根本明

海神のいます処 根本明詩集

2014年5月、思潮社から刊行された根本明(1947~)の第8詩集。装画は岩佐なを。著者は宮崎県生まれ、刊行時の住所は千葉市稲毛区。 毎月、地域の詩の集まりをもつ埋立地の建物からは、黄金色に輝く日没の海を臨む。ポートタワーやキリンクレーンが光に融ける…

この黄昏のあやかしに 根本明詩集

1996年7月、ミッドナイト・プレスから刊行された根本明(1947~)の第6詩集。装幀は永畑風人。 開通間もない臨海副都心線に乗って東京テレポートの地下駅から地上に顔をだすと、いくつかの奇をてらった建物が空漠とした広がりの中に点在しており、お台場の方…

真間を渡る 根本明詩集

1985年9月、一風堂から刊行された根本明(1947~)の第4詩集。カバーオブジェは坂本博史。 目次 韓衣症 落花症 硫黄症 真間を渡る 赤扉症 自演症Ⅰ 自演症Ⅱ 横堀症 夕顔症 蝙蝠症 こすげ症 高架症 ハネムーン症 からくり症 この路上で火矢に モノレールで女を…

つ、突くような顔でガラス戸に 根本明詩集

1982年12月、ワニ・プロダクションから刊行された根本明(1947~)の第3詩集。装幀は直井和夫。刊行時の著者の住所は千葉市稲毛台町。 目次 運河に沿う 森田さんと自転車で走っている 跛行の日 かがむ、闇の下に残る 舐める、名を失う 舐めあがる、飯田橋駅…

未明、観覧車が 根本明詩集

2006年11月、七月堂から刊行された根本明(1947~)の第7詩集。装幀は直井和夫。著者は宮崎県生まれ。 蓮の葉群れのなかに紅の蕾が突き立っている。二千年前の地層から発見された一粒の種に始まる蓮の繁茂は、時間の古層が不意に立ち現れることを示すかのよ…

西けらく駅 根本明詩集

1992年1月、ミッドナイト・プレスから刊行された根本明(1947~)の第5詩集。装幀は金城秀明。付録栞は中上哲夫。著者は宮崎県生まれ。 前詩集を出した後、「荒涼地帯」という連作で、東京湾東岸の埋立地の風景を描こうとした。だが、ふりかえるとそれらの言…