藤井貞和

増補新版 言葉と戦争 藤井貞和

2023年11月、編集室水平線から刊行された藤井貞和(1942~)の評論集。著者は東京都生れ。旧版(2008)は日本詩人クラブ詩界賞受賞作品。 目次 ・詩織 砂に神の誘い子を置く Ⅰ 言葉と戦争 言葉と戦争 一 戦争――記憶する未来 「特集=戦争」/生物学的考察/攻撃…

詩的分析 藤井貞和

2007年9月、書肆山田から刊行された藤井貞和(1942~)の評論集。装幀は亜令。りぶるどるしおる63。 目次 Ⅰ 古態成長説 自由詩の源流 サンガム詩 歌形の記載 音数律の根拠 Ⅱ 助動詞の言語態 清、「濁」と、懸け詞 第四人称詩学 複屈折修辞 Ⅲ 万葉本文論 万葉…

言葉の起源 近・現代詩小考 藤井貞和

1985年3月、書肆山田から刊行された藤井貞和(1942~)の評論集。 目次 序章 身体の起源 タブー論としての身体論 1 ふたつの異郷 2 近代と詩の主題、一面 3 いま絶えず綜合の夢、瀧口修造 4 『日本浪曼派』と『四季』 5 吊網床に退行夢を架けて 泡鳴の…

口誦さむべき一篇の詩とは何か 藤井貞和詩論集

1989年7月、思潮社から刊行された藤井貞和の評論集。装幀は芦澤泰偉。 目次 Ⅰ 現代詩の心飾りは今…… しろ花 黄い花 <古典>趣味について <形>について ロ誦(くちず)さむべき一篇の詩とは何か 『わたくしの幽霊』以後 Penisist の祈りから人間の原点へ 玉ネ…

大切なものを収める家 藤井貞和詩集

1992年11月、思潮社から刊行された藤井貞和の詩集。装幀は菊地信義。 目次 一の家 大切なものを収める家 あんなに光るものなあに? 投げ木 二の家 塩土 食事 見借(みるかし) 土器 三の家 旋頭歌 地上の神学 四の家 岩蔭湖 岩蔭で 岩蔭 ホームレス・ドラマ …

地名は地面に帰れ 藤井貞和詩集

1972年6月、永井出版企画から刊行された藤井貞和の第1詩集。写真は佐々木光。 目次 てがみ・かがみ 余剰価値 排泄コクトオ その門扉の前をよこぎりはすれ 異国へ来たといったら来た 地名は地面へ帰ることをおもえ 行ってしまうまたは行ってしまわない 一月の…

ことばのつえ、ことばのつえ 藤井貞和詩集

2002年4月、思潮社から刊行された藤井貞和の詩集。装幀は伊原靖章。第33回高見順賞受賞作品。 1997年ごろより、考えてきたこと、詩の力はどこで保たれるか、その本性は「ことば」、あるいは「声」、または「うた」のひびきにどう向きあうか、詩そのものが仮…

反歌・急行大和篇 藤井貞和

1989年6月、書肆山田から刊行された藤井貞和のエッセイ集。装幀は青山杳。 目次 「会う」…… 歌の遊び 祝福としての「うた」 現代詩の言葉 引用する蕪村 短歌の翻訳 古典の読みかた ――創意ある展開を 新芽の光り・今宵の雨月 こちら側とむこう側 古代語の”幻…

乱暴な大洪水 藤井貞和詩集

1976年10月、思潮社から刊行された藤井貞和(1942~)の第1詩集。装幀は三嶋典東(1948~2012)。 目次 離別 新古今集の部立てから 秋 新古今集の部立てから 火の夜明け 新古今集の部立てから「秋・冬」 神祇・恋 新古今集の部立てから 羇旅・恋 新古今集の…

やさしい現代詩 自作朗読CD付き 小池昌代/林浩平/吉田文憲編著

2009年2月、三省堂から刊行された現代詩入門書。編集は小池昌代(1959~)、林浩平(1954~)、吉田文憲(1947~)。収録詩篇の朗読CD付き。編集協力は用松美穂、表紙写真は土屋文護、組版・装幀は㈲オーポン 五味崇宏、スタジオ録音は2008年8月~9月。作品…

ピューリファイ purify! 藤井貞和の詩 藤井貞和詩集

1984年8月、書肆山田から刊行された藤井貞和(1942~)の第3詩集。 ピューリファイとは、浄化せよ、とか、お掃除を! とかいう意味だけど、名誉やけがれを無にする浄化槽じゃんまい。名誉も、けがれも、もっと純化してみたい、という思いのほうが強い。この…

物語の結婚 藤井貞和評論集

1985年7月、創樹社から刊行された藤井貞和(1942~)の第7評論集。カバー絵は秀島由己男(1934~)から石牟礼道子(1927~2018)に送られた絵。 目次 少女と結婚 少女の物語空間 『源氏物語』の性、タブー 蜻蛉日記と平安朝の婚姻制度 万葉集の結婚 日本の性…

日本〈小説〉原始 藤井貞和評論集

1995年12月、大修館書店から刊行された藤井貞和(1942~)の第14評論集。装幀は井之上聖子。 目次 I章 神話が演じられる 一、相似を<演じる> 文献にえがかれる神話/<ずらし>の論理のおもしろさ 二、けがれの発生 服属のあかしとしての所作 三、生む性と死 …

日本の詩はどこにあるか 藤井貞和詩集

1982年7月、砂子屋書房から発行された藤井貞和の第3詩集。 目次 狼 この日本に詩学もなければ、詩語も… 暗陸 瞽女たちは帰った、唄をのこして… 青のておごにああ 「青」を書くのは夢の色を… 朝潮の力 あんたがわたしの塚のまえを… 装身具 おぼえていますか。…