水出みどり

冬の樹 水出みどり詩集

1966年9月、昭森社から刊行された水出みどりの第1詩集。装幀は和田徹三。 この詩集の作品のほとんどは昭和三十六年から四十年までの五年間に書いたもので、配列は製作の逆順になつております。数篇をのぞいて全部、「檸檬」に発表しました。 私が本当に詩を…

眠りの吃水線 水出みどり詩集

1996年8月、沖積舎から刊行された水出みどりの第4詩集。写真は秋山実、装幀は和田徹三。刊行時の著者の住所は札幌市南区。 耳は不思議な存在です。人間のもつ器官のなかで、もっとも動物的であり、そして限りなく受動的なもの。耳は眼のように、自分の意志で…

声、そのさざなみ 水出みどり詩集

2010年7月、碧濤舎から刊行された水出みどりの詩集。 目次 Ⅰ 風を踏んで 風が鳴っている 前夜 湿った舌の 触れている 声について 童話 未生 やわらかな闇のなかに カナリヤ 祀り 鏡のなかに 夏を揺すっていて 声につつまれて Ⅱ 紅玉 しずくが落ちる 遙かなも…

夜更けわたしはわたしのなかを降りていく 水出みどり詩集

2017年10月、思潮社から刊行された水出みどりの詩集。刊行時の著者の住所は札幌市南区。 目次 Ⅰ 水のらせん階段を降りて エメラルド 美しい血 ぬぎ捨てた影を サボテン とうさんの声 みえないものがみえ たじろぐ 夜を引き裂いて りはびり CALL 流刑地 結子 …

髪についての短章 水出みどり詩集

1973年6月、国文社から刊行された水出みどりの第2詩集。装幀は和田徹三。版画は岡部昌生。 目次 明るい日ざしのなかで 髪の森にわけ入ると おまえのなかに 森の繁みを行くと 黄昏が 夜の森に流れる 森の奥でのろしがあがる 森が叫ぶ ふいに 森の奥に眠らない…