プロレタリア文学

明日のある娘ら  繊維労働者の生活綴方 繊維労働組合生活綴方編集委員会編

1954年4月、三一書房から刊行された繊維工場労働者の手記アンソロジー。 目次 『明日のある娘ら』であるからこそ 国分一太郞 感想 鶴見和子 職場 生活 故鄕 感想 平和 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

歌集 生活の歌 短歌評論社編

1937年6月、文泉閣から刊行されたプロレタリア・アンソロジー歌集。短歌評論社編。 目次 作業強化・矢代東村 咳きながら・速水惣一郎 炭坑・林冬二 救農工事・西川修 勞働讃歌・岡村淨一郎 墓場の穴掘・武政杜郎 勞働抄・後藤順一郎 學生の群・田邊收 筑波山…

他人の中 徳永直

1946年4月、新興出版社から刊行された徳永直(1899~1958)の短編小説集。1948年に『はたらく歴史』に改題。装幀は恩地孝四郎。新日本名作叢書。 目次 他人の中 最初の記憶 働く歴史 解説 佐多稲子 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

吹雪の街 山埜草平歌集

1979年9月、新日本歌人協会から刊行された山埜草平(1902~)の歌集。編集は赤木健介、井伊脩、高群郁。 目次 歌人山埜草平 序にかえて 赤木健介 一九二十年代の小山君 松本三益 無口で詩人肌の小山宗君 掘卯太郎 第二無新時代の小山宗君 高橋勝之 ・『短歌…

どんぞこで歌ふ 根岸正吉 伊藤公敬

1992年5月、古河三樹松の私家版(上州復刻版)として復刻された根岸正吉/伊藤公敬の詩集。底本は1920年発行日本評論社出版部版。 序特異なる二個の人物 此の集の著者根岸正吉君が私の家に遊びに来てゐる時、其の姓名だけを云つて他の来客に紹介すると、『其…

輝く晩年 作家・山川亮の歌と足跡 小泉修一

2004年2月、光陽出版社から刊行された小泉修一(1926~)による山川亮(1887~1957)の評伝。山川亮は山川登美子(1879~1909)の弟。 山川亮という作家の足跡は、今日ほとんど顧みられる機会がなく、わけても戦後発表した短歌は埋もれてしまっている。鳳逸…

建設の明暗 中本たか子

1939年5月、春陽堂書店から刊行された中本たか子(1903~1991)の長編小説。装幀は中川一政。生活文学選集6。 これはまだ、このあとに半分残つてゐます。今、一度に全部を発表し得ないので、とりあへずこれだけ世に送りますが、未完のものでも、充分に読んで…

わが愛わ闘いの中から 船方一詩集

1949年5月、日本民主主義文化連盟神奈川地方協議会から刊行された船方一(1912~1957)の第1詩集。装幀は鉄指公蔵。 目次 ふるさとえの歌 鐵の炎の歌い手に 同志小林多喜二に 河べりで くるしみの中からうまれた歌聲に 河 一日の仕事をおえて 夜の河べりをあ…

愛のために愛のうたを 大元清二郎詩集

1948年6月、私家版として刊行された大元清二郎の詩集。 目次 序文 野間宏 自序 Ⅰ 愛のために愛のうたを 花 白い壁 存在 犬 渓流 体臭 鉄骨工事場 沖仲仕 旋盤工 ヤードクレーン 石灰荷役機 蒸気槌 紙屑 Ⅱ 夕餉 Ⅲ 昆虫詩集 蜘蛛一 蜘蛛二 百足 螻蛄 蠅 蝙蝠 …

煉瓦女工 小池富美子

1948年10月、新日本文学会から刊行された小池富美子の短編小説集。装幀は大澤二郎。 目次 煉瓦女工 救濟事業部雜記 足跡 長女 籔入り 家出の子 寄席小屋 隣近所の十ケ月 解說 岩上順一 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

戦旗三十六人集

1931年1月、改造社から刊行された「戦旗」アンソロジー小説集。編者は江口渙と貴司山治。 われわれの「戰旗」が一九二八年六月一、全日本無產者藝術聯盟の機關誌として、唯一の正しい解放の道を步む藝術家達の手によつて、果敢に創刊されて以來、今日までま…

日本詩歌史 槙村浩

1995年10月、平和資料館・草の家から刊行された槇村浩(1912~1938)の評論集。1935年に執筆された原稿コピー316枚を整理したもの。原稿起こし、注作成、校正は、小川晴久、西森茂夫、猪野睦。 目次 第一章 序論 第二章 日本原始共産制時代の詩歌 第三章 日…

坑道 前田義則歌集

1973年11月、私家版として刊行された前田義則の第1歌集。写真は三池炭鉱労働組合。 歌集「坑道」は、私の最初のささやかな歌集である。この歌集には、昭和四十三年から四十八年まで「新日本歌人」その他に発表した作品のなかから二〇二首を選んでおさめるこ…

もぐらの歌 加藤一好詩集

1957年7月、氾濫社から刊行された加藤一好の第1詩集。 坑夫の私が坑夫の詩を書いたということは当然ではあるが、こうして一冊にまとめてみようと考えていたわけではなかった。生れながらの坑夫であった私は、太陽に照らされると、とまどいする、それが私に詩…

海峡 笠井清作品集Ⅰ

1971年8月、創映出版から刊行された笠井清の作品集。カバー絵は富士井盛文。 この第一集は、還暦を記念してあわただしく出されるもので、それは、長い歳月をなんとなく喰いつぶしてきた怠惰なぼくの姿でもある。詩は二十歳台ころのものが多く、政治と文学の…

朝の無禮 中本たか子

1930年5月、天人社から刊行された中本たか子(1903~1991)の短編小説集。 目次 朝の無禮鈴蟲の雌臨時休業胎盤新聞紙が作った海峡 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

汽車の罐焚き 中野重治

1940年4月、小山書店から刊行された中野重治(1902~1979)の短編小説集。装幀は柳瀬正夢。画像は函欠本。 目次 前書き 汽車の罐焚き 汽車の車掌 初めての汽車乘り 舊友 同窓會 留守 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

女性線 松田解子

1937年10月、竹村書房から刊行された松田解子(1905~2004)の長編小説。1995年にあけび書房が復刊。 目次 序文 新らしき家 我が家 結婚論・戀愛論 乳房の圖 お春ちやん的なもの 事業はすすむ 裏のまこと 新らしい過程 步み 夜と晝 ミイラの前 斜面 黄塵の日…

日本の地図 渡辺順三歌集

1954年10月、新興出版社から刊行された渡辺順三(1894~1972)の第5歌集。著者は富山県生まれ、刊行時の住所は世田谷区北沢。 目次 1946年 監視孔(九首) あの頃、折々(八首) 「アカハタ」編集室(三首) 第五回党大会(三首) ビラ貼り(六首) 演説…

土の歌 中村孝助歌集

1948年12月、尚学社から刊行された中村孝助(1901~1974)の選歌集。画像は裸本。装幀は長嶋武彦。 この選集を出版するにあたつて、「その歌」と「野良に戰う」の部わ、尚學社の花村誠哉氏に選歌していただいた。若い花村氏の好みがあざやかにあらわれたのも…

セムガ 前田河広一郎

1930年1月、日本評論社から刊行された前田河広一郎(1888~1951)の短編小説集。 目次 長江進出軍 セムガ(鮭) 太陽の黒點 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

青春物語・その時代と人間像 立野信之

1962年1月、河出書房新社から刊行された立野信之(1903~1971)による自伝的プロレタリア文学史。 「青春物語」はいわばプロレタリア文学運動の側面史で、前半の部分は「小説新潮」(昭和三十六年四月―十二月)に「青春時代」と題して連載され、後半は昭和二十…

獄中詩 鼓動 布施杜生

1978年8月、永田書房から刊行された布施杜生(1914~1944)の遺稿集。編集責任者は永田龍太郎。付録栞は中野重治、野間宏、松本歳枝による「布施杜夫のこと」。 目次 ・書簡 中野重治宛(獄中より) 松本広治宛(〃) 布施辰治宛(〃) ・詩 雪解する午後 雪…

プロレタリア歌論集 渡邊順三編

1930年1月、紅玉堂書店から刊行されたプロレタリア短歌歌論アンソロジー。編集は渡邊順三(1894~1972)。画像は函欠本。編者は富山市生まれ。 目次 定型律短歌の歷史的限界性 (伊澤信平) プロレタリア・リアリズムへの基礎 (會田毅) 無產階級短歌への問題 (…

プロレタリア詩の達成と崩壊 西杉夫

1977年3月、海燕書房から刊行された西杉夫(1932~)の評論集。著者は東京生まれ。「コスモス」同人。 これまでにわたしが書いてきた評論のうち、プロレタリア詩関係のものだけをまとめてみた。プロレタリア詩について体系的な研究を、最初から志したのでは…

南部鐵瓶工 中本たか子

1938年4月、新潮社から刊行された中本たか子(1903~1991)の長編小説。装幀は田口省吾。新選純文学叢書第8。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

失業都市東京 徳永直

1930年12月、中央公論社から刊行された徳永直(1899~1958)のプロレタリア小説。「太陽のない街」の続編。 目次 一 社會民主々義 1 T・ワン、T・ツウ、T・スリ 2 奴隷に正義はない 3 退却と前進と 4 社會民主々義者 二 熱火盡く 1 誤算 2 解決條項 三 失業…

夜明けまえ 碓田のぼる歌集

1965年3月、長谷川書房から刊行された碓田のぼる(1928~)の第1歌集。装幀は小林喜巳子。新日本歌人叢書。 この歌集は、私のはじめての歌集である。この歌集におさめられた作品は、すべて雑誌「新日本歌人」に発表して来たものである。作品の配列はほぼ制作…

咳きの杙 吉村清貧子句集

1955年4月、私家版として刊行された吉村清貧子(1913~?)の第2句集。金沢出身。吉村まさとしの筆名で詩作も行った。 目次 骨の髄は乾枯びて 昇天祭 反応帯 喘ぎと肉眼 胸板と骨と またも卑小なる書記 萎縮眼 坩堝のなかの生 水神 霧の血の影に 風騒 大陸と…

船方一詩集 船方一

1979年4月、船方一詩集刊行委員会から刊行された船方一の詩選集。題字は春日正一、装幀は飯島俊一。編集委員は、伊藤博、岩藤雪夫、扇谷義男、神谷量平、近藤東、島田宗治、古沢太穂、松永浩介、山田今次。 船方一が交通事故で亡くなったことを聞いたとき、…