2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

よみもの詩集 子がえしの鮫 石毛拓郎詩集

1981年6月、れんが書房新社から刊行された石毛拓郎(1946~)の第2詩集。 目次 子がえしの鮫 路傍三百 家の中の虫 地蔵堂から 稲を抱いて 家郷にて 草々の稗史 眼の階級 裸の復讐 驟雨に濡れる 雀の毛布 渡世 「空」と「恥」 VのK点 くろまめ・めのたま 昨…

渡世 荒川洋治詩集

1997年7月、筑摩書房から刊行された荒川洋治(1949~)の第15詩集。第28回高見順賞受賞。 渡世とは、辞書によると世の中を渡る、生きていくという意味です。ほんとうのところどう生きたらいいのか。ちいさなこと、おおきめのことと、ぼくもまたいつも悩んで…

榊さんの猫 松下育男詩集

1977年3月、紫陽社から刊行された松下育男の第1詩集。第28回H氏賞候補作品。 目次 今朝 棚 猫 椅子は立ちあがる ふすま 給料 休日 タンス 日記のように 部屋 敷居 建築物 鮫 ズボン 水を汲む NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

黒い卵(完全版) 栗原貞子詩歌集

1983年7月、人文書院から刊行された栗原貞子の第1詩集『黒い卵』の完全版(検閲削除版は1946年8月)。 本書は、一九四〇年から四五年にかけて、太平洋戦争前から敗戦初期にわたる時期に私が作った詩と短歌をあつめた詩歌集『黒い卵』の完全版です。 敗戦の翌…

影の変奏 伊藤海彦詩集

1980年9月、湯川書房から刊行された伊藤海彦(1925~1995)の第2詩集。 目次 挽歌 確かめる 運ぶ 土地 迷路 日の昏れに 扉をあけると 小径 その先の世界 北へむかって あの日 指と眼で 見える 見えない 春に 軋む神 場所 夢は鎖 漂着 一滴 NDLで検索日本の古…

海曜日の女たち 阿部日奈子詩集

2001年9月、書肆山田から刊行された阿部日奈子(1953~)の第3詩集。 目次 あるババァの肖像 河のほとり 酷薄/inframince 未来はオーレンカのもの クラリッセ Miss プチハイエナはなにゆえ岸辺の葦になりかけたか ヤブカラシの夏 愛の物乞い 海辺のコント …

雲の映る道 高階杞一詩集

2008年9月、澪標(みおつくし)から刊行された高階杞一(1951~)の第12詩集 子供の頃に歩いた雲の映る道からずいぶんと遠くまで来ました。 振り返っては、悔いと羞恥ばかりがあふれてきます。もう一度あの時に戻ってやり直せたら、と思うことが次々とよみが…

終わらない絵画展 山崎るり子詩集

2009年10月、思潮社から刊行された山崎るり子(1949~)の第5詩集。 目次 だれもその絵を捨てなかった 壁を背に立つ白い顔の少年 風 ひまわり 野原 絵描き 素描・モデルと私 猫を抱く女 僕のおかあさん 秋 橋の上 祭の日 ゴミバケツの話 春暮れ 猫のいる自画…

旅籠屋 平出隆詩集

1976年9月、紫陽社から刊行された平出隆の第1詩集(画像は新装版)。 目次 旅籠屋 微熱の廊 木霊の間 悲の厨 碇の庭 冬の納戸 星宿の湯 門 百葉箱によって 余白の凧は碧ぞら 海の遺書 積乱 百葉箱によって 窓 吹上坂 草に記して 秘書失踪 秘書失踪 NDLで検索…

風ぼうぼうぼう 山崎るり子詩集

2004年5月、思潮社から刊行された山崎るり子(1949~)の第4詩集。第45回晩翠賞受賞。 目次 ばんばが来るよ 丘の上の木 五月 運動会 風神 乗り合いバス あのころ かぜめぐり1 うしろの正面 砂 西の国 セイタカアワダチソウ 口直しの言葉 おもうと 春 受胎 …

償われた者の伝記のために 稲川方人詩集

1976年11月、書紀書林から刊行された稲川方人(1949~)の第1詩集。 本書は、「書紀=紀」第一号一九七四年一二月刊および第八号一九七六年九月刊、「書紀」第二号一九七五年六月刊、「邪飛」第一号一九七六年一〇月刊、の三誌に初出抄録した断片に若干の改…

俳諧辻詩集 辻征夫詩集

1996年6月、思潮社から刊行された辻征夫(1939~2000)の第13詩集。第4回萩原朔太郎賞、第14回現代詩花椿賞受賞。 俳諧辻詩集。いったいこれは何だろうか。俳句はもとよりしろうと、研鑽を積んだ俳人の眼には、困ったもの、と映るであろう。また詩人諸氏から…

ひとつの夏 たくさんの夏 新川和江詩集

1963年9月、地球社から刊行された新川和江(1929~)の第2詩集。解説は木原孝一。 全詩集『絵本「永遠」』以後の作品のなかから、抜萃収録した。配列は制作年順によらず任意とした。(「ノート」より) 目次 ballad ベッドの位置考 ミンダの店 外出 火葬場か…

象とY字路 小川三郎詩集

2012年10月、思潮社から刊行された小川三郎(1969~)の第4詩集。 目次 賭け Y字路 箱 正月 象 街煙 歩く 宵猫 雪崩(ゆきくず)れ 天狗 プール 生活痕 午後の電車 人間ころ 夜 夕焼け島 週末・映画・チョコレート 平屋 階段 因数分解 濡れ桜 書評 小川三郎…

翅の伝記 時里二郎詩集

2003年5月、書肆山田から刊行された時里二郎(1952~)の第5詩集。第22回現代詩人賞受賞。 目次 鞘翅目天牛科 島嶼のサル 或いは 翅の伝記 手帖 物言う島 島 ura 穴裏の天文台 蜻蛉目蜻蛉科 ウラ aura 栩 栩の森 桃夭 NDLで検索Amazonで検索

胚種譚 時里二郎詩集

1983年7月、湯川書房から刊行された時里二郎の第2詩集。装幀は加川邦章(湯川成一)、挿画は北川健次。 目次 荒ぶるつわものに関する覚書 石守異聞 速鳥变幻 夢前川に関するノオト 鳥 舟 肖像 非在の樹 Friday 氏の広場 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオク…

あなたのいる場所へ 泉谷明詩集

1979年8月、沖積舎から刊行された泉谷明(1938~)の第6詩集。 目次 おそい朝小屋を出た晴れ秋 ラジオを聴いたそれでも生きた あなたのいる場所へ ほころびに風いれて ぐわんとやって 急行きたぐにに乗ったって頭痛はつづいている 帆は風でいっぱいだ 誰がな…

風のリサイタル  中野美代詩集

1983年4月、詩学社から刊行された中野美代の第1詩集。跋文は丸山豊。 目次 竹 告白 やさしさは 根 スパーク 海 指紋 楕円 舵 風邪 レール 崖 そり 朝顔 水銀 かがみ 面(おもて) 発火 文鳥 はるのゆき ペダル 白百合 白露 火口湖 氷山 黒いイワナ 立冬 きつ…

石はどこから人であるか 貞久秀紀詩集

2001年5月、思潮社から刊行された貞久秀紀(1957~)の第5詩集。 目次 質素なしあわせ メロンパンだけが動く 竹 私はなにか大きなものにひっついている 論法 板 お椀 石の発育 石はどこから人であるか 道草 この世は黒子のまわりにある 沢 幸福 青葉 帽子 栗…

ここからここへ 貞久秀紀詩集

1994年8月、編集工房ノアから刊行された貞久秀紀(1957~)の第1詩集。 目次 ビッグ・バン 緑からの送信 名刺 たんぽぽ 石 方向 ねじれの帯 山 ルネサンスの停電 スナップショット 球面的 仮定 街に山おくをつくる ある書店主の夢 容積 蔓 筒のひと しずかな…

噤みの午後 四元康祐詩集

2003年7月、思潮社から刊行された四元康祐(1959~)の第3詩集。第11回萩原朔太郎賞受賞。 目次 女優と詩論とエイリアン Beatrice, who? BLISS パリの中原 香水 ゴヤと生牡蠣 レンブラントの自画像 ベックマン氏の「夜」 水浴市民 薄情 ジュネーブ雀 9・11以…

小航海26 小長谷清実詩集

1977年4月れんが書房新社から刊行された小長谷清実(1936~2017)の第2詩集。第27回H氏賞受賞。ブックデザインは電通・大野健一、イラストは阿部隆夫。 目次 小航海時代 指はイモ虫 舌で詩を スイートロケット 蟻八百匹 船泡声 小人たちの声がする 笑う床 隣…

日々涙滴 鈴木志郎康詩集

1977年6月、河出書房新社から刊行された鈴木志郎康の第9詩集。「文藝」に1976年1月号から12月号までの連載をまとめたもの。装画は上野紀子、装幀は田辺輝男。 目次 投身の思い 大雨の朝の出勤 立って目をつぶっている人 黒瓦の屋根 白菜の思い出 ゼンマイの…

ウバラという地名 木内寛子詩集

2000年7月、紫陽社から刊行された木内寛子の第1詩集。 目次 沈丁花 白梅 椿 椿 バラ 紫陽花 桜 樹の桜 梅の実 白木蓮 湖畔の 風景 声 風の道 丘 窓 壺 夕暮れ あれば 麦藁蜻蛉 蟻 虫の音 化石の貝 更地 流星 私 は 歌 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

くたくたクッキー 小長谷清実詩集

1986年1月、思潮社から刊行された小長谷清実(1936~2017)の第6詩集。カバー装画は元永定正(1922~2011)。 目次 1 くたくたクッキー、他四篇 くたくたクッキー キノコや、あわれ ねむれ、イモムシ 夢のゆく末 カッコーの迷路 2 気のふれた樹、他四篇 気…

たくさんの窓から手を振る  中村梨々詩集

2012年4月、ふらんす堂から刊行された中村梨々の第2詩集。栞は川口晴美。 目次 ロシア 指先より先にあなたにたどり着くために そんな簡単なことじゃないし、そんな複雑でもない 春先に 天気予報 春雷 夏の日 雪 はちみつとはちみつでないものをつなぐ 海のつ…

あたらしい手の種族 詩論1990-96 瀬尾育生評論集

1996年4月、五柳書院から発行された瀬尾育生の第3評論集。 目次 森の匂い、虫への連帯戸口の外で/蝿の苦しみ/森の匂い、虫への連帯/死後について Ⅰ 猫背の寺山修司 価値ある人生 北村太郎小論 海の変化、最後の思想詩 鮎川信夫の「死後」 中間にこのまま…

狂泉物語 小松弘愛詩集

1980年10月、混沌社から刊行された小松弘愛(1934~)の第三詩集(写真はカバー欠)。挿画は片木太郎、装幀は片岡文雄、写植は大家正志。第30回H氏賞受賞。 「狂泉物語」二〇編に登場する「私」とは何者だろう。「私」の思考や行為が、現実の私と重なってい…

夢の家 瀬沼孝彰詩集

1997年8月、七月堂から刊行された瀬沼孝彰(1954~1996)の第4詩集。 この詩集は瀬沼孝彰の第四詩集である。彼はすでに、三冊の詩集を出している。第一詩集は『小田さんの家』、一九八八年一〇月、七月堂刊、第二詩集の「ナイト・ハイキング』はそれから、四…

DEEP PURPLE 瀬尾育生詩集

1995年10月、思潮社から刊行された瀬尾育生(1948~)の第5詩集。第26回高見順賞受賞。 これが、私がこの七年間に書いた詩のすべてである。私の中心で私自身として、波のように打ち返されているものがあってもそれは私のものではなく、つぎつぎと私の名で呼…