2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

獄中の記 齋藤瀏

1940年12月、東京堂から刊行された齊藤瀏(1879~1953)の随筆集。齊藤瀏二・二六事件で反乱軍を援助したとして禁固5年の刑を受け歌人・た陸軍少将。歌人齋藤史は長女。 目次 序 ・前篇 衛戍刑務所 拘置 四百五十號 便槽を運ぶ 金魚とねぢり花 房外運動 監の…

ピエロタへの手紙 花田英三詩集

1991年4月、矢立出版から刊行された花田英三(1929~2014)の第6詩集。 冒頭の「花に関する15のつぶやき」は、会田綱雄に誘われて一気に書いたものである。群馬県安中の画家神宮則子さんの絵に、会田さんが18点、ぼくが15点、短詩を付して、東銀座にあったギ…

よしわら 鈴木弘樹

2002年4月、新潮社から刊行された鈴木弘樹の第1著作集。装幀は池田進吾。第33回新潮新人賞受賞、第126回芥川賞候補作品。 目次 よしわら NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

風來刻刻 島朝夫詩集

1998年12月、詩学社から刊行された島朝夫(1920~2011)の第4詩集。装幀は北見俊一。 目次 Ⅰ 風來 空 風1 風2 風3 風4 木 Ⅱ 刻刻 其処 絵の中から 釣り人 らしい 畳む 花1 花2 まないた 何処へ 乗換え 旅へ 停まる 手を振る ダンス・マカーブル 虫風情…

傷める葦 邑楽愼一

1940年3月、山雅房から刊行された邑楽愼一によるハンセン病診療手記。 目次 1 レプロローグの手帖 A ちづ女 B 夜風 C 輸血 D 愛憎 E 浮浪癩者 F 縣君 2 逃亡者 3 収容病棟物語 4 黎明 5 窪地の家その他 A 窪地の家 B 噂 C 牢獄の心 6 虹立つ谿 7 欧州…

さるゔぇ れじな 島朝夫詩集

1986年11月、黄土社から刊行された島朝夫(1920~2011)の第3詩集。装画は馬越陽子。 目次 Ⅰ 遍路不帰 青磁雲鶴文梅瓶 黄菊 黙って 望郷 風のメルヘン むかしばなし 「黄」の舞い くちなしのはなし 一本足の…… 受胎 Ⅱ メリー・ゴー・ラウンド スフィンクス …

赤塚豊子詩集 2017年版

2017年9月、私家版として永岡昭によって出版された赤塚豊子(1947~1972)の遺稿詩集。制作は書肆犀。装幀は岩井哲。カタカナ横書きの1987年版をひらがな縦書きに改版した。 目次 ・1969年(二十二歳) 春の抱擁 腐った 心 けがれなき小鳥 斜陽エレジー タイ…

谷崎潤一郎と書物 山中剛史

2020年10月、秀明大学出版会から刊行された山中剛史(1973~)による谷崎潤一郎の書籍評論集。カバーデザインは『麒麟』『人魚の嘆き』『蓼食ふ蟲』『新槧春琴抄』『鍵』『武州公秘話』『自画像』からの引用。タイトル文字は小村雪岱文字(『女人神聖』)か…

朗読の詩集 西脇順三郎/長岡輝子/南江治郎/福田陸太郎/佐川英三編

1967年1月、宝文館から刊行された朗読向け詩集のアンソロジー。233篇収録。編集は西脇順三郎、長岡輝子、南江治郎、福田陸太郎、佐川英三。装幀は岩満重孝。 目次 秋の流域 山頂 花のやうに ひぐらし 富士 富士 鶴岡八幡宮 沈丁花 若もの 蒼い馬 死業 非常の…

遠い拍手 島朝夫詩集

1979年12月、永田書房から刊行された島朝夫(1920~2011)の第2詩集。装幀は森下年昭。本名は島崎通夫(元青山学院女子短大学長)。 目次 Ⅰ 静かな朝から来た少女 あなたはどこにいるのですか 沼 雅歌 ヨブ 黙示 これを女と名付けよう バンザイ・ヒル ~ない…

死の一章をふくむ愛のほめ歌 鈴木喜緑詩集

1958年7月、私家版として刊行された鈴木喜緑の第1詩集。図版はゴッホ「椅子」モジリアニ「女」。印刷は斎藤庸一。著者は、中江俊夫、吉本隆明らとともに第1回荒地賞を受賞。 終戦から意識的に詩を書きはじめた、ぼくの主要作品のすべてをおさめる。 *「メチ…

夏鴉 澤村斉美歌集

2008年8月、砂子屋書房から刊行された澤村斉美の第1歌集。付録栞は米川千嘉子「生き生きと意外性ある立ち位置」、島田幸典「時間が人を」、花山多佳子「新たな価値へ」。塔21世紀叢書第103篇。 第一歌集『夏鴉』には、二〇〇〇年から二〇〇七年初夏までに作…

藤浦洸詩集 藤浦洸

1975年9月、東京美術から刊行された藤浦洸(1898~1979)の詩集。編集は薩摩忠、装画は松尾隆司、イラストは佐藤しげお。 詩集を出して置きたいとは今までに度々思った。友人たちも熱心にそれを勧めてくれたし、出版社からも要請されていた。 ところが、いざ…

文学は実学である 荒川洋治

2020年10月、みすず書房から刊行された荒川洋治(1949~)のエッセイ選集。著者は福井県三国町生まれ、刊行時の職業は愛知淑徳大学教授。2019から日本藝術院会員。 今年の二月、みすず書房編集部の尾方邦雄さんから、エッセイ選集の企画の話をいただいた。仮…

マンスフィールド短篇集 キャサリン・マンスフィールド/海老池俊治訳

1964年1月、八潮出版社から刊行されたキャサリン・マンスフィールド(1888~1923)の短編小説集。翻訳は海老池俊治(1911~1968)。装幀は原弘。 目次 幸福 風が吹く 浜辺で 園遊会 当世結婚生活 理想的な一家 お茶を一杯 蝿 カナリヤ 疲れたロザベル ミリー…

声の痣 たなかあきみつ詩集

1990年5月、七月堂から刊行された、たなかあきみつの詩集。 目次 声の痣 メタリック 根室アルペジオ 休日ともなれば 羊水 鳴るみ 砕石場 油舌 雪からの引用 ウナ・キトク whir,whirl 光と闇 恐水病 吃音 腐食 鳥類図鑑 剥ぐ フィロノフの腕 NDLで検索Amazon…

詩人と戦争 櫻本富雄

1978年1月、小林印刷株式会社出版部から刊行された櫻本富雄(1933~)の評論集。 目次 序章 宴のはじまり 日本文学報告会詩部会の誕生 第一章 国を挙りて 「十二月八日」の詩人たち 第二章 糊塗の全景 草野心平・愛国詩人覚書 第三章 金子光晴論の虚妄地帯 …

地上を渡る声 小池昌代詩集

2006年4月、書肆山田から刊行された小池昌代(1959~)の第7詩集。三十四章から成る長編連作詩。装幀は亜令。初出は、東京新聞、現代詩手帖、るしおる。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

試練、悪魔祓い アンリ・ミショー/小島俊明訳

1964年9月、思潮社から刊行されたアンリ・ミショーの詩集。翻訳は小島俊明。表紙は瀧口修造。 目次 序言 とほうもない大声 ラザロ、おまえは眠っているのか 呪われた年 疲れたはいたかよ 大きく飛べ 奇妙な均衡 衝突音 虚無の仮面 剣の平和 テラス 糸状の人…

詩の原理 日原正彦

1986年8月、レアリテの会から刊行された日原正彦(1947~)による詩論。レアリテ選書5。 目次 序章 方法の荊から 第一章 希求の原理 第二章 詩人の正体 第三章 みなもとのことば 第四章 異端性論 第五章 行為を呼ぶ詩 第六章 無言から無言へ あとがき NDLで…

いろまち燃えた 福原遊廓戦災ノート 君本昌久

1983年3月、三省堂から刊行された君本昌久によるルポ/ノンフィクション。装幀は春井裕。 目次 1 戦後三十四年目の御灯明 2 三月十七日の神戸大空襲 3 戦前の遊廓 4 戦時下の性 5 二枚の福原地図 6 新開地と福原 7 追跡 8 女郎ノ死ヌルヤアワレ 9 …

海の翼 新版 岡田隆彦詩集

1972年6月、山田書店から刊行された岡田隆彦(1939~1997)の第3詩集。 満を持す気合は、この集を構想するときとて同様であった。めずらしく「海の翼」という、これはただの掛声にとどまらぬ着想のもと、この二年のあいだ、少しづつ書いてきたのだから、なお…

橢圓の晝 津沢マサ子句集

1975年5月、深夜叢書社から刊行された津沢マサ子(1927~)の句集。ブックデザインは末永隆生。表紙は野村昌哉。 目次 序 高柳重信 荒野篇 落暉篇 望郷篇 鶏冠篇 半島篇 襤褸篇 白昼篇 後記 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

船方一詩集 船方一

1979年4月、船方一詩集刊行委員会から刊行された船方一の詩選集。題字は春日正一、装幀は飯島俊一。編集委員は、伊藤博、岩藤雪夫、扇谷義男、神谷量平、近藤東、島田宗治、古沢太穂、松永浩介、山田今次。 船方一が交通事故で亡くなったことを聞いたとき、…

暮潮詩抄 小牧健夫詩集

1953年12月、小牧博士古稀記念詩集刊行會から刊行された小牧健夫(1882~1960)の詩集。 今度私の青年時代からの詩をこの一巻に編んで出版することになったのも、ひとへに諸友の好意と援助によることを思へば、いま刊行に際して更めてここにふかい感謝の意を…

はなきよむる 小崎ひろ子歌集

2000年4月、雁書館から刊行された小崎ひろ子の第1歌集。装幀は小紋潤。 目次 土の骨 夢のレシピ 現実を埋む はなきよむる 浅瀬 金の糸 あとがき NDLで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

あくびを呼ぶ風景 藤村壮詩集

1962年8月、蜘蛛出版社から刊行された藤村壮(1929~)の第2詩集。 目次 1 射つ 未遂 コルト 会議 奴 Yawn ダミイ 2 四月に 五月に 六月に 七月に 八月に 九月に 3 雨期 地図 ランチ・タイム セロリ Swelling Yet 死 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本…

沖縄 記憶と告発の文学――目取真俊の描く支配と暴力 尾西康充

2019年11月、大月書店から刊行された尾西康充(1967~)による目取真俊論を中心とした沖縄文学論。装幀は鈴木衛。 目次 はじめに 第一章 《知る》ことと《語る》ことの倫理――目取真俊の文学を考えるために 第二章 「風音」――死と性をめぐる記憶の葛藤 第三章…

世界と私 小川正巳詩集

1974年、蜘蛛出版社から刊行された小川正巳の詩集。装幀は君本昌久。 目次 私と世界 Ⅰ 大気のなかのアリエール 天使の夢 動物の夢 英国からきた詩人 石だたみ 私の死 苦しみ 詩人 祈り 最も身ぢかなものへの語らい 旅のなかの家 幼年時 戦争 女の部屋 露地 Ⅱ…

私の過去帖 戸田達雄

1972年8月、佐々木孝によって刊行された戸田達雄(1904~1988)の回想録。 目次 ・幼少時代 戸田常蔵 戸田栄三 戸田常三 戸田キン 戸田進 戸田氏正 笠松立三・かめ子 ・ライオン歯磨時代 野口末彦 二代 小林富次郎 神谷市太郎 逸見享 大手拓次 中尾清太郎 平…