2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧
1994年4月、花神社から刊行された日原正彦(1947~)の第8詩集。装幀は熊谷博人(1941~)。 ずっと前から、男と女の会話を芯にした詩を書いてみたいと思っていました。日常的な何気ない会話のもつ、いわば「直接性」の力を信じてみたかったのです。 しかし…
2007年6月、思潮社から刊行された中尾太一の第一詩集。装幀はオータ・ナオ。思潮社50周年記念現代詩新人賞受賞作。 ずっと「あとがき」を書いてきた気がする、というのは詩集を構想したときから「あとがき」のことしか考えていなかった、ということがあるか…
1959年12月、筑摩書房から刊行された上林暁(1902~1980)の第21著作集。 本集には、前集に収められた作品以来の作品五篇と、それと同時期の作品五篇とを収めた。作品は餘るほどあつたのに、纏めるのに骨が折れた。纏めようとすると、それぞれの作品が勝手な…
1980年1月、国文社から刊行された「荒地」詩選の新装版。元版は1957年の荒地出版社版。 目次 鮎川信夫集 伊藤尚志集 加島祥造集 木原孝一集 北村太郎集 衣更着信集 黒田三郎集 佐藤木實集 鈴木喜緑集 高野喜久雄集 田村隆一集 中桐雅夫集 中江俊夫集 野田理…
1968年10月、思潮社から刊行された田村隆一(1923~1998)の回想録。装幀は栃折久美子(1928~)。解説は鮎川信夫(1920~1986)と中桐雅夫(1919~1983)。 目次 一九二三年 不良少年の夜 非望のきはみ 冗漫且つ遠廻しな辯明の巻 三好豊一郎の禿頭 ペルセポ…
1961年6月、筑摩書房から刊行された上林暁(1902~1980)の第22著作集。装幀は栃折久美子(1928~)。 私は明けて六十歳(數へ)である。輕かつたが、腦溢血で倒れてから十年目になる。倒れて間もなく、私は英國の巨匠レイノルヅが腦溢血に罹つてから十年の…
1947年1月、前田出版社から刊行された真杉静枝(1901~1955)の短編小説集。装幀は仲田菊代(1902~1995)。 目次 鏡と鬘 坂道 夏日記 母に會ふ日 雪 ある友達への言葉 土蔵の二階 或る作家の死 NDLで検索する日本の古本屋で検索するヤフオクで検索する
1946年12月、鎌倉文庫から刊行された井伏鱒二(1898~1993)の短編小説集。装幀は川上澄生(1895~1972)。 目次 侘助 經筒 二つの話 後記 NDLで検索するAmazonで検索する日本の古本屋で検索するヤフオクで検索する
2010年2月、国書刊行会から観光された山尾悠子(1955~)の短編小説集。装幀は柳川貴代。 目次 ゴルゴンゾーラ大王あるいは草の冠 美神の通過 娼婦たち、人魚でいっぱいの海 美しい背中のアタランテ マスクとベルガマスク 聖アントワーヌの憂鬱 水源地まで …
1986年3月、国書刊行会から刊行されたエルンスト・ユンガー(1895~1998)の長編小説。翻訳・解説は田尻三千夫。造本は杉浦康平(1932~)と鈴木一誌(1950~)。挿画は渡辺富士雄。世界幻想文学大系 第42巻AとB。 目次 第一部 ヘスペリデスからの帰還 町の…
1970年10月、双葉社から刊行された宇能鴻一郎(1934~)の官能小説。装幀は前川直。 目次 北投温泉の一夜 快楽池の体験 男の刺戟・女の刺戟 女体魔法陣 酔いざめの水 モテモテ禿ちゃんの結婚 男性自身の大小論議 頭から滝のように 夫婦交換実験 スキー場の”…
1968年12月、講談社から刊行された宇能鴻一郎(1934~)の長編小説。装幀は前川直、挿画は長尾みのる(1929~2016)、題字は田中治人。 目次 ”幸福”からの逃走 静岡の花細工師(フラワー・デザイナー) 乞食大将出撃 シンデレラ捜し 神戸の性診療所(セツク…
2009年9月、港の人から刊行された青木幹枝の第3詩集。 幼い頃から私は、ここで起こっている現実ではない、別の世界を感じていました。その世界は時々現実より饒舌でした。楽しくもあったのですが、自分がどこにいるのかままならず、おかしな女のコに見えたで…
1982年10月、青土社から刊行された最匠展子の第3詩集。栞解説は長谷川龍生(1928~)。著者自装。 目次 空は 行き着くまでを ついに超えたかのように そこから先へ 掌のなかに 見たと思う 雨は 遮断の色 時間のうちで 代謝儀式 決意へ 夜明けまえに 降りつづ…
1965年3月、思潮社から刊行された岡庭昇(1942~)の第1詩集。表紙は横山浩司。解説は八木忠栄(1941~)。 目次 空にむかって 海 序説 くるしみをくれ 陽気な町 尖って 通りすぎていった奴に シベール 嵐の名前 革命 午後の乳母車の歌 幻影のなかで 石橋の…
1987年5月、思潮社から刊行された井坂洋子(1949~)の第4詩集。装幀・構成は菊地信義(1943~)、挿画は木村繁之(1957~)、やまだ紫(1948~2009)。附録栞有り。 この詩集は、ここ三年のうちに、発表した詩の中から選んだものである。もともと、”バイオ…
1970年11月、思潮社から刊行された堀川正美(1931~)の第2詩集。装幀は大野健一。画像は函(ダンボール)欠。第1回高見順賞候補作品。 目次 題のない時代 グレゴリオ聖歌風にうたうコーラス 噴水塔 決断 感謝 信仰 旧友の手紙・8月15日 輝く水 われら痛みに…
1971年5月、土曜美術社から刊行された関根弘(1920~1994)の詩集。挿画は岡本信治郎(1933~)、装幀は粟津潔(1929~2009)。 目次 阿部定 夢にみた夢 心臓の崖 バタ屋殺し バラバラ事件 風呂屋 左官屋 スリ 会計課長 王子妃 仁左衛門 金閣寺 現場 NDLで検…
1970年11月、銀河社から刊行された杉克彦(1934~)の第5詩集。 目次 Ⅰ 花 父の眼 あなたが もし 風のように 唄うことを もぐらについて 穴 変化考 同化について Ⅱ 乾く 爪 とげ ビル異説 雨は知っている 暦のかこうで 繭たち Ⅲ 湖 洗滌 独白・水の中から 樽…
1971年4月、新潮社から刊行されたウラジーミル・ナボコフ(1899~1977)の長編小説。翻訳は大橋吉之輔(1924~1993)。装幀は岸健喜。 目次 第一章 第二章 第三章 第四章 第五章 第六章 第七章 訳者あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオ…
1969年8月、新潮社から刊行された宇能鴻一郎(1934~)の短編小説集。装幀は渡辺恂三(1933~2013)。 目次 黄金姦鬼 解剖室の夢魔 べろべろの、母ちゃんは…… 渇望の祭り NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
1990年1月、神奈川新聞社から刊行された加藤幸子の詩集。解説は北村太郎(1922~1992)。 子供がよく、石ころとか壊れた機械の部品とか、大人から見れば取るに足らないガラクタを、宝物にしていることがあります。 私と自作詐との関りも第三者が見たら、それ…
1942年9月、文化再出發の会から刊行された足立重(1908~1944)の詩集。装画は中野秀人(1898~1966)。 目次 序 中野秀人悼詩 悼詩 悼詩 悼詩 悼詩 イマヂズム風の詩 樹 道 伊豆 湯ケ島溫泉詩抄 雨 礫 ゆふぐれ 眼玉 天城山上にて 棕櫚 靜夜 ・連禱 連禱 聖…
1981年9月、レアリテの会から刊行された関根隆(1930~)の第2詩集。口絵・表紙装画は小紋章子。 この詩集の前半、Iの連作詩は、詩誌『舟』に連載したときは、「のっぺらぼう」というタイトルであったが、これは、六年ほど前に出した詩集『エロスの破片』の…
1976年2月、古川書房から刊行された三ヶ島葭子(1886~1927)の研究書。著者は、桝本良(1907~)、川合千鶴子(1920~)、福原滉子(1917~)、成瀬晶子(1922~)。 三ヶ島辰子の業蹟が、福原さんなどの共同研究によって世の中に残ることになったのは嬉し…
1951年8月、日本未来派発行所から刊行された和泉克雄(1916~2010)の詩集。 詩集「練習曲」は一九三七年、私の二十一歳の時の作品である。この詩集も先に發表した「小序曲」「幻想曲」「前奏曲」「小組曲」「銷魂曲」と共に一九四八年一部の訂正が行われる…
1987年1月、思潮社から刊行された吉増剛造(1939~)の対話集。写真は著者、装幀は菊地信義(1943~)。 目次 Ⅰ 打ち震えていく時間 インタビュー 魔のさす場所 対話古井由吉 石ノ神 両吟 Ⅱ 川辺での対話 対話佐佐木幸綱 川上の或る日、夕暮 共作 複数の夢 …
1966年11月、銀河社から刊行された杉克彦(1934~1971)の第4詩集。表紙は野田修一郎。 目次 I 同化について 花 唄うことを 表皮について 伐採 父の眼 江户ッ子 もぐらについて 風のように 背負ったまま 盗品 作業 穴 口真似 おれのこと 山椒魚の日日 蟻 変…
1992年7月、能登印刷・出版部から刊行された南信雄の第10詩集。 目次 花びらながれ 羽虫 すずかけ ひとひらひとひら――詩仙堂で 姫女苑 梅雨がくる日の朝も 水の声 花どきひとつ 雪が舞い落ちる夜に 冬の蝶 半島の椿 半島の萩 湾曲し 湾曲しながら 神話のよう…
1982年愛育社から刊行された松浦直巳(1931~)の第2詩集。表紙はケリー・リチャーズ”The story lost in the snow”。 目次 沈黙の終りと始まりと 愛の歌 風景について 転身物語 光と闇の歌 秋は人が失った言葉を 情事の果ての内的風景 かこんでいるのは苦い…