丸山薫賞

思い川の馬 鎗田清太郎詩集

2001年9月、書肆青樹社から刊行された鎗田清太郎(1924~2015)の第5詩集。第9回丸山薫賞受賞作品。刊行時の著者の住所は町田市。 この詩集は前詩集『幻泳』(一九九〇年)につづく第五詩集である。一一年もの間隔があいたが、詩作量が減ったからではなく、一…

光る朝 木村迪夫詩集

2008年10月、書肆山田から刊行された木村迪夫(1935~)の詩集。装幀は菊地信義。第16回丸山薫賞受賞作品。 少年期、村暮しは嫌だった。顔もなく、言葉も持たず、地深くもぐったままの、うじ虫にも似た百姓暮しは、なおのこと嫌いだった。 夜ごと野の原の土…

DNAのパスポート 香川紘子詩集

1996年7月、あざみ書房から刊行された香川紘子(1935~)の第4詩集。扉写真は神山恭昭。第4回丸山薫賞受賞作品。 ここに、「詩学」「gui」「言葉」「愛媛総合文化祭・現代詩大会作品集」に載せたものを中心に二十八篇を集めた。 前詩集『幸福の尺度』の詩稿…

水たまり 細田傳造詩集

2015年1月、書肆山田から刊行された細田傳造(1943~)の第3詩集。装画は川瀬裕之、装幀は亜令。第22回丸山薫賞受賞作品。第33回現代詩花椿賞候補作品、第17回小野十三郎賞候補作品。著者は東京生まれ、刊行時の住所はさいたま市大宮区。 目次 散歩 エリザベ…

哀歌とバラッド 浜田優詩集

2017年7月、思潮社から刊行された浜田優(1963~)の第6詩集。装本は伊勢功治。第25回丸山薫賞受賞作品。 私たちの21世紀は、9・11に象徴されるような虚構の世界秩序の崩壊から始まったのだと、あらためて思う。格差と不寛容と排外主義と剝き出しのエゴイズ…

フィリップ・マーロウの拳銃 以倉紘平詩集

2009年8月、沖積舎から刊行された以倉紘平(1940~)の第6詩集。装幀はN.Vilain。第17回丸山薫賞受賞作品。 目次 Ⅰ 爛漫 爛漫 吉野山 雨晴という駅 青山 定年 我が人生にチェスナッツサンデーありき <サーラ>注解 私の沙羅 花摘むひと 時雨 南方案内 行方…

朝起きてぼくは 金井雄二詩集

2015年7月、思潮社から刊行された金井雄二(1959~)の第6詩集。装画は辻憲。第23回丸山薫賞受賞作品。 目次 椅子 おたま 台所 毎朝の素描 蓋と瓶の関係 子どもが見た怖い夢 朝起きてぼくは 姿と形 夾竹桃の枝に 石でもあれば ぼくの降りる駅 階段の満月 風…