2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

女軍 獅子文六

1941年2月、河出書房から刊行された獅子文六の短編小説集。装幀は猪子斗示夫。 目次 ホントの話 われ過てり 好漢奇癖あり 寫眞 賣家 女軍 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

冬來りなば 伊藤永之介

1943年2月、錦城出版社から刊行された伊藤永之介(1903~1959)の長編小説。 この數年來私は農村の醫療問題に關するるのを時々書いて來たが、本篇はそれに一應の締めくくりをつけるつもりで、筆を執つたものである。 私がこの種のものに手をつける氣持になつ…

跫音 木島始編

1957年11月、出版書肆パトリアから刊行されたハンセン病小説アンソロジー。著者代表は国立療養所邑久光明園創作会、編集は木島始。 ……白い砂、青い松、ないだ海、あたたかい微風、なだらかな坂道、……わたしは小島を一周してそれから文芸会のひとびとと話をす…

わが詩・わが歌 潮光 伊藤和夫

1973年3月、北方領土対策文化連盟から刊行された伊藤和夫の詩歌文集。著者は東海道日坂宿生まれ(掛川市)、刊行時の住所は藤沢市辻堂。 目次 ・短歌篇 宿場気質 天地の戒律 流転遍路 人間苦悩 まぼろしの花 梅花ノ賦 酒徒酒友 友の情け 町奴 ふるさと 春の…

砦 右原尨詩集

1952年8月、爐書房から刊行された右原尨(1912~2001)の第1詩集。 目次 序 Ⅰ 冬なり 楡 烏 砦 豚 爪 タランテラ コスモス Ⅱ 眞夏 十七歲 冬 十一月 鳶 春 村 風の記 冬 Ⅲ 日輪 寢台 駝鳥 沿海都市 ⅠⅠⅠⅠ 山峽 大宇陀 暗がり峠と云うところ われ大いに馬鈴薯…

雑草の歌 柴田苗太郎詩集

1962年5月、私家版として刊行された柴田苗太郎の第1詩集。題字は大日方華岡、カットは東光寺啓。著者は秋田県生まれ、刊行時の職業は警視庁職員の機関誌「自警」編集部。 私の三十有余年の詩友柴田苗太郎君が、今度初めて詩集「雑草の歌」を上梓した。面白い…

復活祭まえに 山口ひとよ詩集

1968年2月、思潮社から刊行された山口ひとよの第1詩集。 目次 マリン・スノー 夏の夜の夢 馬の目 夏の果 夏の蛇 マダム・ジョリへ 復活祭まえに 夏終る 今夜のわたしは 肉のオノ ちいさなもの 駆ける 闘牛 碧い目の猫 夜の空のどこかに フェニックス あなた…

蒼海詩集 千家元麿詩集

1936年8月、文学案内社から刊行された千家元麿(1888~1948)の詩集。画像は函欠本。 目次 ・第一部 散歩 夜 月 見出すもの 夜更の人々 月 ロダンとルノアールの女性 畫家 望み 希望 詩人 ある國の話 海 大地 月夜 灯取蟲 戀の國 詩 智力 冬の部屋 静思 友の…

ひとみしりな入江 岸田今日子

1978年11月、大和書房から刊行された岸田今日子(1930~2006)のファンタジー小説集。装画は東逸子、装幀は小原和行。画像は1985年の新装版。 目次 ミッシェル 沼で 悲恋 七匹目の仔山羊 いつもの夏 ひとみしりな入江 縞が似合う女 風が… 絵日記 いばら姫ま…

意志と情熱 十返一

1941年7月、通文閣から刊行された十返一(肇)の評論集。青年藝術派叢書。 目次 序章 新時代の環境について 第一部 ジユリアン・ソレル 1 自己殺戮 2 精神の密室 3 意慾的狂氣 4 「精製」について 第二部 ラスコオリニコフ 5 不安な夢 6 憑かれた人々 …

子供にしてあげたお話 してあげなかったお話 岸田今日子

1975年10月、大和書房から刊行された岸田今日子(1930~2006)の童話・エッセイ集。装画は味戸ケイコ。 子供が眠る前に、自分で作ったお話をしてあげるというのが、永い間の夢でした。 そして、そういうお話をどんどん書いて、あわよくば童話作家になれたら…

風景の諷刺 吉原重雄詩集

1939年5月、作品社から刊行された吉原重雄の遺稿詩集。編輯は佐伯郁郎。題簽は吉原義彥。2011年10月、形文社から復刊。 目次 序文 野口米次郞跋文 中山鏡夫 ペンと菎麻子油 浪漫的 西風 風景の諷刺 後記 佐伯郁郞 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤ…

テリトリー論 伊藤比呂美詩集

1985年4月、思潮社から刊行された伊藤比呂美(1955~)の詩集。表紙、扉構成、本文レイアウトは菊地信義。写真は著者のアルバムより。著者は板橋区生まれ。 索引 ・あ 叫苦と魂消る 100 アウシュビッツミーハー 6 アニエレビッチャ 16 霰がやんでも 126 いっ…

贋ランボー記 吉田義昭詩集

1976年4月、ワニ・プロダクションから刊行された吉田義昭の第1詩集。装幀は武井宏允。刊行時の著者の住所は川越市霞が関。 目次Ⅰ 密約 無心 発熱 冒瀆 異国 黙示劇 Ⅱ 無頼派への鎮魂歌 病巣 ブルースの商人 カタルシスの遊芸人 海藻遊民 唄がたり Ⅲ 海の満つ…

青いコスモス 青木景子詩集

1990年2月、サンリオから刊行された青木景子(早坂類、1959~)の第4詩集。カバーは石郷岡まさお、装幀は小村裕一。著者は下関生まれ。 時々、詩はどうやって書くのですかと尋ねられることがあります。 私はいつでもこの質問に答えられません。(でもこういう…

行行子 門間久男詩集

1982年9月、VAN書房から刊行された門間久男(1930~2002)の長編詩集。扉絵は加美山泰子。著者は秋田県八郎潟生まれ、刊行時の職業は霊園勤務。 目次 山と首 又吹く風の又子 これはひどい カラス 詩集『劇場』より三編 プレゼント 樵 第一の声 よるの大工さ…

折れる 榊弘子詩集

1968年2月、現代詩工房から刊行された榊弘子(1928~)の第1詩集。著者は青森市生まれ。 きしゃがきた 一つ 二つ かぞえた 目がまわって わたしは うしろへ ころびそう おとうと まえへ のめくった 昭和九年度の青森市立橋本尋常小学校の学校文集に載った当…

創作春秋 文藝春秋社編輯

1924年4月、高陽社から刊行されたアンソロジー。編集は文藝春秋社(代表は中河與一)。 目次 序 菊池寛 六の宮の姫君 芥川龍之介 黒蠅 久米正雄 出雲のお札 佐々木味津三 花束 十一谷義三郎 笑はれた子 横光利一 人情修業 加宮貴一 踊り 中河與一 一事件 尾…

遠近法の書 原葵詩集

1976年9月、思潮社から刊行された原葵の第2詩集。装幀は藤林潤也。刊行時の著者の住所は東京都港区高輪。 天王星の凶影の下に牡羊座に生まれ、三歳の時、親しい者がヘビと抱きあっているのを見てしまいました。幼女時代は吃音の九官鳥の振りをして過ごし、祖…

夜の碇の下で 鳩仁彦詩集

2018年6月、書肆山田から刊行された鳩仁彦(1953~)の第3詩集。装幀は亜令。刊行時の住所は世田谷区。 この小さい本に集めた詩や文章のもとは、およそ三○年前、一九八〇年代終り頃から九〇年代なかばに書いたものです。一九八〇年から都内の私立高校に勤め…

耳鳴り 正田篠枝歌集

1962年11月、平凡社から刊行された正田篠枝(1910~1965)の第2歌集。著者は広島県安芸郡江田島村生まれ。原水爆禁止広島母の会発起人。刊行時の職業は下宿業、住所は広島市平野町。 目次 被爆の系譜――私の場合 第一章 原爆以前 第二章 地獄の広島 第三章 原…

艸の、息 松岡政則詩集

2015年9月、思潮社から刊行された松岡政則(1955~)の第7詩集。写真は二月空。著者は広島県生まれ。刊行時の住所は広島市南区。 目次 くさわた 野のひかり 野歩き 千艸百艸 コバ 寒鮠漁 土徳 遊動するもの 逃散する 淫する眼 漕ぐひと 三段峡行 裔 たまもの…

富士山 草野心平詩集

1943年7月、昭森社から刊行された草野心平(1903~1988)の詩集。題字は高村光太郎、素描は庫田叕、写真は土門拳、校訂は土方定一。 目次 作品第壹作品第貳作品第参作品第肆作品第伍作品第陸作品第質作品第捌作品第イ久作品第拾作品第拾壹作品第拾貳作品第拾…

影の風景 谷川憲子詩集

1973年9月、創言社から刊行された谷川憲子(1938~)の第3詩集。著者は福岡市生まれ。刊行時の職業は甘木市立中学校図書館勤務。 谷川憲子さん。 あなたの自選詩集『影の風景』の原稿を一通り読み終って、これはもうわたくしなどが今更めかしく序文など書く…

アアの共同体 1964~76 野田理一詩集

1976年、書肆季節社から刊行された野田理一(1907~1987)の詩文集。 目次 プラカードのために 聞こえるということば 花園で… 切紙の日 セミ1 BODY & SOUL それは…(映画写真) 僧 時間の映像 いのちのある限り 花の下にも休む あれは暗さ 寓話1 寓話2 寓…

国民詩朗讀のために 榊原美文

1942年6月、日本出版社から刊行された榊原美文(1906~1979)の評論集。著者は愛知県生まれ、刊行時の職業は中学校教師。戦後、愛知学芸大学教授、帝塚山大学教授。 目次 序 Ⅰ國民詩朗讀のあらまし 一 大東亞戰と國民詩 二 國民詩の朗讀 三 朗讀の要領 1 明…

綽名で呼ばれた場所 大西隆志詩集

1978年9月、紫陽社から刊行された大西隆志(1954~)の詩集。刊行時の著者の住所は兵庫県加古川市。 目次 ロンリー・マン 銃を向けられ 繋がっている断片 なにかいったかい 風の日の行方 晾されれる首尾 浮かび上がったものはなに 草、滲みる日に きれこむ所…

多喜さん詩集 井上多喜三郎詩集

2013年3月、龜鳴屋から刊行された井上多喜三郎(1902~1966)の詩選集。著者の職業は呉服・衣服の行商。編集は外村彰。 目次 Ⅰ 慈 夕 活 種子 朝 谷間の抒情 Ⅱ 勤 芸 余 生 蚕 調 Ⅲ 日課 浅春の歌 花粉 愛情譜 掌に住むひと 遥 Ⅳ 秋の雲 理髪店 Virgin しの…

予感 山南律子詩集

1963年2月、蜘蛛出版社から刊行された山南律子の第1詩集。写真、装幀は君本昌久。刊行時の著者の住所は兵庫県尼崎市。 目次 予感 母の瞳 石 えくぼ 七畝の畠 プラットホーム お彼岸<こどものはなし> 採種の村 矢車草 サフランの名に 小さな祈りのために あ…

美しいポリー オールコット/由起しげ子

1956年10月、大日本雄弁会講談社から刊行されたルイザ・メイ・オルコット(1832~1888)の少女小説。翻案は由起しげ子(1900~1969)。装幀は梁川剛一、装画は日向房子。世界名作全集147。 目次 ・前編 ポリーの到着 学校へいく トムのいたずら ポリーのなや…