原爆文学

白いチョゴリの被爆者 広島県朝鮮人被爆者協議会編

1979年7月、労働旬報社から刊行された広島原爆被害手記。編集は広島県朝鮮人被爆者協議会。表紙、カットは四国五郎。 目次 肉声を聞く 松本清張 スニのための鎮魂歌 許南麒 Ⅰ なぜこんな体になったか忘れんでほしい 李永淳 1 強制連行で炭鉱夫に i いわれた…

広島詩集 1965 原爆投下20年号

1965年7月、広島県詩人協会から刊行されたアンソロジー詩歌集。表紙は浜本武一。 目次 「平和の訴え」・湯川秀樹 序文 荏原肆夫 Ⅰ 呪いの日・怒りの日 その瞳は澄んでいた 新井敏彦 うめぼし 池田ソメ ニセアカシア 池辺よみこ その夜 石垣智里 歴史のひとこ…

夏の花 原民喜

1949年2月、能楽書林から刊行された原民喜(1905~1951)の第1小説集。ざくろ文庫5。 目次 夏の花 廢墟から 壞滅の序曲 小さな村 昔の店 氷花 詩 エツセイ 後記 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

戦いの日々 且原純夫詩集

1958年12月、飯塚書店から刊行された且原純夫(1929~)の第1詩集。 ここには、ぼくの数少い作品のうち、時の必要にしたがいすでに雑誌などに発表したもののなかから、十七篇を撰んで収録した。したがって、未発表の詩篇はのぞいてある。初期の作品も、さま…

ふるさと 岩国 御庄博実詩集

2008年9月、思潮社から刊行された御庄博実(1925~2015)の詩選集。著者は岩国生まれの医師。列島 『ふるさと―岩国』の詩集を届ける。 岩国で育ち、広島で被爆した僕には、世界遺産「宮島」をもつ広島湾は僕の火祭の場であった。 一九三八年、中学二年生の僕…

目をあけば修羅 被爆歌人正田篠枝の生涯 水田九八二郎

1983年10月、未来社から刊行された水田九八二による正田篠枝の評伝。装幀は入野正男。 目次 序章 ひろしまの川 一章 屍の町 二章 鬼哭啾啾 三章 幻の原爆歌集『さんげ』 四章 割烹旅館河畔荘 五章 広島原爆病院 六章 耳鳴り 七章 三十万名号 八章 燈籠流し …

この世界の片隅で 山代巴編

1965年7月、岩波書店から刊行された原爆被爆者のルポ。編者は山代巴。岩波新書(青版)566。 目次 まえがき 相生通り 文沢隆一 福島町 多地映一 IN UTERO 風早晃治 病理学者の怒り 杉原芳夫 あすにむかって 山口勇子 原爆の子から二十年 小久保均 ひ…

ヒロシマ二十年 原爆記録映画製作者の証言 加納竜一・水野肇

1965年8月、弘文堂から刊行された加納竜一(1904~)と水野肇(1920~)によるルポルタージュ。 目次 まえがき はじめに―つめたい試写室 第一章 ヒロシマ・八月六日 1 歴史の流れの中で 2 八月六日のヒロシマ 3 科学者第一陣 第二章 原爆記録映画の企画 …

限定版 原爆詩集 峠三吉

1958年10月、青木書店から刊行された峠三吉(1917~1953)の詩集。 目次 序 八月六日 死 炎 盲目 仮繃帯所にて 眼 倉庫の記録 としとったお母さん 炎の季節 ちいさい子 墓標 影 友 河のある風景 朝 微笑 一九五〇年の八月六日 夜 巷にて ある婦人へ 景観 呼…

死の灰 高田清子歌集

1954年11月、第二書房から刊行された高田清子の歌集。 目次 序・尾山篤二郞 聲 思想するもの 死の灰 水爆實驗 やめぬ實驗 福龍丸被爆者 憎しみ 放射能の雨 蓄積されて 原子兵器 ビキニの灰 汚染されしもの 水爆 再軍備 死の微粒 世界の情勢 平和を希ひて 人…

八月六日の奏鳴 米田栄作詩集

1961年5月、季節社から刊行された米田栄作(1908~2002)の第4詩集。装幀は小崎靖子。刊行時の著者の住所は、広島市翠町。 この二月、いささかの余暇を得ることが出来たので、とりあえず本詩集を編み、出版することにした。久しぶりに私自身を振り返り、静観…

原爆文学史 長岡弘芳

1973年6月、風媒社から刊行された長岡弘芳(1932~)の評論集。装幀は中矢恵子。著者は東京生まれ、刊行時の住所は世田谷区豪徳寺。VIKING同人。 目次 Ⅰ 原爆文学史 原爆文学通史 原爆詩歌史略説 Ⅱ 原爆文学論 原爆文学論 原爆文学とナショナリズム 『屍の街…

耳鳴り 正田篠枝歌集

1962年11月、平凡社から刊行された正田篠枝(1910~1965)の第2歌集。著者は広島県安芸郡江田島村生まれ。原水爆禁止広島母の会発起人。刊行時の職業は下宿業、住所は広島市平野町。 目次 被爆の系譜――私の場合 第一章 原爆以前 第二章 地獄の広島 第三章 原…

歌集 廣島

1954年8月、第二書房から刊行された原爆歌集アンソロジー。編集は『廣島』編集委員会(代表は豊田清史)。写真はイサム・ノグチ「平和大橋」。撮影は稲村豊。 灰燼に生きて八年有半、未だ拭われずしてひしぐもの幾多の声がある。この真実なる<広島の声>を歌…

刻を曳く 後藤みな子

1972年8月、河出書房新社から刊行された後藤みな子(1936~)の短編小説集。表題作は1972年度文藝賞受賞作品、第66回芥川賞候補。「三本の釘の重さ」は第67回芥川賞候補作品。装幀は野中ユリ。 目次 刻を曳く 三本の釘の重さ 炭塵のふる町 あとがき NDLで検…

ヒロシマ連祷 石川逸子詩集

1982年8月、土曜美術社から刊行された石川逸子(1933~)の長編詩。第4詩集。表紙は吉野誠、扉写真は北一明、装幀は加藤幾恵。 広島を始めて訪れ、ヒロシマの心にふれたのは恥しいことに僅か十年足らず前、七五年の夏であった。戦後三十年の歳月が流れている…

広島巡礼 亀沢深雪

1984年8月、新地書房から刊行された亀沢深雪の短編小説集。カバーは丸木位里・丸木俊「原爆の図」、装幀は秋山法子。 目次 広島巡礼 流灯 長崎望郷 遠い道 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ヒロシマの原風景を抱いて 栗原貞子

1975年7月、未来社から刊行された栗原貞子のエッセイ集。装幀は入野正男。 目次 1 原水禁運動の再生を求めて 犯された街 原水禁運動の再生をもとめて――被爆二十三年目の夏 2 慰霊碑に迫る黒い影 未来への入り口 特殊化される被爆体験 重く沈むヒロシマの心…

夕凪の街と人と 大田洋子

1978年7月、三一書房から復刊された大田洋子(1906~1963)の長編小説。カバーはレオナルド・ダ・ビンチ習作12513。 広島市は早くから、原爆の傷あと、”原爆スラム”旧輜重隊跡の戦災者住宅をとりこわし、基町再開発に着手しておりました。この基町一帯は、中…

屍の街 大田洋子

1950年5月、冬芽書房から刊行された大田洋子(1906~1963)の長編小説。無削除版。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

原爆第一號平和への祈り 広島悲歌 細田民樹

1950年8月、世界社から刊行された細田民樹(1892~1972)の長編小説。装幀は近藤浩一路。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

川よ とわに美しく 米田栄作詩集

1952年9月、第二書房から刊行された米田栄作の第2詩集。写真は稲村豊、カバー(七筋の川)は福井芳郎。画像は裸本。 第一版に廣島市長と市會議長の跋文が掲げられてゐて、詩集にしては稀な社會的なもののやうな氣がしたが、詩業はわきみち交はに逸れずに、く…

茜 増岡敏和詩集

2002年12月、十二舎から刊行された増岡敏和(1928~2010)の第13詩集。装画は増岡頼子。 ここ三~四年、私の作品は短くなった。なるべく短く書くように努めたからでもあるが、特にくどい程の状況説明や思い入れ激しいところを意識的に捨象し、心象風景を日常…

女がヒロシマを語る 江刺昭子他

1996年8月、インパクト出版会から刊行されたアンソロジー。編者は江刺昭子、加納実紀代、関千枝子、堀場清子。 目次 はじめに 1、ヒロシマをめぐるディスクール 大田洋子再読 江刺昭子 栗原貞子の軌跡 石川逸子 原爆歌人正田篠枝とわたし 古浦千穂子 映画に…

原子野 福田須磨子詩集

1958年3月、現代社から刊行された福田須磨子(1922~1974)の第1詩集。装幀、装画は山中清一郎。 目次 序 中河與一 ひとりごと 母を恋うる唄 自己否定 赤外線 新聞記事 発熱 私の皮膚 梅園温師標艦 私の皮膚 S医師に 秋は来たれど 白髪 再びS医師に 雨の日に…

原爆句抄 魂からしみ出る涙 松尾あつゆき

2015年3月、書肆侃侃房から刊行された松尾あつゆき(1904~1983)の句集と手記の決定版。編集は平田周。表紙題字は荻原井泉水。カバー装画は小﨑侃。画像左は1975年文化評論出版版。 目次 序にかえて 荻原井泉水 原爆句抄 花びらのような骨 昭和20年~22年 …

夕凪の街と人と 一九五三年の実態  大田洋子

1955年10月、大日本雄弁会講談社から刊行された大田洋子(1906~1963)の長編小説。装幀は榎戸庄衛(1908~1994)。解説は佐多稲子(1904~1998)。 書評等 InteriorNDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

半人間 大田洋子

1955年7月、大日本雄弁会講談社から刊行された大田洋子(1906~1963)の短編小説集。装幀は初山滋(1897~1973)。元版は1954年講談社版。 目次 半人間 残醜点々 山上 どこまで 解説 小田切秀雄 書評等 そのたびごとにただ一つ、世界のはじまり~瀧本往人の…

人間襤褸 大田洋子

1951年8月、河出書房から刊行された大田洋子(1906~1963)の長編小説、装幀は中村研一(1895~1967)。4回女流文学者賞受賞作品。 書評等大田洋子を読む(1)人間襤褸(Interior) NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索