2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧
1942年7月、淡海堂出版から刊行された岡田三郎(1890~1954)の児童小説集。装幀・装画は安本永。画像は1943年4月の3版。 目次 青空行進曲 勝利の日 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
2013年6月、勉誠出版から刊行された中戸川吉二(1896~1942)の選集。編者は志村有弘と盛厚三。装幀は黒田陽子。 目次 口絵 第一部 小説 兄弟とピストル泥棒 犬に顔なめられる イボタの蟲 法要に行く身 わかれ アツプルパイ、ワン 馬 二夫婦半 寝押 自嘲 縁…
1981年5月、花神社から刊行された岸本マチ子(1934~)の第3詩集。装幀は十河雅典。 沖縄に二十年も住んでいるというのに、いまだに沖縄の内側に立てたという思いをしたことが、一度もない。いつも肝心なところで手ひどい拒絶に出会いとほうに暮れている。 …
1972年、光和堂から刊行された城侑(1932~)の第4詩集。イラストは高塚省吾、装幀は初山斗作。第23回H氏賞候補作品。 目次 Ⅰ 兄 みかん箱 口論の末 境界 二人の山師 袋だたきに 所有者 抗議 亡霊 友情 山の中の結論 おまえたちの 手錠 牛車 Ⅱ 短いズボン 大…
2003年6月、花神社から刊行された石井八重子の随筆集。装幀は熊谷博人。 『しっぽ』、『くしゃみ』に続いての『けんけん』、これは自分でも全く自信のない文章ばかりだが、また、やさしい友人に、少しでも出しておいたほうがいいと言われ、それに甘えること…
1936年1月、改造社から刊行された獅子文六(1893~1969)の随筆集。第2回直木賞候補作品。 目次 ・讀物 西洋變豪傅 半處女物語 半貴婦人物語 牛肉屋・ドン・ジュアン 血と泥濘の事件 フオリイ・ベルジヱール潜入記 立見席の女 諷刺小説 久里岬土産 金髪日本…
1942年2月、現代詩精神社から刊行された上林猷夫(1914~2001)の第1詩集。装幀は池田克己、題字は奈良孝次郎、写真は清水保。 この詩集は私が詩作をはじめて以來六ヶ年間の作品を三十篇程收めた第一詩集である。混沌未明、顧みて忸怩たるものがあるが、ひと…
1951年9月、日本未来派発行所から刊行された池田克己(1912~1953)の小説・詩集。写真撮影は坂井傳六。 一九四八年から一九五〇年にわたる三年間に書いたものの中から、この本を作った。「唐山の鳩」(百二十枚)と「重たい手」(百九十枚)の二つの小流は…
2006年2月に刊行された小紋章子の詩集。表紙は著者、挿画は針生夏樹、装幀は海老名淳。 目次 明日への想い 一 明日への想い 二 明日への想い 三 明日への想い 四 明日への想い 五 明日への想い 六 明日への想い 七 明日への想い 八 明日への想い 九 明日への…
1962年2月、審美社から刊行された桂英澄の長編小説。装幀は姉の桂ユキ子。 私はこの小説を京都の療養所で書いた。昭和二十七年のことだから、もう十年近く経ってしまった。私がやく三年を過したその小さな療養所は、苔寺にちかい山上の静謐な環境にあったが…
1991年2月、河出書房から刊行された稲葉真弓(1950~2014)の第2著作集。表題作は第104回芥川賞候補作。挿画は著者、装幀は菊地信義。 東京湾に近いが、決して新しいとは言えない街に住むようになって八年余……初めて埋立地や、湾岸の工場街にまぎれこんだと…
2008年4月、双文社出版から刊行された岡野幸江(1951~)の評論集。 目次 I もう一つの「近代」 「警八風」と酌婦たち――樋口一葉「にごりえ」の”こんな業体” 語りなおされる記憶――福田英子『妾の半生涯』と自由民権 新しい女・家からの逃走――『青鞜』の女性…
1968年4月、大地堂書店から刊行された竹下彦一の詩集。装幀は千野利雄。 目次 著者の像 サトウサンペイ 一月 二月 三月 四月 五月 六月 七月 八月 九月 十月 十一月 十二月 鐘の聴える喫茶店 口・=風の喫茶店 小さい幸福 十二月の夜 小さな喫茶店 街角の喫…
2005年7月、詩学社から刊行された坂本つや子(1926~)の第7詩集。著者自装。 刻(とき)を遡って書き継ぐ連作は、自分の消えない影を踏みしめるような心もとない日もあった。バージャー病で左脚膝下十ニセンチで切断、一足先に無縁塚へ。原因不明、治療法な…
1994年10月、砂子屋書房から刊行された宮内憲夫(1940~)の詩集。装本は倉本修。 人間が、一番幸せな時代が、いきなり昔話に成る時こそ、一番不幸な時代ではなかろうか。不幸と百えば、現代詩の読者が詩人だけという昨今も、不幸な時代だと思わざるを得ない…
1998年7月、書肆山田から刊行された八木幹夫(1947~)の第6詩集。挿画は築島謙有。 秋来ぬとめにはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる「古今集」一六九・藤原敏行 ああ、秋がやってきたなと私の中のだれかが呟く。でもどこにもその正体は見えない…
1995年7月、ふらんす堂から刊行された八木幹夫(1947~)の第5詩集。挿画は相沢育男。第13回現代詩花椿賞、第46回芸術選奨・文部大臣新人賞受賞作品。 ここへ引っ越してくる以前、ほんの猫の額ほどの借地で畑仕事の真似を一四、五年したことがあった。これら…
2009年7月、粋青舎から刊行された後山光行による伴勇の評伝。 「詩」という表現が化石化しつつある日本の現代のなかで、単に創作活動をするだけでなく、詩人を育て、出版活動を通して「詩」を普及し、生き返らそうとしたひとりの人がいた事を記憶して置きた…
2000年3月、ワニ・プロダクションから刊行された下村康臣(1944~2000)の長篇詩集。 関連リンク ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ(下村康臣)子午線 原理・形態・批評 Vol.5(特集 下村康臣) Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索
2002年12月、ワニ・プロダクションから刊行された下村康臣(1944~2000)の詩文集。 目次 ビッキの外れ 展望台 魚の名前 K・N・S・G・M・Mへの手紙 (エッセイ) 誘惑論 ダリ展 不在のレトリック 言語崩壊 関連リンク ENGINE EYE 阿部嘉昭のブログ(下…
2002年10月、ワニ・プロダクションから刊行された下村康臣(1944~2000)の遺稿詩集。著作権継承者は妹の松本多美子。 今年の二月、無事、北大の慰霊塔に納骨することができました。真冬だというのに札幌の町は全くといっていいほど雪がありませんでした。ホ…
2005年11月、岩波書店から刊行された小池昌代(1959~)のエッセイ集。初出は「図書」(「川辺の寝台」「家について」は書き下ろし)。装幀は佐藤篤司。 目次 鹿を追いかけて 道について 川辺の寝台 くぼみについて 彫像たち 花たちの誘惑 虎と生活 雑踏の音…
1955年11月、知加書房から刊行された「列島」グループのアンソロジー。編集は関根弘。 目次 作品 河邨文一郎 詩人の脳 汚れた手 吉田美千雄 新聞の片隅から 青い娥 運河 福田律郎 オルグ 細胞の指 花田英三 鼻くそ 出発 いつのまにかまた 扉 井出則雄 富士山…
1963年8月、海の会から刊行された鈴木漠(1936~)の第2詩集。著者自装。第14回H氏賞候補作。 目次 魚の口 魚たち 誕生 眠らない馬 面 麦 歌 河 壷のなか 光あれ 絵本 嘴 父母伝説 探偵 使者 墜死 雨季 ペルセウス 海 喪の種族 卵について あこがれる 謝肉祭…
1978年10月、銀河書房から刊行された藤村雅光の遺稿詩集。編集は山本博文。表紙絵・カットは下高原龍巳。 目次 序 小野十三郎 1 雑草の花 雑草の花 一枚の花片 青ちさ 桔梗 熊野 石楠の花 黄色い薔薇 つゆ花 虫は字を知らない 曼珠沙華 紫陽花 向日葵 雪む…
1979年10月、紫陽社から刊行された犬塚堯(1924~1999)の第2詩集。装幀は谷川晃一。 目次 Ⅰ ままにならない三軒の家 一匹の虫 二コライの出入口 戦争に行く前に河に出かけた 不意に向きを変えるのは Ⅱ 伊万里湾 VANが話すには 下手人 「聖者」が町にやって…
1979年12月、紫陽社から刊行された三橋聡(?~2003)の第2詩集。装画は野口晴美。 目次 質問 夏から秋にかけて 青春裁判 日没までの淡い楽器の管を通って 号泣 昼の調書 日記 日付のある物語 風のおわりに さようならの日のために 日本の古本屋で検索ヤフオ…
1981年6月、詩学社から刊行された島田千鶴(?~2017)の第1詩集。解説は笹原常与。第19回群馬県文学賞受賞作品。 目次 水のない川 川には水が 赭い土 そこらいちめんはなだらかな 噴水 水はそのままで 愛 私はどこへゆくようにも 子供 きみの腕のねじれてい…
1979年11月、みちのく印刷から刊行された山佐木進(1943~)の第1詩集。 つんのめるように生きていた青春の時からいつか詩集を出さなければと思っていた。だがいざ実際に詩集を編む段になると、なんとなく気恥しい気がしてならない。詩集を出すことによって…
1978年4月、オリジナル企画から刊行された岸本マチ子(1934~)の第1詩集。装画は森村惟一。第1回山之口貘賞受賞作品。 目次 序 深い水脈 井上光晴 紙飛行機 赤木 指は いぬわし 多分そのうち 開花期 過去 春 どくだみ あの時空を彩ったあれは 春のロンド 虹…