2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

自解100句選 飯島晴子集

1987年12月、牧羊社から刊行された飯島晴子(1921~2000)の100句選集。装幀は伊藤鑛治。 作者は自作一句について、その入口を話すことはできる。入口を知っているのは作者だけである。しかし、一句が何処へ出たかについては、作者もまた読者以上に何を知っ…

すみれ色のパセリ むろふしチコ詩集

1983年5月、サンリオから刊行されたむろふしチコの詩集。装画は金井塚道栄。著者は「ハチのムサシは死んだのさ」を補作詞。 目次 人形 すみれ色のパセリ アポイマフラー 塔の女 25時のるい お毒味 GAME 青空のカーテン 夕暮れにやってくる汽車 あとがき NDL…

詩の本 佐藤春夫

1960年6月、有信堂から刊行された佐藤春夫(1892~1964)の詩文集。装幀は高田博厚。 目次 ・けいもう詩話 新體詩小史 詩風の變遷發達 藤村の「草枕」を讀む 伊良子淸白の「漂泊」を讀む 有明の「家根のくさ」と鷗外の「過現未」 現代詩はなぜ難解か 詩人島…

相姦記 粒来哲蔵詩集

1985年10月、鱏(えい)書房出版から刊行された粒来哲蔵(1928~2017)の第9詩集。著者自装。第4回現代詩人賞候補作品。 目次 ・相姦記 蛙 犬の首 相姦記 袋 椿 蜘蛛 洗う ・砂の上の魚 杭 柘榴 擬蜂 狐 狐舞 砂の上の魚 砂 蝶 ・包装紙へのオマージュ 包装…

日本詩の古代から現代へ 網谷厚子

2019年6月、国文社から刊行された網谷厚子(1954~)の評論集。カバー装画は高田有大。著者は富山県中新川郡生まれ。 「日本語」で詩を書くとはどういうことなのか。「日本語」の特質を存分に発揮した〈洗練〉された表現はできないか。第一詩集を出してから…

うずくまる陰影のための習作 粒来哲蔵詩集

1981年10月、花神社から刊行された粒来哲蔵(1928~2017)の第8詩集。著者自装。 目次 ・うずくまる陰影のための習作 うずくまる陰影のための習作 運河A 運河B 海処より 日付のある三つの情景 向こうへ 湖沼とその周辺 犬 ・異城の人 ブラシ 鴉など モニカ …

苔桃の酒 小池純代歌集

1994年9月、砂子屋書房から刊行された小池純代(1955~)の第2歌集。刊行時の著者の住所は横浜市港南区。 目次 ・一九九一年 無題 間奏曲 手紙について 顔のない影 人體嬉遊曲 旅行について 櫻花畫譜 紅天之圖 名前のない國 夏野戲畫 冥府之圖 ・一九九二年 …

穴 粒来哲蔵

2006年10月、書肆山田から刊行された粒来哲蔵(1928~2017)の第13詩集。装画は著者。著者は米沢市生まれ。1934年に郡山市に転居。 目次 ・ゴドノフと私 鉈 ゴドノフと私 穴 闇の中 終幕記 木霊 白い花、あるいはコータンダリア 黒い蝶 1 黒い蝶 2 ・土瓶の…

こけし手帖総目録

2014年10月、東京こけし友の会から刊行された「こけし手帖」の総目録。 目次 こけし手帖関連年表 注意事項 総目録記載要領 名品こけしとその工人 工人及びそのこけし こけしの系統 こけし研究 木地業及び木地屋関係 工人の俤 論説・論考・評論 記録と資料 深…

島幻記 粒来哲蔵

2001年10月、書肆山田から刊行された粒来哲蔵(1928~2017)の第12詩集。装幀は菊地信義。第20回現代詩人賞受賞作品。著者は米沢市生まれ。1934年に郡山市に転居。 目次 序詩 島唄 ・島幻記 灯台 祭 鳥の寺 吊りランプ 嵐が止んで 好日 尻萎え 赦(ゆる)し…

愛と憎しみの街 アメリカ村周辺 広池秋子

1958年5月、大日本雄辯会講談社から刊行された広池秋子(1919~2007)の長編小説。装幀は田中岑。 目次 原色の新天地 通り魔 闇の道 青線バラック ハウス経営 ドルの亡者 米兵立入禁止 文化人往来 外人部落の家主 ナイス・タウン NDLで検索Amazonで検索日本…

こいのぼり 三谷梓詩集

1998年5月、アリス館から刊行された三谷梓(1986~)の詩集。ダウン症の障害をもつ。和光小学校在学中に書いた詩。 目次 はるのはっぱは… ぽーくかれーを… たんじょう日 きしゃ ははの日 田んぼ むせんでんわ オギャーギャーマーチ こもりうた おちば 虫のこ…

幼葉 田熊健詩集

1993年9月、ワニ・プロダクションから刊行された田熊健(1923~)の第4詩集。著者は鳥取県生まれ。刊行時の住所は狭山市。 目次 空の旅 あした そのときがきたら 掌と手 別れの言葉 祭の広場で さくら 仮説 洗濯 仮説(2) かげ 長い影 はつひので のむ 幼葉…

子羊の肉 加藤律子詩集

1998年12月、書肆山田から刊行された加藤律子(1973~)の第1詩集。装幀は青山杳。付録栞は平田俊子「匂い立つ人」。第34回現代詩手帖賞受賞。著者は横浜生まれ。 目次 エリゼ 肉と雪 南の人 全部の赤 チキン 川の底 ヴェエル。ナーヴァス。 ベイビーをさが…

夜が眠らないので 若山紀子詩集

2012年10月、土曜日術出版販売から刊行された若山紀子の第9詩集。刊行時の著者の住所は名古屋市守山区。 しなやかな革の薄茶色の靴であった。足に馴染んでいて長い間履いていた。別れた時、置いて出た。何故今頃と思うのだが。詩集を出すと決めたとき、ふっ…

立ち枯れた花の群れに 山本一二詩集

1978年6月、国文社から刊行された山本一二の詩集。装画は荻久保和征。 目次 立ち枯れた花の群れに 輝きの詩 近い天体 紅 遠い日への試み 出会うべく悲しみは ただ科白のように 蛾 五篇 三十三回忌 ここを過ぎて ここを過ぎる 寂莫の中で 柔かい棺 仮象 そこ…

女の生涯 亘千枝

1942年7月、河出書房から刊行された亘千枝の長編小説。装幀は大久保實雄。序文は横光利一。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

歪む夕日 市川満智子詩集

1968年5月、思潮社から刊行された市川満智子の詩集。装幀は飯島範子。 目次 女 年輪 車窓 ボディ 成長 感傷 夢のなかの風景 晩秋 「時」 歪む夕日 戦争 みの虫の唄 鳥よ アルバム あさって 水族館 割箸の唄 「ブランコ」乗り ランドセル アイロン おもいで …

飛騨雪解 江夏美好

1978年4月、中野書店から刊行された江夏美好(1923~1982)の随筆集。装幀は尾崎正憲、版画は広田朋子。 目次 ・飛騨雪解 雪解 約束 トンバス 酒宴 鹿間ケージ試乗記 ヒダ県 ブエン かなしい話 笠井峠 蜂の子 シナ漬 栃餅 修業僧 男たち 濃飛のおんな 雪の正…

母の聖歌 田中規久雄詩集

1955年1月、詩洋社から刊行された田中規久雄(1915~)の詩集。装幀は恩地孝四郎。 目次 序文 前田鐵之助 南の海の貝がらよ ・鸚鵡の歌 解剖 精神病棟にて 傷魂 生誕 追思 雪日への追憶 別れ道 邂逅 鸚鵡の歌 筑紫野よさらば 送葬 精神分離 ・旅情逸出 旅情…

微笑の町 森内俊雄

1980年11月、集英社から刊行された森内俊雄(1936~2023)の短編小説集。装画は城景都、装幀は菊地信義。 目次 雨祭 朝の柩 谷端川 浮人形 水墨山水 道 庭 遁れの町 止堂利 花解け 灰色の鳥 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

震災詩集 沙と葩 中村千才詩集

2011年8月、詩画工房から刊行された中村千才の詩集。著者は山梨県一宮町生まれ。 目次 プロローグ 貼紙の向こう 浮き沈み 季節は浜に降りてきた おかあさんの声 芽ぶく 今 防潮堤だけが かるいかばん ほんでも 負けられん 影の町 陽光の 郡山 山のげんき草 …

倒れかかるものたちの投影 粒来哲蔵詩集

1990年1月、思潮社から刊行された粒来哲蔵の第10詩集。装画は西本真一、装幀は芦澤泰偉。刊行時の著者の住所は三宅島。 最近私は、私の編む小誌「鱏(えい)」三号のあと書きに、次のような短章を書いた。――棫(タラ)の木の先にゴマダラカミキリが止まって…

海鳴り 須山静夫

1981年11月、近代文芸社から刊行された須山静夫(1925~2011)の長編小説。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ぼくは梅雨期のなかにいた 諸井良一郎詩集

1968年10月、国文社から刊行された諸井良一郎(1939~)の第1詩集。著者は神戸市生まれ、刊行時の住所は神戸市垂水区。 目次 Ⅰ あこがれに語る 午前0時の嘔吐 河豚 砦 いつかみたゆーれい 海をアジテータァならしめよ ぼくの夏は突然死んだ 風のシンデレラが…

うたのゆくへ 齋藤史歌集

1953年7月、長谷川書房から刊行された齋藤史(1909~2002)の第5歌集。著者は東京市四谷区生まれ。 わたくしの第五番目の歌集です。 昭和二十三年から二十七年までの五百五十二首を入れました。身邊の事から云へば、東京からの疎開ぐらし满三年半ののち、村…

北京の家 豊田三郎

1939年8月、第一書房から刊行された豊田三郎(1907~1959)の長編小説。画像は函欠本。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

にあんちゃん 十歳の少女の日記 安本末子

1958年11月、光文社から刊行された安本末子の日記。カバーは北川民次。カッパブックス。1978年、講談社文庫で復刊。 まえがき 目次 第一部 お父さんが死んで 1 兄さん、ねえさん 2 「なんでこんなにお金が……」 3 べんとう 4 大雨の日 5 滝本先生 6 びょうき …

音づれる聲 藤原安紀子詩集

2005年1月、書肆山田から刊行された藤原安紀子の第1詩集。付録栞は藤井貞和「詩的ライセンスとたたかう言葉」。装幀は亜令。 目次 羽葉らの木翳 シマへあける舟 白有による森 は音の円話 葉擦れにある家 つらなる光耳 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検…

ふたりの昭和史 山下肇 加太こうじ

1964年10月、文藝春秋新社から刊行された山下肇(1920~2008)と加太こうじ(1918~1998)によるエッセイ集。カバー写真は藤森秀郎。ポケット文春。 目次 ・ふたりの会話 一 江戸から東京へ (山下) 江戸と加太の成立ち 伊勢八の繁昌 没落への道 二 明治の投…