岡田隆彦

夢みる力 岡田隆彦

1977年2月、小沢書店から刊行された岡田隆彦(1939~1997)のエッセイ集。装幀は長尾信。 目次 Ⅰ 欲ばりなガラス病Ⅱ 水族館的・水晶球的感覚Ⅲ 本質的な遅延についてⅣ 鳥狂いⅤ 世紀病と赤シャツとマドンナⅥ 万物流転と水の循環Ⅶ 猫いらずⅧ 犬のごとき芸術家Ⅸ …

海の翼 新版 岡田隆彦詩集

1972年6月、山田書店から刊行された岡田隆彦(1939~1997)の第3詩集。 満を持す気合は、この集を構想するときとて同様であった。めずらしく「海の翼」という、これはただの掛声にとどまらぬ着想のもと、この二年のあいだ、少しづつ書いてきたのだから、なお…

巨大な林檎のなかで 岡田隆彦詩集

1978年11月、河出書房新社から刊行された岡田隆彦の第8詩集。叢書・同時代の詩9。 七七年、初春から半年近くをアメリカですごした。そこで、行くまえから計画していたように、日常的な感覚に従うまま、ことばを書くことにした。といって、異邦でのわたしの時…

時に岸なし 岡田隆彦詩集

1985年8月、思潮社から刊行された岡田隆彦(1939~1997)の第10詩集。表紙はジョゼフ・コーネル"Box construction Verso of Cassiopeia#1C"。第16回高見順賞受賞作品。 この詩集は、別々の意図から書いた作品を集めたものではない。全体が脈絡を持っている。…

何によって 岡田隆彦詩集

1977年11月、思潮社から刊行された岡田隆彦の第7詩集。表紙はジャスパー・ジョーンズ作"According to What"。 ほんのわずかでも母国を離れると、普段の自分を他人事のように突き離して見ることができる。――何とあくせく日々をすごし、それもわれながら殊勝な…

わが瞳 岡田隆彦詩集

1972年6月、思潮社から刊行された岡田隆彦の第4詩集。 この詩集は、ずいぶん前から計画していたもので、当初はもっとちがったものになるはずだった。というより、思いついてからしばらくのちに詩集にするほどの意欲を喪くしてしまった。それでいまごろ間の抜…

瞳で泳ぐ 岡田隆彦詩集

1980年7月、思潮社から刊行された岡田隆彦の第10詩集。題簽は安東次男、装画は若林奮。 しばらく思うように詩作できなかったのだが、(仕上がりはとにかく)七八年の後半から、いくらか気分が乗ってきた。それらをまとめたのがこの一本である。わたしなりの羇…

生きる歓び 岡田隆彦詩集

1977年2月、青土社から刊行された岡田隆彦の第6詩集。 これは、『ユリイカ』一九七四年一月号から翌年九月号まで連載された十九篇に、書き下ろしの表題作を加えたものである。当時、気分が妙に沈んでいて物がよく見えそうな錯覚にとらわれていたが、編集部・…

零へ 岡田隆彦詩集

1974年10月、青土社から刊行された岡田隆彦(1939~1997)の第6詩集。撮影はKenRobbins。装幀は池田満寿夫。 目次 歌うのでなく 錬涙術 いま、ここにわたしはいない 徒歩廻遊 時間の鏡のなかで 零へ 見えない王道 火の穂とともに 日記 いやなコスメチック 樹…

都市は夢みず 岡田隆彦/高梨豊

1979年11月、書肆山田から刊行された岡田隆彦と高梨豊の共著。散文は岡田、写真は高梨。装幀は菊地信義。初出は「流行通信」1978年5月号~12月号。 七八年、『流行通信』誌上に、写真との組み合わせで、詩とも散文ともつかぬ小文を書きついだものに、二篇を…

鴫立つ澤の 岡田隆彦詩集

1992年9月、思潮社から刊行された岡田隆彦(1939~1997)の第11詩集。装幀は芦澤泰偉。 三年半ほどまえ、死ぬこともありうるような難しい手術だと医者から宣告されて、潰瘍ができた食道を取り除く胸部食道全摘・結腸再建という手術をすることになったとき、…