2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

鴉の死 金石範

1967年9月、新興書房から刊行された金石範(1925~)の短編小説集。第1著作集。カバー・イラストは金昌徳。著者は大阪市生まれ。戦時中は済州島で暮らした。朝鮮籍を維持している。 目次 看守朴書房 鴉の死 観徳亭 糞と自由と NDLで検索Amazonで検索日本の古…

新國誠一詩集 新國誠一

1979年8月、ASA(芸術研究協会)から刊行された新國誠一(1925~1977)の詩選集。装幀・レイアウトは吉沢政次。著者は仙台市生れ。 ちょうど亡くなる前年頃に,新國誠一は自選詩集の出版を計画していた。作品の選定はほぼ終り,吉沢正次の装幀見本も出来上って…

川満信一詩集 一九五三―一九七二 川満信一

1977年12月、オリジナル企画から刊行された川満信一(1932~)の詩集。著者は宮古島生れ。 高校の頃、自分の感受性が、詩のかたちで表現を整えていく面白さを体験し、嬉々として、何篇かの詩らしきものを書いた。そして友人たちに、そのノートを見せ、ひそか…

微塵となりて 中永公子句集

1998年2月、ビレッジプレスから刊行された中永公子(1953~)の句集。著者は大阪市生れ。 目次 大震災を詠った中永公子 伊丹三樹彦 はじめに 地鳴り 雪国へ 山青む かがやくキリン ジャズピアノ 湖国幻聴 乳房 Cancer Note 日時計 熊野 中永公子の現在(いま…

風見町通信 山田消児歌集

1992年12月、雁書館から刊行された山田消児(1959~)の第1歌集。装幀は小紋潤。著者は静岡県生れ。 目次 少年の日々 環状線 まぼろし野 物語り 死顔 屋上 水銀灯と紳士 狩人の夜 鏡 約束 マリアの涙 風景 風見町通信 返信 NDLで検索Amazonで検索日本の古本…

林相 沢章二歌集

1966年9月、未来短歌会から刊行された沢章二(水野禄朗)(1920~?)の歌集。著者は岐阜県恵那市生れ、刊行時の住所は名古屋市中区。 本書に収めた歌は昭和三十三年十一月号から、昭和四十年十二月号までの「未来」に発表したものである。それに「短歌」(角…

学生生活短編集

1937年11月、矢の倉書店から刊行されたアンソロジー短編集。編者代表は武田麟太郎。 目次 春の繪卷 中谷孝雄 仙人掌のやうに 藤澤桓夫 競爭 新田潤 休憩時間 井伏鱒二 秀才 永松定 大學の廣場 田村泰次郞 破綻 伊藤整 若い魂 丸岡明 天草土産 上林曉 高原 豐…

大東亜戦争歌集 日本文学報国会編

1943年9月、協栄出版社から刊行されたアンソロジー歌集。編者代表は久米正雄。 昭和十六年十二月八日、不信橫逆なる米英兩國にして、長くも宣戰の大詔渙發あらせらるるや、忠勇無比なる皇軍の將士は、海に、陸に、空に、敵兵を、敵艦を、敵機を殲滅し、赫々…

大樹 金康韶詩集

1956年10月、百華苑から刊行された金康韶の詩集。 目次 序 憧れに泣く 雲水は行く 蒼空 一莖の花 秋 生きる 生死流轉 綠の丘 無題 不滅の光 死 秋晴れ 花 花と我 大樹 ささやき 光といのち 嵐 香煙 野人の旅 雨に打たれて 自畫像 初秋 月 月を仰いで 久遠の…

かりそめならず 西村和子句集

1993年9月、富士見書房から刊行された西村和子(1948~)の第3句集。装幀は熊谷博人。「俳句研究」句集シリーズⅡ17。著者は横浜生れ、刊行時の住所は大阪府池田市。 昭和六十年から平成三年までの作品を纏めて、第三句集とした。 夫の転勤で関西に移り住むこ…

窓 西村和子句集

1986年2月、牧羊社から刊行された西村和子(1948~)の第2句集。装幀は伊藤鑛治。精鋭句集シリーズ7。第7回俳人協会新人賞作品。著者は横浜生れ。刊行時の住所は横浜市戸塚区。 俳句を作り始めて数年経ち、何でも句になる面白さを覚えた頃、清崎敏郎先生から…

夏帽子 西村和子句集

1983年5月、牧羊社から刊行された西村和子(1948~)の第1句集。装幀は山崎登。現代俳句女流シリーズⅣ・24。若葉叢書第237篇。著者は横浜生れ。刊行時の住所は横浜市戸塚区。 句集を作るという事は、船を出すようなものだと思った。昨日までに作ったものしか…

陽なた丘の少女 中村地平

1948年12月、養徳社から刊行された中村地平(1908~1963)の短編小説集。養徳叢書日本篇第48。 目次 陽なた丘の少女 土龍どんもぽつくり 南方郵信 蕃界の女 熱帶柳の種子 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

刑務所志願 伊藤永之介

1955年1月、山田書店から刊行された伊藤永之介(1903~1959)の長編小説。装幀は三芳悌吉。 目次 自殺未遂 暴行村会議長 詐欺娘 祈禱師と狐つき 放火女 自首男 家出息子 殺人未遂 押売りと搔つぱらい 心中と殺人 馬の神様 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋…

馬喰一代 中山正男

1952年7月、日本出版協同から刊行された中山正男(1911~1969)の短編小説集。装幀は松野一夫。表題作は第26回直木三十五賞候補作品。 目次 馬喰一代 豚を把んだ話 再起の日まで NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

若き日の眞實 戸川静子

1942年四月、大都書房から刊行された戸川静子(1906~1990)の短編小説集。装幀は寺田政明。表題作は第11回直木賞予選候補作「若き日の頁」の改題。兄は作家・平塚市長の戸川貞雄。 目次 若き日の眞實 光あり 晩秋 花開く夜 或る眞實 晩餐後の一時 死生 航海…

安西冬衛 モダニズム詩に隠されたロマンティシズム 冨上芳秀

1989年10月、未来社から刊行された冨上芳秀(1948~)の評論集。 安西冬衛の作品と最初に出会ったのは、私が自覚的に詩を書き始めた頃であるから、もうかれこれ十八年以上も前のことである。有名な「春」と「軍艦茉莉」の印象は強烈なものがあった。その後、…

餘燼のように 高木なお詩集

1984年2月、七月詩の会から刊行された高木なお(1920~)の詩集。装本は倉本修。七月叢書。著者は北海道未唄市生れ、刊行時の住所は大阪市阿倍野区。 大阪文学学校の存在を息子に教わったのは七年も前のことでした。私にはものごとを書いて表現するなど思い…

夜舞うデカダンス 光谷美喜子 長谷川まり

1985年8月、沖積舎から刊行された光谷美喜子(詩)と長谷川まり(人形)の作品集。装幀は藤林省三。 目次 夜舞うデカダンス ピグマリオン ピグマリオン (dub) ピグマリオン (in fear of dub) 憂鬱 死 海 発狂テレグラム 色に悲話あり 病的感傷癖 バッハへの…

夏の暦 滝来敏行詩集

1962年3月、思潮社から刊行された滝来敏行の第1詩集。装幀は山下勇三。 目次 港 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ 一九五九年夏 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ 夏の終りに 北海道 Ⅰ Ⅱ 方角 春日 磁針 牙 夏の暦 今日 言葉 錐 箱根から 奴等 暗い絵 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 新しい夏 Ⅰ Ⅱ Ⅲ 跋 朝倉勇 NDLで検索Amazonで…

僕らは休憩を求めにいく 尾上文詩集

1993年5月、思潮社から刊行された尾上文(1956~)の詩集。装幀・装画は永畑風人。著者は札幌市生れ。 目次 ・その角を曲がったところで君と一回目のキスをしよう 春の散歩 ・405号室が今日の僕らのShelter 僕らは休憩を求めにいく パラダイス・リサーチ ・M…

永劫讃歌 森の家から 山尾三省詩集

1995年7月、草光舎から刊行された山尾三省(1938~2001)の第4詩集。編集は高梨修、題字は田中春苑、イラストは桜蒼夫。 私の三冊目の詩集、「新月」(くだかけ社刊)が出たのは、九一年の六月であったから、それ以来ちょうど四年ぶりに新しい詩集が出ることに…

新版 びろう葉帽子の下で 山尾三省詩集

2020年2月、野草社から刊行された山尾三省の詩集。装画イラストはnakaban、デザインは三木俊一。旧版は1987年12月に、新装版は1993年7月に刊行。付録栞は手塚賢至「『びろう葉帽子の下で』に寄せて」、nakaban「鋏を手に、詩人を想った日」。 この詩集の初版…

荒野の郷 民権家・岡田孤鹿と二人妻 森崎和江

1992年5月、朝日新聞社から刊行された森崎和江(1927~2022)による岡田孤鹿(1834~1906)の評伝。装幀は加藤光太郎。 目次 序章 母国の水 一章 燃える城 二章 開眼 三章 帰郷 四章 わが九州 五章 国防鉄道 六章 老妻 七章 亀裂 八章 流血の選挙 九章 少数…

烈風 前田夕暮歌集

1943年2月、鬼澤書房から刊行された前田夕暮(1883~1951)の第11歌集。装幀は恩地孝四郎。 目次 ・昭和十三年 晴晴とした表情 夜なかの菜の花 宇都野研君を悼む 白き手巾 斷種法案 路 北支戰線 時の流れ 地圖 海旅 赭土 ・昭和十四年 首途 横濱 雪 深夜の音…

青へ 菊池唯子詩集

2022年8月、思潮社から刊行された菊池唯子の第4詩集。刊行時の著者の住所は盛岡市住吉町。 目次 Ⅰ 散歩 今日から 区界にて 雪が 遡る 青へ 雨の日 震度五強――盛岡 日のおわり 明かりの下で ゆきおんな 五月 Ⅱ 旅にて あれが 囲炉裏 琥珀 祭壇 新しい年のため…

狂鬼 小山銀子

1961年9月、彌生書房から刊行された小山銀子(1898~?)の長編小説。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

名ごりのゆめ 今泉みね

1941年10月、長崎書店から刊行された今泉みね(1855~1937)の口述自伝。 目次 序 尾佐竹猛 本書が世に出るまで 今泉源吉 維新前の洋學者たち 私の見た洋學者たち 蘭學書生かたぎ 宇都宮三郞さん 宇都宮さんの奇行ぶり 柳河さんのカンカンノウ きつねこんこ…

山荘の高村光太郎 佐藤勝治

1966年12月、現代社から刊行された佐藤勝治(1913~?)の随筆集。装幀は勝正弘。現代新書。刊行時の著者の住所は盛岡市帷子小路。 前述の事情で、先生とは距離的にも精神的にも遠く離れた暮しをしておりましたから、新聞先生の死を知った時、私の気持は複雑…

太陽とつぼと鴉  荻野須美子歌集

1961年9月、四季書房から刊行された荻野須美子(1917~)の第1歌集。著者は浦和市生れ。刊行時の住所は浦和市北浦和。 目次 序 加藤克巳 Ⅰ 身辺さんらん 芝の住人 カラスと猫と 五月のドラム 野のあしおと ひずむ都会 無蓋の空 芝を焼く 歳末の川 煙突のある…