2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

光塔(マナーラ)の下で 山本博道詩集

2011年7月、思潮社から刊行された山本博道(1949~)の詩集。装幀は芦澤泰偉。著者は北海道美唄市生まれ。 目次 ベナレス 夜行列車 雑貨あれこれ シギリア・ロック ニハルのこと トラとライオン 冬のデパート 侵略者あるいは異邦人または母 朝の紅茶と夜の箸…

天牛蟲(かみきりむし) 魚野真美詩集

2017年5月、igaから刊行された魚野真美(1990~)の詩集。表紙はハマグリ。著者は大阪府生まれ。 目次 Ⅰ 牛小屋にて ガンガー バズーカ病院 金(きん)ください 秘湯黄金鄉温泉 カリフラワー ヤクルト! 腐赤蟲 瀬戸内詩篇 01 お酒を抱いて眠りたい 螺旋 運命…

混成曲として歌われる雅歌 安宅啓子詩集

1969年11月、北国出版社から刊行された安宅啓子(1944~)の詩集。著者は中華民国南京生まれ、刊行時の住所は金沢市兼六元町。 私は自分の詩にたいして好き勝手をしている。私は毎日どこへでも出かけるし、まただれとでも会う。タイム・マシーンを駆って、中…

風景論 鈴木漠詩集

1977年1月、書肆季節社から刊行された鈴木漠(1936~)の第5詩集。装幀は政田岑生。 ここに「風景論」を僭称する一巻は、一九七三年刊行の詩集『二重母音」に続くおよそ三年間の作物のなかから編まれた、わたしの五冊目の詩集です。 「見る」ことに執し、か…

小さな命のバラード 戸谷夭一

1980年10月、檸檬社から刊行された戸谷夭一(1921~)の短編小説集。装幀は野村美枝子。 目次 小さな命のバラード 乾いた空間 父の死 山の伝説 占い師の言葉 喪服の女 失われた時を求めて あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

背丈ほどあるワレモコウ コマガネトモオ詩集

2006年10月、思潮社から刊行されたコマガネトモオ(1977~)の第1詩集。新しい詩人5。 目次 ヌル ヒトの背丈ほどあるワレモコウ 体温 核心から最も遠ざかる 虹 最密充填むい おや、おまえいつからそこにいた? みくまり草紙 きっかい ホームスイートホームも…

白い花の祭 平丘耕一郎

1977年4月、審美社から刊行された平丘耕一郎(1923~2000)の短編小説集。イラストは川里哲也。 目次 弔いあげの家 胸 呉淞砲台 闇の中の絵 白い花の祭 眼 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

パリの作家たち キク・ヤマタ 林孝一訳

1950年9月、三笠書房から刊行されたキク・ヤマタ(1897~1975)によるフランス文壇エッセイ。翻訳は林孝一。 目次 序(松尾邦之助) アンドレ・ジイド ノーベル賞のジイド ポール・ヴァレリー 素顏のヴァレリー 『ディヴァン』の詩人たち ルネ・マルチノー …

あけぼの 米山久子歌集

1923年7月、宇都宮書店から刊行された米山久子(1897~1981)の歌集。著者は夫人運動家。 若い日の憧憬が生んだ美しい詩の世界もだんだん現實に蝕されて行く。これを痛みながらも心の外へ一步も出られぬはかなさを思ふとやつぱり心に印する刹那刹那を歌うて…

内田博 詩と人生 阿部圭司編

2007年8月、無極堂から刊行された内田博(1909~1982)の詩集成。編集は阿部圭司。 詩人であった父・内田博が一九八二年に亡くなったとき、わたくしはその年譜を二、三年もすれば出せるものと考えていた。しかし、いざ調べ始めると分からぬことばかりで、た…

ぼくたちはなく 内田麟太郎詩集

2010年1月、PHP研究所から刊行された内田麟太郎(1941~)の詩集。装幀・装画は古柏香(1968~)。編集は水内喜久雄。 目次 ぼくたちは 1泣く おまじない そうかい なけたらいいね おへそ ひろった石 もっと 睡蓮 いつも なきははよ ないしょ はは きみのな…

現代ギリシャ詩選 中井久夫訳

1985年11月、みすず書房から刊行された中井久夫(1934~2022)によるギリシャ詩のアンソロジー。 これは二〇世紀ギリシャの輝かしい大詩人たち数人の訳詩集である。コンスタンディノス・カヴァフィスが五六詩、ヤニス・リッツォスとオジッセアス・エリティス…

鮎の歌 立原道造

1941年12月、山本書店から刊行された立原道造(1914~1939)の散文集。 目次 Ⅰ あひみてののちの オメガぶみ 間奏曲 ノリノの歌 生涯の歌 春のごろつき かろやかな翼ある風の歌 Ⅱ ちひさき花の歌 花散る里 鳥啼く夕ベに詠ある歌 鮎の歌 物語 物語 Ⅲ 風立ちぬ…

白いチョゴリの被爆者 広島県朝鮮人被爆者協議会編

1979年7月、労働旬報社から刊行された広島原爆被害手記。編集は広島県朝鮮人被爆者協議会。表紙、カットは四国五郎。 目次 肉声を聞く 松本清張 スニのための鎮魂歌 許南麒 Ⅰ なぜこんな体になったか忘れんでほしい 李永淳 1 強制連行で炭鉱夫に i いわれた…

フランシス・ジャム詩集 倉田清訳

1980年2月、朝日出版社から刊行されたフランシス・ジャム(1868~1938)の詩集。翻訳は倉田清(1928~)。 フランシス・ジャムの詩は、昭和三年に堀口大学氏によって、日本に紹介されて以来、多くの人に愛され続けている。私がジャムのこまやかな感情を包ん…

鷗 石榑千亦歌集

1911年4月、竹柏會出版部から刊行された石榑千亦(1869~1942)の歌集。 目次 北の海 南の海 波の飛沫 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

悪辣三昧 南天棒 

1920年12月、帝國出版協會から刊行された南天棒(中原鄧州、1839~1925)の随筆集。画像は函欠本。 目次 悪辣三昧 諸道禅 禅の真面目 政治禅 教育禅 武士道禅 剣客禅 諸芸禅 外教禅 心頭禅 三十棒 南天棒の精力主義 南天棒の活作略 酒と南天棒 七花八裂 NDL…

作家夫妻 犬田卯・住井すゑ 文学歴正史 犬田章

2018年2月、私家版として刊行された犬田章による犬田卯・住井すゑの評伝。 農民作家の犬田卯と文芸作家住井すゑ(旧姓・筆名)の長男である犬田章は、父母の長年の文筆活動の足跡を記録して同人誌(現在入手困難)に連載してきたが、本書にその大部分を再録した…

米 犬田卯

1940年12月、青梧堂から刊行された犬田卯(1891~1957)の短編小説集。装幀は小川芋銭(1868~1938)。妻は住井すゑ。 目次 米 瘤 橋の上 山川中尉 竹馬の友 一老人 競馬 おびとき 錦紗 荒蕪地 沼畔小話集 伊田見男爵 虚脱人 傳統拒否者 自然人 神樣 米泥のM…

石の花冠 村山りおん

2007年10月、作品社から刊行された村山りおんの長編小説。装画は著者。第5回小島信夫文学賞受賞作品。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

プラスティックの小箱 村山りおん

1999年12月、小沢書店から刊行された村山りおんの短編小説集。装画は著者。第1著作集。 目次 Y山荘で プラスティックの小箱 ある晴れた秋の日に 坂道 竹林の中で NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

花と魚と 柳原良平 画文集

1982年9月、同時代社から刊行された柳原良平(1931~2015)の画文集。 同時代社の藤井宏志サンは私がいた兵庫県立尼崎高等学校の後輩である。その藤井サンにウチからなにか本を出してみませんかと声をかけられた。私もこういうきっかけで仕事をするのが好き…

リンゲルナッツの放浪記 ヨアヒム・リンゲルナッツ 鈴木俊訳

2000年4月、土曜美術社出版販売から刊行されたリンゲルナッツの自伝。翻訳は鈴木俊。 目次 訳者口上 その1 Ⅰ ヴィルベルフォースをめぐる冒険(1) Ⅱ 航海 訳者口上 その2 Ⅲ ヴィルベルフォースをめぐる冒険 (2) Ⅳ ミュンヘンと簿記係 訳者口上 その3 Ⅴ ジンプ…

水兵リーベぼくの船 佐藤勇介詩集

2007年1月、思潮社から刊行された佐藤勇介(1979~)の詩集。 収録した34の詩篇は、二〇〇四年の七月頃から、二〇〇五年の七月頃に渡って、約一年の間に書き留められた。当初から連作を目論み、配列は制作順に依っている。終わるべき詩篇数は34と定め、各章…

青い家 福間健二詩集

2011年7月、思潮社から刊行された福間健二(1949~2023)の詩集。装幀は清岡秀哉。第19回萩原朔太郎賞、第49回藤村記念歴程賞受賞作品。画像は2011年10月2刷版。 ここに収めたのは、すべて詩集のかたちでは未刊のものである。 どういう詩集を作るか、何度も…

山の向こうに家はある 石川厚志詩集

2018年9月、思潮社から刊行された石川厚志(1962~)の第3詩集。著者は東京都生まれ、刊行時の住所は埼玉県。刊行時の職業は臨床心理士・写真家。 親がなければ私はいません。自身も親になりました。仕事柄、家族というものを考える機会も多いのです。子ども…

かわいくて 紺野とも詩集

2014年7月、思潮社から刊行された紺野ともの詩集。装幀は小林礼佳。付録栞は川口晴美「かわいいということの意味」、渡辺玄英「ウロボロスの現在」。 目次 エレクトロニカ鳴動す マキア プラッシュブロッサム BI嬢 懐風 薄膜 NOJESS 燐光 洌 L'Amant Spectru…

性的人間 大江健三郎

1963年6月、新潮社から刊行された大江健三郎(1935~2033)の短編小説集。 目次 性的人間セヴンティーン不満足 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

随筆 続女ひと 室生犀星

1956年3月、新潮社から刊行された室生犀星(1889~1962)の随筆集。装幀は山口蓬春(1893~1971)。 目次 ・女ひとだち 女ひと世界 人生は飯事遊びから じやんけんぽん 博士と理髪士 悲願ノ人 梅が咲いて 映畫の正體 紫の雲 女言葉集 無縫の人 靴音 美女達 …

随筆 女ひと 室生犀星

1955年10月、新潮社から刊行された室生犀星(1889~1962)の随筆集。装幀は小林古径(1883~1957)。 目次 えもいはれざる人 爲すなきことども 手と足について 童貞 二の腕の美しさ 映畫の中 季節の聲 詩のあはれ 君は一たい何を言つてゐるのだ 廢墟の學問 …