2017-12-01から1ヶ月間の記事一覧

十一月殺日 垂水千賀子詩集

1990年11月、思潮社から刊行された垂水千賀子の第3詩集。装幀は菊地信義。栞文は北村太郎。 タイトルからしてすごい。『十ー月殺日』とは、つけもつけたり、である。わたくしは原稿の段階で二十篇の作品を読み、頭がくらくらしてしまって、またしばらくして…

女はみんな花だから 福中都生子詩集

1979年10月、あすなろ社から刊行された福中都生子(1928~2008)の詩集。装画は赤坂三好。画像は1981年2月の2刷版。港野喜代子の一周忌に捧げた『においすみれの咲く庭で』(VAN書房刊)に次ぐ第11詩集。 目次 女はみんな花だから 女はみんな花だから 花のゆ…

乾季のおわり 大野新詩集

1993年11月、砂子屋書房から刊行された大野新(1928~2010)の詩集。装本は倉本修。第2回萩原朔太郎賞候補作品。 目次 I 陰画 あのころ 見る人 廊下の記憶 暗い台所 父親 引揚者 Ⅱ 折線グラフ 乾季のおわり 発光 水の日 祭 落下幻想 秘密 密会 留守 胎の音 …

みやらび 知念栄喜詩集

1969年11月、假面社から刊行された知念栄喜(1920~2005)の第1詩集。装画は知念太郎、装幀は栃折久美子。画像は函欠。第20回H氏賞受賞作品。 目次 みやらび抄 優しいたましひは埋葬できない 試される村のかへらない夢 無生のうたを調べる時を 南の村のをん…

ファンタジーランド 阿部はるみ詩集

1988年9月、書肆山田から刊行された阿部はるみの第2詩集。 目次 Ⅰ 捕虫網 雨天決行 鳩 黒点 無花果 特別な一日 糸 皿 過渡期 黒い豆 春眠 ファンタジーランド ラングドシャ 動物記 図書館 失語のように 古沼 Ⅱ 朝 靴 落下する 玉泉堂印房 ロボタン NDLで検索…

朝の手紙 阪本周三詩集

1981年10月、蒼土舎から刊行された阪本周三(1953~2001)の第1詩集。装幀は菅原克己。阪本はのちにエディション・カイエを立ち上げる編集者。 目次 雨の日 黄土の詩 淡路島の見えるあたり 四谷駅の朝 紙片の余白に ぼくの愛するものは 夏の朝 朝の悲しみ お…

悪い旅 水橋晋詩集

1980年7月、沖積舎から刊行された水橋晋(1932~2006)の第2詩集。装幀・装画は藤林省三。 もの書く所業はもともとうしろめたい、というよりあるいはとりかえしのつかない恥の所業に思えます。中世まで欧州国では、もの書きはその領主にたいして献辞を添えて…

芽 峰專治

1928年10月、第一藝術社から刊行された峰專治(1899~1955)の詩文集。装幀と題字は杉本吉之輔。 目次 赤靴鳥になれ さやうなら 淸和院 前日 彼等 夫婦の記 兒 月である ハトポツポ 春寒し 石楠花 一曲 令夫人 岩あり人立つ(詩) 芽(詩) 言へなくなつてしまふ…

沢海 池井昌樹詩集

1983年10月、七月堂から刊行された池井昌樹(1953~)の詩集。装画は鈴木翁二。 目次 沢海(そうみ) この、窓辺から 沢海以後 人 を書きに 吉祥寺 (まりこ) NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

うつろかげろふ 季村敏夫詩集

1988年10月、砂子屋書房から刊行された季村敏夫(1948~)の詩集。うつろ篇とかげろふ篇の二冊同梱。 うつろ篇目次 (さながら果樹園が光るように揺れ)(ずれているのであり、すでに材質そのものが) かげろふ篇目次 (どこからが体臭、どこからが死臭、)…

風来坊 岡崎武志詩集

2003年、京都の同人誌sumusの[スムース]文庫03として刊行された岡崎武志(1957~)の第1詩集。1985年限定10部の手書きコピーが底本。 これは私の第一詩集である。第一詩集だとことわるのは処女詩集という言い方を好まないせいもあるが、ひょっとしたら第二の…

肴 松下育男詩集

1978年12月、紫陽社から刊行された松下育男の第2詩集。装幀は谷川晃一。第29回H氏賞受賞作品。 目次 顔 肴 歯止め 帽子 除草 龍宮 坂 紹介 川 貝 競走 運河 坂の家 綱引 服 初出一覧 NDLで検索する日本の古本屋で検索するヤフオクで検索する

ビジネスの廊下 松下育男詩集

1988年7月、新風舎から刊行された松下育男の詩集。 目次 下肢の先端 ビジネスの廊下 私 失礼 声の玉 江戸川 とろ 転換社債 NDLで検索するAmazonで検索する日本の古本屋で検索するヤフオクで検索する

鳶色の鳥打帽 桑島玄二詩集

1988年9月、書肆季節社から刊行された桑島玄二(1924~1992)の第8詩集。写真は上條竹二郎、装幀は政田岑生。 目次 鳶色の鳥打帽 胸の膨らみ 死亡記事 鳶色の鳥打帽 名前(一) 名前(二) 正確性 白い色 花花 下痢 笑顔 一年 夕映え 海辺の記(一) 海辺の…

この生は、気味わるいなあ 池井昌樹詩集

1990年9月、七月堂から刊行された池井昌樹(1953~)の詩集。装画は鈴木翁二。附録栞は会田綱雄からの手紙と詩篇。 目次 闇夜の旅客 放哉の葬儀 大白道 正午 おまんじゅう 巷に生きむ 吉祥寺 秋分 この生は、気味わるいなあ 塩髭 こんにちは、会田さん 至福…

クウカンクラーゲ 河津聖恵詩集

1991年6月、思潮社から刊行された河津聖恵(1961~)の第2詩集。扉・カバー・版画は久代晃。栞は新井豊美。 目次 Ⅰ 不完全作者 再開口 不完全作者 夜のリモコン あたかも固体のごとく サマーミュート(夏寂) Ⅱ SARU SARU TOUCH……金色の枝(、またはわたしの…

春の犠牲 木島始

1963年6月、未来社から刊行された木島始(1928~2004)の長篇小説。装幀は梶山俊夫、写真は東松照明。 目次 第一章 武装した少年たち第二章 夜に匍う第三章 罠第四章 ―間奏―第五章 旋風第六章 孵化装置第七章 雛の踊り NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で…

馬で去つた女 D.H.ロレンス 宮西豊逸訳

1935年6月、牛山堂から刊行されたD.H.ロレンス(1885~1930)の短編小説集。翻訳者は宮西豊逸(1907~1996)。 目次 馬で去つた女 櫻草の道 二番目に好き ロードンの屋根 鵞鳥市 運命の一觸 母と娘 D・H・ロレンス小傳あとがき NDLで検索日本の古本屋で検索…

カナンまで 郷原宏詩集

1976年7月、檸檬屋から刊行された郷原宏の第2詩集(画像は第二版第一刷)。第24回H氏賞受賞作品。 この詩集は、「カナンまで」一篇を除き、第一詩集『執行猶予』(一九六六・思潮社刊)のあと、約八年間にわたって『長帽子』『詩学』『詩と批評』に発表した…

眠り舞 藤本真理子詩集

1984年7月、文童社から刊行された藤本真理子(1947~)の第1詩集。装本は倉本修。帯文は大野新。 目次 ある安息日 白鳥の祈り・黒鳥の嘆き フルーツ・ショップ 不眠 絃想 おののき 湖 乳母車 ひぐらし 弾奏 砂漠と花瓶 うた 痛み 夜陰の白薔薇 噴水のある風…

星の家 黒岩隆詩集

1994年6月、思潮社から刊行された黒岩隆(1945~)の詩集。附録栞は粕谷栄市による解説。 夜、ベランダから、近くの島の灯台の灯をぼんやり見ていると、その少しむこうで、赤い灯が点滅するのに気づいた。漁船の灯ではない。遠い入江の、どんな突堤の灯台だ…

旅情小曲抄 江頭彦造詩集

1974年10月、山の樹社から刊行された江頭彦造(1913~1995)の第2詩集。 ここにおさめている作品は、まえの詩集『早春』(雄鶏社 昭25・5)を出してからの、主として詩誌『山の樹』に、昭和四十一年四月以来掲載してきたものである。とくに、『旅びと』は『…