2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

海と夜祭 斎藤恵子詩集

2011年7月。思潮社から刊行された斎藤恵子(1950~)の第4詩集。 目次 I海の見える町球形夏の家ぬうら山夢虫往来船日雪空影の犬 ⅡA4の柩坂みち鉄橋夜の母水風の夜機織小舟の女渦巻くもの女湯 子どもの悪夢 あとがきに代えて NDLで検索するAmazonで検索する

詩という場所 井上靖・高見順・野呂邦暢・村山槐多 瀬戸口宣司

2014年8月、風都舎から刊行された瀬戸口宣司(1945~)の第2評論集。 目次 井上靖の詩――詩と孤独と 美しさへの思い 揚がらぬ凧に 詩にみる哀しみ 井上靖と散文詩―『北国』の性格 詩への執念―井上靖の意識 「かりそめ、仮初、苟且」―詩集『傍観者』の孤独 高…

集光点 齋藤恵美子詩集

2012年10月、思潮社から刊行された齋藤恵美子(1960~)の第4詩集。挿画は清宮質文。第4回鮎川信夫賞候補作。 目次 居留地 屋台料理 フェイジョアーダ 岩石海岸 磯焼け D突堤 ノース・ドック テレーザ レギアン 宮益坂 アンコールピース 視線の写真 観念の壺…

自虐的終章 北村均詩集

1973年1月、炎社から刊行された北村均の第1詩集。挿画は新田稲美、装幀は三上雅弘。 目次 残り火 異邦人 学内風景 黒い系列 らんぷ 水晶の墓 どこへ 夜の夜のたゆたい 羞恥 秋 愛の言葉 自虐的終章 花言葉のフーガーあるいはブルースカイ喪失 花言葉のスケル…

フィズの降る町 吉沢巴詩集

1990年4月、白地社から刊行された吉沢巴(1956~)の第2詩集。装本は倉本修。附録栞は「ONとOFFの夢幻劇」(吉田文憲)。新鋭詩叢書10。 目次 Ⅰ 家 コカコーラ・クラシック フィズの降る町 テーブルの上に満月が流れていくのを発見した夜 惑星 売り物のない…

手紙のち雨 平田俊子詩集

2000年10月、思潮社から刊行された平田俊子(1955~)の第7詩集。装幀・装画は毛利一枝。 目次 タイトル会議 鳩パン 首 ちから 夜会草 日々遠のいていくポスト 尾行類 邪魔な朝 パーツ 水を運ぶ 心中屋 二個の旅 バス屋の娘 環七 鳩の一族 巡回歯医者 うわさ…

童笛を吹けども 室生犀星

1947年5月、弘文堂書房から刊行された室生犀星(1889~1962)の長編小説。アテネ文庫18。 「童笛を吹けども」はあたらしく書き下ろしたものである。作者は何を捉へようとして書き綴つたかは、自ら語るの後には肯つけるやうに思はれる。私は自分の文學的な生…

ぼくの現代詩入門 北村太郎

1982年7月、大和書房から刊行された北村太郎(1922~1992)の詩論集。装画は田中靖夫。装幀は菊地信義(1943~)。 詩の詩 若い読者に まず第一にたいせつなのは背すじをすっきり伸ばすことそうしなきゃ見えてこない詩の目 つぎに忘れてならないのは底なしの…

魂の行為 岡庭昇詩集

1971年7月、マニフェストから刊行された岡庭昇(1942~)の第2詩集。 この詩集に収めた作品は、第一詩集『声と冒険』の後、一九六四年から一九七一年にかけて、「詩学」「現代詩手帖」「ユリイカ」「マニフェスト」「三田文学」などに発表されたものである。…

台風孤児 出岡実詩集

1979年11月、国文社から刊行された出岡実(1929~2001)の第4詩集。著者自装。 目次 疼くもの 顔のない人形 古地図 挨拶 扁平足 爪 鼻 目脂 心臓 心臓をよこせ 骨 胃袋 耳 こうもり傘みつけた 空中ブランコ 問答 習慣 喉仏 肋骨 煙草に火を 爪の毒 歯型 指の…

君たちはどう生きるか 吉野源三郎

1937年8月、山本有三が編纂した「日本少国民文庫」シリーズの最終刊として新潮社から刊行された吉野源三郎(1899~1981)の小説。装幀は恩地孝四郎(1891~1955)、挿絵は脇田和(1908~2005)。 目次 コペル君と叔父さんまえがき 一、 へんな経驗 ものゝ見…

定本岩魚 蔵原伸二郎詩集

1965年12月、詩誌『陽炎』発行所から刊行された蔵原伸二郎(1899~1965)の遺稿詩集。第16回読売文学賞受賞作品の定本。附録栞は「蔵原伸二郎との交遊」(青柳瑞穂)、「まことの詩について」(浅野晃)、「日本的回帰貫いた蔵原」(安東次男)、「蔵原伸二…

わが忘れなば 小沢信男

1965年11月、晶文社から刊行された小沢信男(1927~)の第1著作集。装幀は平野甲賀(1938~)。 これは私の第一創作集です。 作品の配列は、近作二篇で旧作九篇をサソドヰッチにしました。 書いた順にならべると、次の通りになります。 「新東京感傷散歩」(…

血のたらちね 古賀忠昭詩集

2007年10月、書肆山田から刊行された古賀忠昭(1945~2008)の第5詩集。装幀は稲川方人(1949~)。第17回丸山豊記念現代詩賞受賞作。第38回高見順賞候補作。 目次 ちちのはは 血の父 血の遠景 書評等詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記)blog 時のおもち…

女流詩人 詩を愛するあなたのために 諏訪優

1966年7月、新書館から刊行された諏訪優(1929~1992)の米国女性詩評論集。装幀は横尾忠則(1936~)。 私はこの本で少し欲ばりすぎたかもしれない。 それは編集部の要望と言うよりも、書きながら、わたし自身がだんだん深みへはまりこんでいった感じがする…

贈りものについて 片山令子詩集

1984年5月、書肆山田から刊行された片山令子(1949~2018)の第1詩集。装画は片山健(1940~)。 手の形ばかり見て来た。古い絵や聖像の中には、多く胸の前でゆきあった手を見つけてきた。その中で、ぴったりと楔形(くさび)に重なった手の形より、指先と手…

101人の現代詩人1983

1983年5月、昭森社から刊行された現代詩アンソロジー。編集者は前川知賢。 目次 序 流れの中に立って凡例一〇一人の現代詩人 作品と解説 荒川洋治 古い愛の時間 青木はるみ 鯨のアタマが立っていた 相場きぬ子 部分 阿部恭久 ことしのさくら 浅井薫 鉄線 安…

んの字 小沢信男句集

2000年4月、大日本印刷ICC本部から刊行された小沢信男(1927~)の句集。編集は本とコンピュータ編集室。ブックデザインは平野甲賀(1938~)。 以下、遺作集成のつもりで本書の内訳を申告します。 最初の句集『東京百景』は、一九八五年八月に名古屋豆本第…

ぼくの博物誌 玉置保巳詩集

1996年10月、編集工房ノアから刊行された玉置保巳(1929~)の第5詩集。装画は早川司寿乃(1959~)。 定年退職をして、すべての雑用から解放されたら、この世を去るまでの、残り少ない日々を自分自身の楽しみのために使はねばと思ってゐた。 その一つは、何…

風汲 尾崎与里子詩集

1986年10月、エディション・カイエから刊行された尾崎与里子(1946~)の第3詩集。装幀は山本容子(1952~)。 湖に近い葦の原で、ほのぐらいものが飛び交うのを見たのは、はじめて猫を抱いた日でした。しずかに爪を立てて燃える猫の顎の下へ手をさしのべる…

心の四季 南川潤

1941年11月、淡海堂出版から刊行された南川潤(1912~1955)の少女小説。装幀は安本永。「少女画報」連載。 目次 心の四季 新しき日に 光ある道 関連リンク古本夜話314 淡海堂と南川潤『心の四季』 NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

幸福問答 藤澤桓夫

1943年9月、春陽堂書店から刊行された藤澤桓夫(1904~1989)の長編小説。装幀は田村孝之介(1903~1986)。 目次 美しき姉妹 訪問客 菊薰る 母の意中 手紙 悲しき争い 秋ゆく夜に 母の相談 来ぬ人を 声 愛情の位置 珠墜つる音 春浅く 愕き 喪の家 何故の涙 …

MARIANA magicienと髑髏(されこうべ)のうた 杉本駿彦詩集

1960年11月、吾妻書房から刊行された杉本駿彦の第3詩集。装幀は亀山巌。 目次 第一章 海の唄声 第二章 珊瑚礁と花 第三章 朱の反撃 第四章 放縦な手で 詩集おぼえがき 日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

花扇 火野葦平

1947年5月、風雪社から刊行された火野葦平(1907~1960)の短篇集。 目次 花扇 谷の宿 島 美談 山の宿 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

美しい季節 藤澤桓夫

1943年6月、新太陽社から刊行された藤澤桓夫(1904~1989)の長編小説。装幀は田村孝之介(1903~1986)。 目次 山歸來 畫室 お嬢さん この男 子供 憂愁 秋立つ 黄昏の町 後姿 表情 楽しい日 畫廊にて 明暗 謎 窓口の女 道 晴夜 NDLで検索Amazonで検索日本の…

金の目銀の目 豊島與志雄

1947年12月、光文社から刊行された豊島與志雄(1890~1955)の童話集。 目次 金の目銀の目 一、まつ白いネコ 二、神社の前のコメだわら 三、金銀廟の話 四、手品使いの少年 五、不思議な地圖 六、奇術くらべ 七、鐵の馬車 八、ひぞくのなかへ 九、チロの國 …

ぼくたちの未来のために 明日の会詩集

1956年12月、書肆ユリイカから刊行された「明日の会」のアンソロジー。 目次 1 ぼくたちの未来のために 花崎皐平 未來図 粂川光樹 空について 花崎皐平 一九五三年一月 山本恒 木銃 小田島雄志 鎮魂曲 村上義人 作品六十三番 金子嗣郎 運河のある風景 粂川…

いとしのスナフキン 尾崎美紀詩集

1993年11月、エディション・カイエから刊行された尾崎美紀(1948~)の第1詩集。装幀は三嶋典東(1948~2012)、附録栞は「夢のうちがわ」(清水昶)。 フォークの父ウディ・ガスリーがホーボーだったのは周知だが、ムーミン・トロールの親友スナフキンも考…

ゲーテの頭 玉置保巳

1994年4月、編集工房ノアから刊行された玉置保巳(1929~1997)のエッセイ集。題字は玉置貞子。 短篇集『リプラールの春』を出してから、はや五年の月日が流れた。このたびのエッセイ集には、私にとって大切な詩人だちとの出会いと別れ、ささやかな日々の生…

足の裏 小沢信男句集

1998年8月、夢人館から刊行された小沢信男(1927~)の句集。装幀は直井和夫。 一九八五年夏に『句集・東京百景』を、名古屋豆本第九十四冊として、板元の亀山巌氏が作ってくださった。百景とはいえ中身は六十句。その二年ほどまえに庄司肇氏の個人誌「きゃ…