木下夕爾

路傍の歌 伊達温詩集

1953年7月、私家版として刊行された伊達温の詩集。 伊達温さん。一昨年の某日、僕の旧友が来てしきりにあなたの話をした。彼はオンちゃんオンちゃんと呼んでいた。彼のこどもは、小学校であなたに教わつていたのだ。それから間もなくあなたは僕を訪ねて来た…

遠い終電車 石口敏郎詩集

1956年9月、木靴詩話會から刊行された石口敏郎の第1詩集。 詩誌木靴の仲間入りをさせていただけたのが昭和二十六年頃大概に於てその頃から現在までの作品をまとめてみました 配列は必ずしも年代順ではなく、然し終りに近づくに従って最近のものが多い事と成…

わが詩わが旅 木下夕爾エッセイ集

1985年8月、内外印刷出版部から刊行された木下夕爾(1914~1965)のエッセイ集。編集は高田英之助、表紙絵は中山一郎。 一びんの紫インク 堀口大学 木下夕爾君とは面識なしに終ってしまった。三十数年前『若草』詩欄の昔から、僕を師とも思い、慕ってもくれ…

木下夕爾 花神コレクション[俳句]

1995年10月、花神社から刊行された木下夕爾選集。藤田湘子監修の1冊。装幀は熊谷博人。 目次 『遠雷』(全)序句 久保田万太郎 ‘ 夕東風 夏手套 山葡萄 枯野行く あとがき 木下夕爾三五六句 安住敦編 「遠雷以前」 「春雷その他」 「遠雷以後」 人と作品 机…

菜の花いろの風景――木下夕爾の詩と俳句 朔多恭

1981年12月、牧羊社から刊行された朔多恭による木下夕爾評伝。装幀は山高登。 一昨年の秋十月、帰郷の途次、私ははじめて夕爾の墓前にぬかずく機会をえた。このことは、以前からのひそかな願いであったが、念願成就のいまこそ、 思いつくままに、いささか気…