埴原一亟
1969年3月、創思社から刊行された埴原一亟の掌編小説集。全100話。装幀は前川直。 私は昭和二十年から三年間、南カラフトでソ班の新聞社で働いていました。そのとき、チェホフの短篇ものをロシヤ人と一緒に翻訳しました。そのなかに「デブとヤセッポチ」とい…
1977年5月、栄光出版社から刊行された埴原一亟の短篇集。 まえに出した「埴原一創作集」はほとんどが戦前の作品ばかりを集めましたので、この”一畳ぼろ家の主”には戦後に発表した三十数篇の作品のなかから十一篇をえらんで収録しました。作品のよしあしと言…
1981年4月、栄光出版社から刊行された埴原一亟(1907~1979)の長篇小説。 亡夫植原一誠の戦後の作品集は、「植原一家創作集」(文芸復興叢書・昭和四三年)、「人間地図」(創思社版・昭和四四年)、「一国一畳ぼろ家の主」(栄光出版社版・昭和五二年)を数えま…
2017年8月、夏葉社から刊行された埴原一亟の選集。撰者は山本善行。 「日本近代文学大事典」で、埴原一(はにはら・いちじょう)を調べてみると、浅野洋氏によって、以下のように紹介されていた。 小説家。山梨県生れ。実家は宿場本陣の家がらだが、大正元年春…
1968年7月、文芸復興社から刊行された埴原一亟(1907~1979)の選集。収録作のうち「店員」は第12回(1940)芥川賞候補、「下職人」は第13回(1941)芥川賞候補、「翌檜」は第16回(1942)芥川賞候補。 目次 ある引揚げ者の生活 塵埃 生活の出発 店員 城のか…