹の真中にヘソがあり……というのは、他人から見た外形にすぎない。自分自身が内側から…
1995年12月、短歌新聞社から刊行された純多摩良樹の歌集。純多摩は横須賀線爆破事件の死刑囚。 目次 序文 加賀乙彦 第一期 思惟 聖書 汽車 鑑定 遺児 天使 瞑座 白帽 文鳥 第二期 部屋 造反 朝焼 青夜 夜嵐 舟唄 奥廊 第三期 挽歌 蟻道 倫理 裁断 表情 烙印 …
1982年5月、福武書店から刊行された日野啓三の短編小説集。装幀は菊地信義。 目次 ワルキューレの光 昼と夜の境に立つ樹 月の島 天窓のあるガレージ 29歳のよろい戸 夕焼けの黒い鳥 地下都市 渦巻 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
1979年7月、小沢書店から刊行された清水昶の評論集。装画はV・ヴェルコヴィッチ。 目次 Ⅰ 病む夢への旅 精神のナショナリズムを あの者たちの神 Ⅱ 充たされぬ精神の飢餓 解体期の詩と思想 深まる時代の中の空白感 死後に電話が鳴る時 裏返された戦後 苦い空…
1980年講談社から刊行された日野啓三の長編小説。装幀は司修。 目次 第一章 黒い音 第二章 枯野の子 第三章 血 第四章 遠い声 第五章 母のない夜 第六章 地下 第七章 谷間にて 第八章 光る影 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
1956年7月、書肆ユリイカから刊行された大岡信の第1詩集。装幀は長谷川周子。 目次 夜の旅 青春 だるい夢 夢のひとに 有明け うたのように1 うたのように2 うたのように3 額のエスキース 青空 岩の人間 街は夢みるように 壊れた街 二十歳 夜の旅 人間たち…
1985年10月、講談社から刊行された日野啓三の短編小説集。装幀は菊地信義、写真は菊地仁。第36回芸術選奨文部科学大臣賞受賞作品。 もう二十年以上前、勤め先の新聞社が西銀座にあったころ、夕刊の締切が終わったあとに、ぶらりと銀座通りを横切り、昭和通り…
2005年11月、以文社から刊行された八重洋一郎(1942~)の詩集。装幀は難波園子。 比較するのも滑稽ではあるが、ダンテは人生の半ばに暗闇の森へと迷い込み、私は空、海、土地、風ともに限りなく澄明な「南」へと帰ってきた。 そしてその美しい自然の中で、…
1999年5月、講談社から刊行された日野啓三の長編小説。装幀は山崎英樹、装画は難波田龍起”白い線A”。 関東平野の北西、群馬県から日光に抜ける山中の国道を車で走った。一九九六年秋のこと。その地域の山林で枯死する樹木が増えている、と新聞で読んだから。…
1999年2月、花神社から刊行された渡辺通子(1958~)の第2句集。装幀は熊谷博人。 ある若手の句会の帰りのことである。「女流女流っていうけれどすごい数だよね。やっぱり女流でしか詠めないドロドロした、そういうものを詠まないと駄目じゃないのかな。」「…
1983年3月、河出書房新社から刊行された日野啓三の長編小説。カバーはムンク”マドンナ”。装幀は巌谷純介。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
2010年11月、土曜日術出版販売から刊行された水野るり子の第6詩集。表紙画は田代幸正。 先年、シチリア島の海底から漁師の網にかかって、二千年近い眠りから引き上げられたという《踊るサテュロス》の像は、私に忘れられない印象を残しました。過剰で盲目的…
1975年3月、新潮社から刊行された日野啓三の短編小説集。装幀は久保田政子。表題作は第72回回芥川賞受賞作品。 目次 あの夕陽 野の果て 無人地帯 対岸 遠い陸橋 私の原風景 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
1993年3月、筑摩書房から刊行されたチュツオーラの短編小説集。翻訳は鴻巣友季子。カバー絵・装画はツインズ・セブン・セブン、装幀は坂川栄治。 目次 甲羅男カメのものがたり カメの女房、ヤンリボのものがたり 村のまじない医 アジャオと跳ねる骨 悪をもっ…
1976年4月、詩画誌ガランから刊行された金田弘(1921~2013)の第2詩集。編集、装画、装幀は小野田實。扉カットは西脇順三郎。 目次 ナラ 春日野 春 作品春 春蘭 春の女 春すぎて 城苑 うどんげの花が咲いた 宵待草 八月 夏から秋 ネムの歌 あけび ヤブから …
1983年5月、私家版として刊行された相原幸彦の第3詩集。 目次 ・夏 夏 ひばり 火の国の トワイライト 地球のなみだ 唄 ・鎮魂歌 鎮魂歌1 鎮魂歌2 不在者 そのな そのひと ははが死んだ 柩の花 無題 ・スフィンクス スフィンクス たびだち) 怖い場所 もうそこ…
1990年9月、福武書店から刊行された日野啓三の短編小説集。カバー写真は野町和嘉、装幀は山崎英樹。 目次 背後には何もないか ここはアビシニア 林でない林 メランコリックなオブジェ 黒い天使 岸辺にて NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで…
1974年5月、風書房から刊行された高木護の短編小説集。2013年、脈発行所から復刊。 松永君と電話ではなしていた。 たまたま「あんたのむかしの小説だが」というはなしになって、「あれには、それなりの真剣な真情吐露があったよ」と松永君はいう。このところ…
2018年7月、七月堂から刊行された阿部弘一(1927~)の第4詩集。カバーは毛利武彦”孔雀”。 目次 城塞教会 風、風の舞曲 静物 何(か) 冬の旅 瀧の山・考 葡萄樹 あとがき NDLで検索Amazonで検索
1949年5月、新日本文学会から刊行されたアンソロジー詩集。責任編集者は壺井繁治と遠地輝武。装幀は後藤禎二。 目次 林そのものの鳴るごとく(序文) 中野重治 ・一九二八年(昭和三年) 無產者新聞第百号 中野重治 プロレタリア 小林園夫 同志の歌 窪川鶴次郞 …
1941年5月、春陽堂書店から刊行された大庭さち子の作品集。装幀は伊藤悌三。画像は裸本。 目次 女の宿 牧人の道 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
2016年6月、ふたば工房から刊行された林嗣夫の詩集。 目次 なぜか追悼、辻井喬 庭にしゃがむ、畑に立つ 1.新しい季節 2.庭先で 3.梅雨晴れ 4.草を刈る 5.秋海棠に寄せて 6.蝶 7.晩夏 8.水仙 9.線 10.コオロギの声 解体へ 1.帰郷 2.…
1988年7月、長崎文献社から刊行されたノンフィクション。翻訳は園田健二。 目次 原著謝辞原著まえがき 一 旅の果て、日本 二 長崎の新世界 三 巧妙な破壊工作者 四 進水 五 七〇年ぶりの寒いクリスマス 六 長崎上空の翼 七 長崎の原爆 八 原爆下の俘虜 九 中…