2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

俗身の歌 曽根千尋詩集

1961年9月、南北社から刊行された曽根千尋の第1詩集。装幀は片柳忠男。 この二年来、旅ばかりつづけました。旅先きで倒れることでもあったらと、身辺手記のつもりで綴ったのが、この「俗身の歌」でございます。成長した独り子に読んでもらうつもりでした。本…

平戸廉吉詩集

1981年12月、日本近代文学館から復刻された平田廉吉(1893~1922)詩集。元版は平戸廉吉詩集刊行会(1931年)。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

黄泉幻記 林美脉子詩集

2013年5月、書肆山田から刊行された林美脉子(1942~)の第6詩集。装幀は亜令。著者は北海道滝川市生まれ、刊行時の著者の住所は札幌市。 一昨年上梓した詩集『宙音』は、二十数年前に書き終えていながら出版するきっかけを失い、長く放置されていた作品を納…

聴け! 風を アン・リンドバーグ 石田アヤ訳

1939年5月、白揚社から刊行されたアン・リンドバーグ(1906~2001)の旅行記。翻訳は石田アヤ。2004年、白水社から中村妙子による新訳が刊行されている。 目次 譯序 序―チャールス・A・リンドバーグ― I サンチアゴ 1 追ひ風 2 着水できるのか? 3 太西洋…

桃の花 高階杞一詩集

2005年9月、砂子屋書房から刊行された高階杞一(1951~)の第10詩集。表紙は宇田川新聞。 目次 Ⅰ 杜子春 邯鄲 桃太郎 青い花 ゆうきゅう 愛の場所 背中 はたはた 冬の器具 Ⅱ 夜明け前 上洛 時雨のように 旅 遊山 おたべの力 The new war Ⅲ 外は暗いが料理は…

剃刀日記 石川桂郎 シリーズ日本語の醍醐味2

2011年12月、烏有書林から復刊された石川桂郎(1909~1975)の短編小説集。編集は七北数人。 目次 ・剃刀日記 序 横光利一 蝶 炭 薔薇 椿 指輪 百日紅 堤防 秋の花 柚子湯 転業記 転業半歳 商売往来 高雲寺跡 柏餅 元旦の朝 お天気 連翹 七草まで 朝顔 芸者 …

にくまれ憲兵 大谷敬二郎

1957年9月、日本週報社から刊行された大谷敬二郎(1897~1976)の回想録。装幀は桂ユキ子。 目次 まえがき 吉田茂逮捕の真相 英人スパイ、コックスの自殺 あと味の惡かった救世軍弾圧 昭和維新と浅原健三の陰謀 ・<二・二六事件秘話> 叛乱将校の血淚 真崎大将…

シュルレアリスム詩集 飯島耕一訳

1969年9月、筑摩書房から刊行されたシュルレアリスム詩集。翻訳は飯島耕一。 目次 ジャック・プレヴェール レイモン・クノー ポール・エリュアール ルネ・シャール ロベール・デスノス バンジャマン・ペレ アントナン・アルトー エーメ・セゼール オクタビオ…

名残の星月夜 坪内逍遥

1918年1月、春陽堂から刊行された坪内逍遥(1859~1935)の長篇戯曲。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

静かな賭け 木原悦子詩集

1975年10月、思潮社から刊行された木原悦子(1938~)の詩集。装幀は安野光雅。著者は長野県生まれ、刊行時の職業は日本リーダーズダイジェスト編集部員、住所は渋谷区広尾。 目次 Ⅰ静かな賭け 流れる 乱舞する アルタイルとヴェガ 春の岬 薔薇蕭条 静かな賭…

乾いた唇 徳田秋聲

1940年11月、明石書房から刊行された徳田秋聲(1872~1943)の自選短編集。装幀は三雲祥之助。 目次 感傷的の事 きのこ 乾いた唇 黒い幕 宇治の一日 湖のほとり 青い風 蟹 犠牲者 悲しみの後 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

無明 石橋三男歌集

1959年7月、青虹社から刊行された石橋三男の歌集。 目次 序文 大脇月甫 ・昭和十三年 落葉する 夏に向ふ 木枯 ・昭和十四年 秋深む 雑記帳 身辺雑唱 病む日 友逝く 熱き日 漁火 海に向ふ ・昭和十五年 霰 種痘 春逝く 水乏し 風冷ゆ ・昭和十六年 漁村の曙 …

生の泉 中村剛彦詩集

2010年1月、ミッドナイト・プレスから刊行された中村剛彦の詩集。装幀は古屋知章。 何のために詩を書くのか、詩とは何なのか、ずっと問い続けてきたが、答えは全く見えてこない。いやそもそも私が書いているのは詩なのか。このようなものは詩とは呼べないの…

火夜 増田みず子

1998年10月、新潮社から刊行された増田みず子(1948~)の長編小説。装画は平澤篤。 目次 夏の部 秋の部 冬の部 春の部 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

明後日の手記 小田実

1951年5月、河出書房から刊行された小田実(1932~2007)の長編小説。装幀は小佐治一夫。 「戦後文学」という言葉が、いつしかジャーナリズムの上から消えて、日本の文学界は、ものわかりのよ人々の支配の下に、再びに復したかに見える。戦後文学は終熄した…

矢代東村遺歌集 矢代東村

1954年9月、新興出版社から刊行された矢代東村(1889~1952)の遺稿歌集。編集は渡辺順三と香川進。刊行委員は尾山篤二郎、北原菊子、窪田空穂、土岐善麿、前田繁子、松村英一、吉植庄亮、米田雄郎。 目次 パンとバラ 大正十二年―同十五年、三一七首 溶鑛爐 …

随筆検屍 太田千鶴夫

1936年11月、象文閣から刊行された太田千鶴夫の医学随筆集。 目次 支那の宿 村々を繞りて 空想の猫など 警察醫夜話 郁達夫と語る 屍體を繞る怪談 馬車のことなど 自由に就て(シユーレーヂンガー) 現代文學と醫學に就て 檢屍第一課 西湖の旅 醫聖ペツテンコー…

詩人の抵抗と青春 槇村浩ノート 宮崎清

1979年10月、新日本出版社から刊行された宮崎清(1927~)による槇村浩の評伝。 目次 序説 槇村浩の詩と生涯 第一章 「生ける銃架」について 第二章 「間島パルチザンの歌」の土壌と背景 第三章 意識の変革と詩のリアリズム 第四章 牢獄と詩人の抵抗 第五章 …

日本海流 大江満雄詩集

1943年9月、山雅房から刊行された大江満雄(1906~1991)の詩集。 目次 序 ・日本海流 日本海流 海流 名誉を欲する歌 南方への歌 碑 印度人に スエズ運河 廣東人 岩 波 明け方に戰死者を弔ム歌 時に思ふ 義眼 幻想 飢ゑ 墓碑銘 道 花にかこまれて 祈り 生命…

海の古文書 北川透詩集

2011年6月、思潮社から刊行された北川透(1935~)の長篇詩集。装幀は間村俊一。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

孝標の女 岩田京子詩集

1966年6月、思潮社から刊行された岩田京子(1937~)の第2詩集。刊行時の職業は法務省東京保護観察所勤務。 目次 出発 十年 吉野 象の小川 詠唱 去年の夏に 雪あかりの道で 橋 濠 あじさい 仕事のように 白い花 たまさか起きて 再び、橋 病院のある街 門出 …

光る朝 木村迪夫詩集

2008年10月、書肆山田から刊行された木村迪夫(1935~)の詩集。装幀は菊地信義。第16回丸山薫賞受賞作品。 少年期、村暮しは嫌だった。顔もなく、言葉も持たず、地深くもぐったままの、うじ虫にも似た百姓暮しは、なおのこと嫌いだった。 夜ごと野の原の土…

記憶の書 鷲巣繁男詩集

1975年4月、思潮社から刊行された鷲巣繁男(1915~1982)の第9詩集。装幀は高橋睦郎。 目次 ・薔薇の章 わがゲネシス わがスカラブの記憶 記憶の書 寺院 アグラファ 薔薇物語 優しい死者たち ・呪法の章 形の呪法 死の呪法 薔薇の呪法 夏至の牧歌 歌の呪法 …

クーラー 愛敬浩一詩集

1999年8月、ワニ・プロダクションから刊行された愛敬浩一(1952~)の第3詩集。著者は群馬県生まれ、刊行時の住所は伊勢崎市。 病中詠歌は、日本詩歌の伝統の一つである。数年前、まちがいなく私は二週間ほどの入院を経験した。残念ながら生死をさまようよう…

飛ぶ男 木村迪夫詩集

2012年6月、書肆山田から刊行された木村迪夫(1935~)の第14詩集。装幀は菊地信義。 目次 夢のフォークロア 秋雨/わたしの村 村への道 稔りを呼ぶ声は 飛ぶ男 恋の季節 祭りの準備 眠れ、たんぽよ えたいのしれない季節のうた なつかしいなあ――わが田園哀歌…

青春詩集 うすあおい岩かげ 北杜夫詩集

1993年10月、中央公論社から刊行された北杜夫の詩集。装画は山本容子、装幀は渡辺和雄。 私は中学まで理科少年であったが、旧制松本高校に入ったとき、たまたま茂吉の歌集を読み、文学に開眼した。在学中に作ったつたない短歌を『北杜夫若年歌集寂光』として…

レモンの窓 雨宮テイコ詩集

2005年3月、れんが書房新社から刊行された雨宮テイコの詩集。装幀は狭山トオル。 目次 ・思惟する水 火種 言葉 無限 いまここに在ること 樹の羽根 夢みる水 金の弓 赤い花 夜の鼓動 今日 眠りの種 矢車草 水引草 虹 葡萄 ヒヤシンスの空 樫の樹 記憶 『天上…

そして君と歩いていく 岡田幸文詩集

2020年7月、ミッドナイト・プレスから刊行された岡田幸文(1950~2019)の第3(遺稿)詩集。著者は京都生まれ、東京育ち。元ミッドナイト・プレス社主。 『そして君と歩いていく』は、岡田幸文の第三詩集となります。『あなたと肩をならべて』『アフターダン…

夢虫 増田みず子

1991年5月、講談社から刊行された増田みず子(1948~)の短編小説集。装画はとどろきちづこ、装幀は中島かほる。第42回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞作品。 目次 花 夢虫 まゆ玉 仕掛花火 街の草むら 夢知らせ 天気雨 街塵 風 NDLで検索Amazonで検索日本の…

あれからこっち 加賀谷春雄詩集

1996年6月、潮流出版社から刊行された加賀谷春雄(1934~2015)の第6詩集。カバーは上野誠「はばたき」。著者は東京生れ。 目次 空 波打ち際 鼻 三月二十九日 ウさん 遊就館で 足あとをつけた 平和の日 新宿駅の尻尾 ポイント こぶしのねずみは心臓でありも…