菅原克己

詩集三人 青柳希世子 浅見圭子 寺尾知江子

1962年4月、三人の会から刊行された青柳希世子、浅見圭子、寺尾知江子の合同詩集。 五時に行きますから、と電話がかかってきたら、きちんと五時に二人がやってきた。もう一人は群馬に行ってしまったので東京には手がとどかない。詩にもでてくる「ポンブラン…

元町館 藤原義信詩集

1979年11月、榛の木社から刊行された藤原義信の詩集。装幀は佐野由生。著者は菅原克己主宰サークルPの会員。 藤原さんの詩は平明である。むずかしい言葉や意味は一つもない。これほどむずかしくない詩集は珍しいと言ってもいいくらいで、彼は笑いながら、ど…

陽の扉 菅原克己詩集

1966年3月、東京出版センターから刊行された菅原克己(1911~1988)の第3詩集。刊行時の住所は東京都調布市。 この詩集は、前詩集『日の底』以後現在にいたる作品のなかから、約三分の一ほどを収録したものである。これでぼくの三冊目の詩集ができ上ったわけ…

遠い城 ある時代と人の思い出のために  菅原克己

1977年6月、創樹社から刊行された菅原克己の随筆集。装本は高頭祥八。 たいていの人は、その生涯の中で、思いがけぬ驚くべき事件にいくつか出会っているものだが、ぼくの場合は、特にそれが青春期に多かったように思われる。そして、若く、駆け出すようにこ…

叔父さんの魔法 菅原克己詩集

1975年4月、朔人社から刊行された菅原克己(1911~1988)の詩集。 この詩集は『現代詩文庫』以後、三年間の作品をまとめたもので、ぼくの六番目の詩集にあたる。最初の詩集『手』は昭和二六年に出したが、当時、それだけでせい一杯のぼくには、六冊の詩集を…

一つの机 菅原克己詩集

1988年4月、西田書店から刊行された菅原克己の第10詩集。 これは「菅原克己」の十冊目の詩集です。主に前詩集『日々の言づけ』以後の約三年間の作品を集めました。それと『定本菅原克己詩集』(一九七八年)の「未刊詩集より」の作品も再録しました。 菅原は「…

詩の辞典 菅原克己編 

1977年6月、飯塚書店から刊行された辞典。編集は中川敏、土岐恒三、秋村宏、菅原克己。 この辞典は、すでに詩を書きはじめている人、これから書こうとしている人、それから一般の詩の読者たちのために、詩の本質というものをできるだけ具体的に示そうとした…

日々の言づけ 菅原克己詩集

1984年8月、編集工房ノアから刊行された菅原克己(1911~1988)の第9詩集。 これは九冊目の詩集で、前詩集『夏の話』以後の約三年間の作品である。日常の報告ともいうべきものであるが、ぼくとしては、何やら瞬きするようにして、まわりの動きを視つめてきた…

詩の鉛筆手帖 詩の好きな若い若い人たちに 菅原克己

1981年5月、土曜美術社から刊行された菅原克己(1911~1988)の詩論集。装画は著者、装幀は加藤幾惠。 日々のかなしみ 朝、起きて 詩の続きを書いた。 詩の言葉に溢れると みんな消して また眠った。 何をぼくは、ぼくの中から えりわけようとしているのだろ…

夏の話 菅原克己詩集

1981年10月、土曜美術社から刊行された菅原克己(1911~1988)の第8詩集。装画は著者、装幀は加藤幾恵。 主にこの五、六年ぐらいにできた作品を集めた。八冊目の詩集である。『定本菅原克己詩集』」(一九七八年)の「未刊詩集より」の作品も、この間のもの…

似たような食卓 栗原澪子詩集

1989年8月、詩学社から刊行された栗原澪子の第2詩集。装丁は井上リラ。 目次 Ⅰ 庭 家 窓の中 放す それとも思わず 講堂 葉桜 雨の日のスポット 在りしある時 篠 Ⅱ 匂い ライト 声 質問 サークル 名札ケース 冷蔵庫に置き忘れて 空の下 似たような食卓 星の径…

遠くと近くで 菅原克巳詩集

1969年7月、東京出版センターから刊行された菅原克己(1911~1988)の第4詩集。 人はどんなにしても、その歩いてきた年以上には出ることができぬ、と誰かが言っていたが、ぼくの詩もごらんの通りの始末である、。だが、それにしても読みかえしてみると、もっ…

日の底ノート 栗原澪子

2007年10月、七月堂から刊行された栗原澪子(1932~)のエッセイ集。装幀は椿屋事務所。 目次 Ⅰ わが出会い――詩人 菅原克己 『日の底』ノート 万年夜学生 「P」の菅原さん Ⅱ スティックの光 小正月 伏字 「すーちゃん」 福音 いま泣いた鳥 「尾長」ほか 素木…

日の底 菅原克己詩集

1958年に飯塚書店から発行された菅原克己(1911~1988)の第二詩集。 ……さて、菅原克己、詩稿を携えきたりて、僕に解説を求む、光栄なりといえど、その任にあらざるをいかんせん、まことに人生字を識るは憂患の始とかや、貪人眼前を思い富人来年を思うという…