夜明け1時間前の5つの詩他 飯島耕一詩集

1967年3月、昭森社から刊行された飯島耕一(1930~2013)の第4詩集。装幀は三木富雄。 一九六五年十月のある夜、ぼくはとつぜん詩を書こうという自然な気持にとらえられた。その日の夜あけ前の二時間に、ぼくは第一の詩をほとんど一行の書きかえも行なわず書…

「青猫」「荒地」超現実 詩人たちの円環  飯島耕一

1982年1月、青土社から刊行された飯島耕一(1930~2013)の詩人論集。挿画は難波田龍起(1905~1997)。 ここには五〇年代以来、今日まで、三十年にわたるその時々の詩人論が収められています。長い間、詩を書いてきましたが、それと併行して詩について考え…

頭脳の戦争 岩田宏詩集

1962年7月、思潮社から刊行された岩田宏(1932~2014)の第3詩集。イラストは真鍋博(1932~2000)、装幀は吉岡実(1919~1990)。現代詩人双書/第五冊。 目次 '59 永久革命 やしゃごの唄 ささやかな訪問 比喩の男 忘れっぽい男 さよなら ドンブリの中味 陽…

虹の喜劇 飯島耕一詩集

1988年7月、思潮社から刊行された飯島耕一(1930~2013)の詩集。装幀は芦澤泰偉。 目次 88年3月のノート ちょっとした手術 虹の喜劇(コメディ)・Ⅰ 十二月十五日頃、二日のみ…… 一月十三日 赤坂の病院で…… 二月中旬、下旬は最悪のウツ状態で…… 道化として…

夜を夢想する小太陽の独言 飯島耕一詩集

1982年5月、思潮社から刊行された飯島耕一(1930~2013)の詩集。第1回現代詩人賞受賞。 「宮古」「上野をさまよって奥羽を透視する」の二詩集は何と言ってもある見晴しをもって書くことのできた詩集でした。しかしこの詩集、とくに長詩はそうした見晴しをこ…

ゴヤのファースト・ネームは  飯島耕一詩集

1974年5月、青土社から刊行された飯島耕一(1913~2013)詩集。装幀は安藤元雄(1934~)。第5回高見順賞受賞作品。 目次 母国語 ルッソーと西脇さんの帽子 歩行の原理 思考の過ちを求めて ゴヤのファースト・ネームは ヴァンスへの道 セザンヌ夫人 空の色 …

浦伝い 詩型を旅する 飯島耕一詩集

2001年6月、思潮社から刊行された飯島耕一(1930~2013)の詩集。装幀は井原靖章。 この詩集は一九九四年に角川書店から出した『さえずりきこう』、九七年、不識書院刊の『猫と桃』に続く、九〇年を中心とする、いわゆる「定型論争」後の三つ目の詩集である…

超現実と抒情―昭和10年代の詩精神 大岡信評論集

1965年2月、晶文社から刊行された大岡信(1931~2017)の第7評論集。ブックデザインは平野甲賀(1938~)。 目次 1 割れない卵―近代詩に関するいくつかの問題 超現実主義詩論の展開 戦争前夜のモダニズム―「新領土」を中心に 戦争下の青年詩人たち―モダニズ…

ウイリアム・ブレイクを憶い出す詩  飯島耕一詩集

1976年3月、書肆山田から刊行された飯島耕一(1930~2013)の第9詩集。装幀は吉岡実。 ・一九五六年から六六年にいたる十年間の詩を一冊にまとめた。ぼくの二十代半ばから三十代半ばにかけての作品のほぼすべてにあたる。・この詩集の前に『他人の空』『わが…

文明のなかの詩と芸術 大岡信評論集

1966年3月、思潮社から刊行された大岡信(1931~2017)の第8評論集。 目次 第一部 現代の芸術/批評について/美はどこにあるか/幻影の都市/泥について/"Cityscape into Art"/芸術・反芸術/環境としての芸術/性と絵画の関係/日記風の断片/技術と自然…