近代詩

人の花まづ砕けたり 詩士富田砕花翁のおもかげ 宮崎修二朗

1985年10月、ジュンク堂書店から刊行された宮崎修二朗による富田砕花(1890~1984)の評伝。 目次 はじめに 己を語ること厳しく拒む 酒と煙草 下戸だが濁酒愛した晩年 スポーツ 燃え尽くす若い生命に感銘 文学への出発 啄木に共鳴、新詩社へ 砕花文学の原点 …

殉情詩集 佐藤春夫詩集

1921年7月、新潮社から刊行された佐藤春夫(1892~1964)の第1詩集。 目次 自序 同心草 水邊月夜の歌 また或るとき人に 或るとき人に 海邊の戀 斷章 琴うた 後の日に よきひとよ こころ通はざる日に なみだ 感傷肖像 感傷風景 晝の月 ためいき八章 少年の日…

加藤介春全詩集

1969年6月、學燈社から刊行された加藤介春(1886~1946)全詩集。編集は原田種夫と山田牙城。カットは甲斐巳八郎。 目次 旧友の選集に寄せることば 土岐善麿序文 人見東明 眠れる蜘蛛 朝の自由散歩 眠れる蜘蛛 赤き夕の悲哀 雨の監獄 眼 子供の頃 寂しき野の…

詩の作り方研究

1932年1月、金星堂から刊行された「現代詩講座」の第5巻。編集者は百田宗治。 目次 詩を志す人に 北原白秋 詩の本質・形式 川路柳虹 素質と敎養 萩原朔太郞 詩話十講 小曲に就て 生田春月 生きた言葉 高村光太郞 詩と散文 西條八十 詩と社會性 白鳥省吾 詩作…

亜寒帯 石川善助詩集

1936年10月、原尚進堂から刊行された石川善助(1901~1932)の遺稿詩集。編纂は逸見猶吉(1907~1946)、草野心平(1903~1988)、宍戸儀一(1907~1954)。装幀は亀山巖(1907~1989)。画像は復刻版。 目次 序 高村光太郞 福士幸次郞 北太平洋詩篇 移北 罐…

食後の唄 木下杢太郎詩集

1919年12月、アララギ発行所から刊行された木下杢太郎(1885~1945)の詩集。画像は復刻版。装幀は小糸源太郎(1887~1978)。 目次 食後の歌 金粉酒 兩國 珈琲 五月 朝の新茶 後街時調 該里酒 薄荷酒竝序 曇り日の魯西亞更紗 二月空 ざつくばらん 楂古聿 お…

第二愛の詩集 室生犀星詩集

1919(大正8)年5月、文武堂書店から刊行された室生犀星(1889~1962)の第4詩集。装幀は恩地孝四郎(1891~1955)。画像は裸本。 目次 自分の本道 永久に ひきずり落した天國 散歩 小さい家庭 春の開始 まだ知らない友 めぐみを受くる 深い孤獨の中 若葉は…

昨日いらっしってください 室生犀星詩集

1959年8月、五月書房から刊行された室生犀星(1889~1962)の最後の詩集。装幀は著者。 最後の詩集(あとがき) 詩にある大切なものを失はずにゐるかどうか、それを見極めることの難かしさは、まとめた書物のかたちに現はして見ると判る。さういふ私の見解が…