上田周二

詩人乾直惠 詩と青春 上田周二

1982年5月、潮流社から刊行された上田周二による乾直惠(1901~1958)の評伝。 目次 はじめに第一部 詩人の誕生、その美学の軌跡 第一章 詩と青春 第二章 『肋骨と蝶』の世界 第三章 『花卉』論 第四章 俳句と散文 第五章 『花卉』以後の詩集 第二部 乾直惠…

深夜亭交遊録 上田周二

1989年11月、沖積舎から刊行された上田周二のエッセイ集。装幀は戸田ヒロコ。 作家は小説で、詩人は詩で勝負するのが本来のあり方であり、したがって”交遊録”と称したエッセイなどを発表したところで、所詮作品発表の合間を縫う余技にしかすぎません。ただ、…

闇と光 上田周二

2004年12月、時間と空間の会から刊行された上田周二の評論・エッセイ集。刊行時、上田は文芸同人誌「時間と空間」発行人。 一昨年アパートでのひとり暮らしの孤独な環境で亡くなった老詩人風間光作は、かつてその発行する「詩人タイムズ」に、「詩集は、自分…

幼少夢譚 上田周二

1993年9月、沖積舎から刊行された上田周二(1926~2011)の随筆集。装幀は戸田ヒロコ。 純真でいられた子どもの頃には、誰にでも一つや二つメルヘンの世界に通じるような良い経験を持ったことがあるのではないか。私にもそうした経験の記憶が一つあり、それ…

死霊の憂鬱 ぐろてすくとあらべすく 上田周二詩集

2000年10月、沖積舎から刊行された上田周二(1926~2010)の第2詩集。装幀は戸田ヒロコ。 目次 Ⅰ プロローグ 繁華街の夜Ⅱ 狂った男Ⅲ 酔客のひとりⅣ ホームレスⅤ 自画像Ⅵ 恐怖Ⅶ 追放者(アウトロー)Ⅷ 聖なる娼婦Ⅸ 老人彷徨Ⅹ 変身譚Ⅺ 妄想Ⅻ 世紀末病理ⅩⅢ 昇天…

闇の扉 上田周二

1957年9月、私家版として刊行された上田周二(1926~2011)の短篇集。1988年、沖積舎から復刊されている。序文は西脇順三郎。 これらの小説を読んだ人達はこの作者が自殺する前に書いたのかも知れないと思うかも知れない。それ程この短篇の世界は地上の人間…