桃谷容子

カラマーゾフの樹 桃谷容子詩集

1994年11月、編集工房ノアから刊行された桃谷容子(1947~2002)の第2詩集。刊行時の著者の住所は奈良市学園北。 幼い頃から、<魂の空白感>のようなものに苦しんできた。それは幼年期の特異な環境と無縁ではないだろう。妻を病で失い、思春期から成年期に…

黄金の秋 桃谷容子詩集

1988年10月、詩学社から刊行された桃谷容子(1947~2002)の第1詩集。装画は黒木邦彦。第3回福田正夫賞受賞作品。 桃谷容子さんに、お会いしたことはない。一枚の写真は目にする機会があった。この詩集の版元である、嵯峨信之氏から見せていただいたのだ。「…

野火は神に向って燃える 桃谷容子詩集

2003年9月、編集工房ノアから刊行された桃谷容子(1947~2002)の遺稿詩集。装幀は森本良成。(日本現代詩人会の「現代詩人賞」「先達詩人」は桃谷の遺産の一部で運用されている) 大学時代、ギリシャ悲劇が好きだった。とりわけ苛酷な運命に抗って、果敢に…