小野十三郎

垂直旅行 小野十三郎詩集

1970年12月、思潮社から刊行された小野十三郎(1903~1996)の第6詩集。装幀は石川勝。 目次 燃える籠 トゥルキノのふもと 黒いオルフェ 昆明の夕だち 消えた村 バベル ボリビアからの便り キリン草への唄 スペインの舞扇 黄金虫 鶴見 グゼンの里 シルクロー…

重油富士 小野十三郎詩集

1956年4月、東京創元社から刊行された小野十三郎(1903~1996)の第9詩集。装幀は辻まこと。 これは、昭和二十八年に、「日本国民詩集」の一冊として出した「火呑む欅」に次ぐ私の第九番目の詩集にあたります。凡そ三年間に書いた四十篇の作品を、「野の夜」…

詩論 小野十三郎

1949年8月、不二書房から刊行された小野十三郎(1903~1996)の詩論。装幀は高橋綿吉。1947年刊行の真善美社版に加筆訂正を行ったもの。 一、これらの諸斷片の大方は戰爭中、雑誌「文化組織」に連載されたものである。一、一本とするにあたつてわざと元の無…

詩のかたち詩の発見 よみうり詩壇の十年 小野十三郎

1987年11月、浮游社から刊行された小野十三郎(1903~1996)の詩論集。編集は寺島珠雄(1925~1999)。 私など詩を書いていると、どうしても散文的な叙述体でながさなければならないところがある。これは詩の書き方が、歌うというよりも描くという方法に拠っ…

大阪 小野十三郎詩集

1953年6月、創元社から刊行された小野十三郎(1903~1996)の詩集。表紙は中村真。写真は河野徹。 私がこの詩集の第一部をなす作品を、最初に同じく「大阪」という題の下にまとめ世に問うたのは、いまから十四年昔、昭和十四年である。私にとってはいろいろ…

工作者の口笛 小野十三郎

1966年11月、国文社から刊行された小野十三郎(1903~1996)の評論集。 目次 詩の前衛は不在か この硬い複雑な構築 工作者の口笛 味方に対して残酷であること 文学における「政治」 清潔な根なし草 革命的ということ 日本の散文と韻文 現代詩の社会性 リズム…

多頭の蛇 小野十三郎評論集

1949年3月、日本未来派発行所から刊行された小野十三郎の評論集。 目次 多頭の蛇 詩の音樂性 詩と小説の間 スペインの岩と城と太陽 スタヴローギン-バクーニン 日本の風景 時評一束 樣々な異質性の混同 風景について(一) 風景について(二) 詩の世界の狹さ 細…

大海邊 小野十三郎詩集

1947年1月、弘文社から刊行された小野十三郎の詩集。装幀は池田克巳。 目次 雀の宿 大海邊 日本冬物語 街を歩く妖精 夕暮の水の中で 夢 遠望 あの頃に讀んだ本のこと 成瀬政男 昔の塲所 砲塔旋盤について 針葉樹帶へ パイプの話 河川生産物No,1 航空機用ア…

コルシカの薔薇 牧羊子詩集

1954年7月、創元社から刊行された牧羊子の第1詩集。装幀は富士正晴。牧は開高健の妻。 目次 ・化粧 海 化粧 窓 魚の骨のある風景 冬の都 河 道子 ある抽象的な 鏡の中 ・X'mas Tree 街に 白昼夢 龍宮 X'mas Tree かげろう 太陽の子 ・コルシカの薔薇 柵の中 …

新しい詩の作り方 小野十三郎

1950年4月、平和出版社から刊行された小野十三郎の詩論集。 目次 まえがき 中野重治 1 だれが詩を書いているか 2 苦しい生活の中で 3 ある少女たちの場合 4 夢を見る知新 5 借ものの頭では詩は書けぬ 6 「瞳は精神よりも欺かれることが少ない」 7 子…

異郷 小野十三郎詩集

1966年10月、思潮社から刊行された小野十三郎の詩集。装幀は伊原通夫。 目次 雲も水も 花びら サイゴンの南方メコン川下流のデルタ 落葉の下 自然も斗いに参加する スカンボの花とチヨウデの花 紅葉1 紅葉2 シェーラの山 城砦 北越雪譜 毛先生の七律 古い…

詩と創造 その精神と方法  小野十三郎

1956年12月、理論社から刊行された小野十三郎による詩論・現代詩入門書。「私の大学・文学の教室」シリーズの5。 私は、すでにこれまでに、詩の手びきのような本を三冊書いています。この本もいくらかそういうおもむきがないことはありませんが、ここでは、…

小野十三郎ノート 別冊 寺島珠雄

1997年10月、松本工房から刊行された寺島珠雄(1925~1999)による小野十三郎(1903~1996)評論集。装幀は奥野章。 去年、一九九六年の十月八日に小野十三郎さんが亡くなった。まもなくまる一年という日にこのまえがきにとりかかっている。 小一年の間に、…

日は過ぎ去らず わが詩人たち  小野十三郎

1983年5月、編集工房ノアから刊行された小野十三郎の随筆集。装幀は栗津謙太郎。 目次 Ⅰ 定住者の視界 大阪の道すじ サテン文化人 日記から 日は過ぎ去らず 私の会った人 海から見えるもの 定住者の視界 樹木の影 倒立する三角 ある詩の文体 シカゴ詩集 Ⅱ 同…

詩論+続詩論+想像力 小野十三郎

2008年10月、思潮ライブラリー・名著名詩選の1冊として復刊された小野十三郎(1903~1996)の詩論集。定本は1962年版。附録栞は、金時鐘「私の出会った人々」、冨岡多恵子「小野十三郎の死」、倉橋健一「小野十三郎管見」、寺島珠雄「『詩論+続詩論+想像力…

短歌的叙情 小野十三郎

1953年11月、創元社から刊行された小野十三郎(1903~1996)の評論集。 目次 韻からよみがえるもの 精神の中の短歌 短歌的叙情に抗して 新しい言葉の秩序とともに 奴隷の韻律 この短歌的なもの 弱い心 浪花節的旋律 叙情の変革について 俳句的表現について …

畦の薺 三井葉子詩集

1989年1月、富岡書房から刊行された三井葉子(1936~2014)の第14詩集。 目次 秋* 乱菊 秋の林檎 ほうずき 光る鍋 夕焼ける秋 秋祭 混ぜ酢 朝になると 浮いたところ おばさんの鏡 日中のカンナ 文字 春* 春の傷 弁当 桃 空の梅 のっと日の出る 濃く咲く梅 …

草のような文字 三井葉子詩集

1998年5月、深夜叢書社から刊行された三井葉子(1936~2014)の第17詩集。 目次 はなびら 藤の宿 夢一夜 畳屋街 萩の朝 秋が 咲いて出たら めじるし 川 表札のこと ∨の字 水鏡 藤 とんぼ 波間 われもこう 草のような文字 橅の墓 花 や とおりゃんせ 甘い冬 …

鯨のアタマが立っていた 青木はるみ詩集

1981年11月、思潮社から発行された青木はるみ(1933~)の第2詩集。第32回H氏賞受賞。小野十三郎に師事していた。 真夏の午後二時頃のメインストリートは、ふっと人影のとだえる暑さでした。一台のタクシーが降って湧いたように私の前方に停まり、ドアが開い…

自伝 空想旅行 日は過ぎ去らず 小野十三郎

朝日選書41として1975年に発行された。 文学学校に情熱をもやし、アラブの仲間と語らい、亡き友花田清輝を想う、そしてまたSLに胸を躍らせ、「南海ホークス」に一喜一憂する――読売文学賞に輝く大阪市井の詩人が綴る珠玉の散文。 目次 大阪の道すじ わがユー…

大阪―昨日・今日・明日― 小野十三郎

1967年8月、角川書店から刊行された小野十三郎(1903~1996)の21冊目の著書。 万国博は、東京ではなく大阪で開催される。大阪が、政治、経済、文化的に日本歴史上で果たしてきた役割は大きい。そして、それは今後も約束されているように思われる。だが、は…