2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

薄命の作家 素木しづの生涯 沖藤典子

1988年6月、新潮社から刊行された沖藤典子(1938~)による素木しづの評伝。 目次 プロローグ 藤村操の自殺と三人の女 第一章 運命の刻印 第二章 作家志願 第三章 青春の夢 第四章 出会いの島 第五章 暁の誓い 第六章 赤ちゃんや 第七章 血の絆 第八章 二人…

ミネソタ詩集 ロバート・ブライ+ルーイ・シンプスン+ジェームズ・ライト

1967年3月、思潮社から刊行されたアンソロジー。翻訳は片桐ユズルと池谷敏忠。現代の芸術双書21。 目次 まえがき(片桐ユズル) ロバート・ブライ 広告屋の大軍 J・P・モーガンの昇天のための詩 ラキパール川にむかって車をはしらせる 三部に分かれた詩 助…

詩と、人間の同意 稲川方人

2013年5月、思潮社から刊行された稲川方人の評論集。著者自装。 目次 はじめに 生ける言葉と死す言葉 いまこそ難解な虚構が求められなければならない 詩が書かれたことの記憶 吉岡実がいるということは…… この死の「最後」に詩=史は明るく口を開いている 北…

素木しづ作品集 その文学と生涯

1970年6月、北書房から刊行された素木しづ(1895~1918)の作品集。編集は山田昭夫(1928~2004)。表紙絵は長谷川伝、題字は奥村寿美子、カットは茂登山東一郎。 久しいあひだ埋没したままになってゐた素木しづ子の作品が、五十年ぶりで陽の目を見ることに…

抱女而死 角田清文詩集

1987年4月、書肆季節社から刊行された角田清文の詩集。 目次 Ⅰ 漢文 抱柱而死 可憐人 皇統記 抱女而死 Ⅱ 論理 フランシーヌ 延長 身の丈 挿話の挿話 傾き 論理の叙情 使徒行録 Ⅲ はじっこ 禁色の君枝 はじっこ 非象徴・非記号 殉愛 語義<2> おとぎの王国 …

判任官の子 十和田操

1937年6月、赤塚書房から刊行された十和田操(1900~1978)の第1小説集。装幀は守屋三郎。画像は裸本。 目次 判任官の子 蝦 海豚提灯と犬張子 羽蒲團 爆笑 詩人の舊惡 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

やまあいの煙 重兼芳子

1979年9月、文藝春秋から刊行された重兼芳子(1927~1993)の第2著作集。表題作は第81回芥川賞受賞作品。装幀は坂田政則。 目次 やまあいの煙 見えすぎる眼 白いブラウス 組み敷いた影 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

あくたれ童子ポコ 北畠八穂

1953年12月、光文社から刊行された北畠八穂の長編童話。挿絵装幀は桂ユキ子(ゆき)。 目次 ポコペン ニンジュツ ポコのお母ア神かくし 村つくり、人つくり チョン組ドロンコ日 生きている死ガイのタマシイ 岩部屋の貝の燭台 分教場のムズとクロンボ バナナ…

現代詩の理解 鈴木志郎康

1988年9月、三省堂から刊行された鈴木志郎康の詩論集。 この本は「現代詩」を読んで理解したり、またこれから詩を書こうとするときの、現在の詩という表現の基本となるところを説き明かしてみようと試みて書かれたものである。「現代詩」は「近代詩」と明ら…

ありらん峠 金文輯

1957年6月、第二書房から刊行された金文輯(1909~?)の短編小説集。装幀は前田政雄。 「聖家族」を読んで、なんだ、俺の恋人F子がモデルになってるじゃないか!ちくしょう!と歯を食い縛る所で、幕があく。 堀辰雄を殺し損ねてやけくそになり、酒場の女を…

流れる女体 池田みち子

1958年7月、文芸評論新社から刊行された池田みち子(1910~2008)の短編集。 目次 流れる女体 通り魔 桃色横丁 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

宿なしまり子 室生犀星

1962年5月、角川書店から刊行された室生犀星の中編小説。1948年6月~8月、西日本新聞と北海道新聞に連載。連載時の表題は「唇も寂しく」。 目次 頬とペンキ 宿なしまり子 この女を見よ しこめ 合歓の花 解説 奥野健男附 室生朝子 NDLで検索Amazonで検索日本…

白い青春 精薄処女たちの部屋 不二昌男

1956年12月、虎書房から刊行された不二昌男によるルポルタージュ。不二は文化評論社社主。 目次 序 北畠八穂 十三人の生徒たち 白い道 精薄の弟「柱さん」 H学園の思い出 上野公園の娘 堕ちゆくもの―春枝のかなしさ― 下宿学園誕生 森田家とT先生 お福さん …

陶古の女人 室生犀星

1956年12月、三笠書房から刊行された室生犀星の短編小説集。装画は恩地邦郎、題簽は畦地梅太郎、奥付印刻は宮地嘉六。装幀は著者。 陶古の女人 私はときどきかういふ作品を書いて、小説にある私の浮沈のすがたを眺めることが好きである。書くことの愉しさは…

闘い・女の宿 譲原昌子

1988年12月、同成社から刊行された譲原昌子の著作集。扉画は大谷静子。 目次 作品 フユの略歴 闘い・第一章 母の記録 闘い・第二章 父親 世俗 小鳥も帰る 菜の花 雪崩 雪の道づれ 焚火 働蜂 章子という女 母の夢 とこんぼ時計(遺稿) 女の宿 詩歌 短歌 詩・散…

純情小曲集 萩原朔太郎詩集

1925年8月、新潮社から刊行された萩原朔太郎の第4詩集。 目次 珍らしきものをかくしてゐる人への序文・室生犀星 自序 出版に際して 愛憐詩篇 夜汽車 こころ 女よ 櫻 旅上 金魚 靜物 涙 蟻地獄 利根川のほとり 濱邊 綠蔭 再會 地上 花鳥 初夏の印象 洋銀の皿 …

朔北の闘い 譲原昌子

1985年11月、同成社から刊行された譲原昌子の著作集。扉画は大谷静子。 目次 作品 朔北の闘い 抒情歌 岩香蘭 やどかり 山は霙 金歯 雪の駅逓 靴 つんどらの碑 感想 山 冬の花 作家の眼 小説のむずかしさ 高い壁 研究資料 譲原昌子さんについて 宮本百合子 四…

犀星 句中游泳 星野晃一

2000年1月、紅書房から刊行された星野晃一による室生犀星俳句の研究書。装幀は浅井潔。 目次 関係・かかわり 二重写し こがらし・ねぶか 身もと洗われる思い 詩の本歌取り 蕪村と犀星 あわい 寅次郎と伊之 あわいに生きる 人間・ひと 母と娘と妻 二人の母 わ…

系統樹 鈴木理子詩集

1978年10月、国文社から刊行された鈴木理子(1932~)の第6詩集。 目次 Ⅰ カレンダー 一月の砂時計 二月の眠り 三月の猫 四月の手 五月の約束 六月の言葉 七月のトリック 八月の日曜日 九月のロミオ 十月のこうのとり 十一月の昼気楼 十二月の地上絵 Ⅱ 夜を…

竹村俊郎作品集 室生朝子編

1975年9月、文化総合出版から刊行された竹村俊郎(1896~1944)の作品集。上下2巻。編集は室生朝子。口絵写真は千葉春雄。 丸山薫氏の文学碑の除幕式が、三年前の秋、山形の横根沢で行なわれた。私はその帰り途、何年ぶりかで竹村俊郎の未亡人かつ子夫人を尋…

冬白 萩原健次郎詩集

2002年6月、彼方社から刊行された萩原健次郎(1952~)の第8詩集。写真は龟村俊二、装本は倉本修。 目次 冬白 雪を捨てる 振り返る 修学院 霞む ひどいひとだ 無月 墨彩 通達 大敗 無臭 空池 冬の池 若沖に 液晶画 氷図 松林図 霧中 冷たい布 あとがき冬白の…

丹碧の像 青山圭一

1966年12月、今野書房から刊行された青山圭一の短編集。48部限定版。装画は宮本匡四郎。 目次 歩み 生 Passion 線条の中の人 三角の構図 流動する空間 円 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

真昼の旅 鈴木理子詩集

1974年10月、現代詩研究所から刊行された鈴木理子の第3詩集。 目次 Ⅰ 真昼の旅 Ⅱ 金色のねずみ くもり空 羽蟻 乳色の花束 植物のある風景 秋の贈物 挽歌1 挽歌2 挽歌3 雪の道 愛の流れ 二人のいる風景 銀座で Ⅲ 残されたものの詩 鈴木理子について 筧槇二…

陸橋からの眺め 中村昌義

1979年7月、河出書房新社から刊行された中村昌義の短編小説集。装幀は司修。第30回芸術選奨文部大臣新人賞受賞作品。「出立の冬」は第78回、「陸橋からの眺め」は第80回芥川賞候補作品。 目次 出立の冬 淵の声 陸橋からの眺め NDLで検索Amazonで検索日本の古…

神話からのメッセージ 鈴木理子詩集

1982年9月、現代詩研究所から刊行された鈴木理子の第5詩集。 目次 Ⅰ 神話からのメッセージ 銀河へのメッセージ 海へのメッセージ 童話へのメッセージ 春 左きき 鳥 指 島 朝の形 夜の形 Ⅱ 二十歳 友へ 声 茶色の目 若草物語 真夏の花 銀色の小刀 暗い階段 火…

愛日 第四輯 森安理文詩歌集

1991年4月、右文書院から刊行された森安理文(1915~2003)の詩歌随筆集。目次なし。 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

静かな日 中村昌義

1977年1月、河出書房新社から刊行された中村昌義(1931~1985)の短編小説集。装幀は司修。表題作は第76回芥川賞候補作品。 目次 静かな日 うずくまる闇 走る日 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

夕暮の鏡 鈴木理子詩集

1978年3月、現代詩研究所から刊行された鈴木理子の第4詩集。 目次 Ⅰ 遠い伝説 Ⅱ ばら アオバズク 蝉 あじさい 罪 二人の妹 不眠の傾向と対策 鳥 夕暮の鏡 寒い女 風の女 手紙 秋の足音 逝く 迷子の詩 あとがき 鈴木理子 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオク…

きりすと傳 パピニー

1924年、警醒社から刊行されたジョバンニ・パピニーによるキリスト伝。翻訳は柴田勝衛。 目次 馬小屋 牡牛と驢馬 羊飼ひ 博士たち アウグスト ヘロデ王 罪なき者 エジプトに逃る 褒失者、見出さる 木工として 父の本分 田舎 古い契約 預言者たち 來らんとす…

不協和音 鈴木理子詩集

1971年1月、現代詩研究所から刊行された鈴木理子の第2詩集。 目次 むつかしい足音 不協和音 アメリカそして夏 跋 長田恒雄 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索