冨島健夫

黒い河 冨島健夫

1956年10月、河出書房から刊行された冨島健夫の長篇小説。装幀は大野隆也。 「黒い河」 丹羽文雄 これは風変りな恋愛小説である。恋愛をとりまく奇妙な環境が面白い。作者の若々しい好奇心にもえた目と、レアリストとしての目が、うまく調和している。いくた…

雪の記憶 冨島健夫

1958年10月、平凡出版から刊行された冨島健夫の長篇小説。装幀は奥津国道。 あたらしさだとか問題作だとかいう野心をはなれて、わたしはこの小説を書いた。人としての祈りの塔を築くきもちで書いた。 その意味でも、またそのほかの意味でも、これはわたしの…